

目次
はじめに
こんにちは!医学生道場です!
早くも年が明け、医師国家試験まで残り2週間となりました。
医師国家試験を控えた皆さまやそのご家族はいかがお過ごしですか。
今年はインフルエンザや新型コロナウイルスが大流行していると思います。
寒い日が続きますが、体調管理には引き続きお気をつけてお過ごしください!
さて、今回は、医師国家試験を2週間後に控えた皆様に向けて話していこうと思います!
医師国家試験は、医学生にとって最も重要な試験の一つです。
試験まであと2週間となった今、何をすれば合格に最も近づけるのか、効率的な学習法や心構えについて具体的にお話しします。
この直前期をどう過ごすかで、試験結果が大きく変わる可能性がありますので、ぜひ参考にして、ベストを尽くしてください。
1. 直前期の学習戦略
① 弱点補強を最優先に
復習したい分野や、不安なところがたくさんでてきてしまい、全範囲を復習したくなる気持ちはよくわかります。
しかし、限られた時間の中で全範囲を網羅するのは非現実的です。
この時期に重点を置くべきは、これまでQBを解いてきて苦手だったり、何度も間違えてしまう問題や、模試や過去問で見つかった弱点です。
自分が復習したい分野の優先順位をたて、効率よく復習していきましょう。
・QBの復習 今まで何度かQBを解いてきたと思いますが、自信を持って解答できるもの、そうではないものがあると思います。QBで△や×がついているものを〇にできるよう復習していきましょう。特に頻出テーマは再度確認をしておきましょう。
・模試の振り返り 夏や冬などにいくつか模試を受けたと思います。その際間違えた問題を再度確認しましょう。その際、間違えた原因(知識不足、記憶違い、問題の読み違いなど)を特定し、同じミスを繰り返さないようにします。
・苦手科目の克服 全く手を付けていない分野は捨てる勇気も必要ですが、基本的な内容だけでも抑えておくと得点に繋がります。特に、模試やQB演習などで何度も間違えているような分野は繰り返し復習を行い、苦手の克服をすることが大切です。
② 過去問を繰り返す
過去問は試験対策の基礎です。直前期には 過去3年分 を中心に、出題傾向を確認します。また、今年度受けた模試でも出題傾向を確認することが大切です。
- 解き直し 過去問はただ解いて終わりではありません。同じ問題を解き直すことで記憶が定着するので、繰り返し演習しましょう。
- 関連知識を深掘り 過去問の選択肢一つひとつに関連する知識を確認し、付随する内容も理解しましょう。過去問と同じ問題は出ないですが、選択肢が入れ替えられて出題される可能性があるため、周辺知識も定着させることが大切です。
③ 高頻出テーマの再確認
国家試験では毎年必ず問われる高頻出テーマがあります。
昨年の第118回医師国家試験では以下のようなテーマが頻出されていました。
これらを優先的に復習し、残りの期間を有効活用していきましょう。
- 高頻出テーマ例
- 呼吸器疾患(肺炎、気管支喘息、間質性肺炎など)
- 循環器疾患(心不全、不整脈、心筋梗塞)
- 感染症(抗菌薬、ウイルス性疾患)
- 倫理問題(医療倫理、インフォームドコンセント)
引用:https://informa.medilink-study.com/regularpost/27788/
特に公衆衛生は、製作者が厚生労働省ということもあり、ダントツ1位の出題数になっています。
2. 時間管理のコツ
① スケジュールを具体化する
残り14日間の学習計画を立てましょう。残された時間の中で取り組めるものは限られてきます。一日の学習時間を細かく区切り、優先順位の高いものから取り組み、やることを明確にしましょう。
- 例:1日の学習スケジュール
- 午前:過去問1年分(100問)
- 昼休憩:軽い運動またはストレッチ
- 午後:弱点科目の補強(2–3テーマ)
- 夜:暗記系(薬の名前、疾患の特徴)
② 学習と休息のバランスを取る
学習している中でも、適度に休息をとることは大切です。長時間勉強していると、疲れてきてしまったり、集中力を切らしてしまい、勉強効率が下がってきます。90分勉強したら10–15分の休憩を取ることをお勧めします。
- 休憩の活用法
- ストレッチや深呼吸でリフレッシュ
- 短時間の散歩
- 軽食や水分補給
③ 体調管理を優先
この時期は体調を崩しやすいため、睡眠時間の確保とバランスのとれた食事が重要です。
特に今年は、インフルエンザが猛威をふるっており、体調を崩される方が多いです。
試験本番に合わせた生活リズムを整えることも重要です。
- 睡眠の確保
- 毎日最低6時間の睡眠を確保
- 試験当日と同じ起床時間にする
- 食事の工夫
- バランスの良い食事を摂る(炭水化物、タンパク質、ビタミンを意識)
- カフェインの過剰摂取に注意する
3. メンタル面のケア
① プレッシャーをポジティブに捉えよう
試験が近づくにつれ不安や緊張が増してきますよね。このままで受かるのか、当日問題がしっかり解けるかなど、漠然とした不安があるかと思います。それは他の人も同じです。これは、今までしっかり勉強してきたからこそ不安になる部分もあると思いますし、試験に向けて集中力が高まっている自然な反応でもあります。
想像仕切れないほどのプレッシャーがかかっていると思いますが、最後まで自分を信じて頑張りましょう!
- 不安の対処法
- 深呼吸や瞑想でリラックスする
- 小さな成功体験(過去問で正解した、計画通り学習が進んだなど)を意識的に認識
② 自己肯定感を高める
今日というこの日まで、医師国家試験合格に向けて一生懸命勉強をしてきたと思います。
ここまで勉強してきたという、これまでの努力を振り返り、自分を褒めることが大切です。
実際、自分のことを褒めるのは難しいですが、小さなことでもよいので、ぜひ自分を褒めてあげてください。
- 具体例
- ここまで模試を頑張った
- 苦手科目が克服できた
- 今日まで勉強を続けてきた
- 今日もしっかり起きて勉強した
③ 仲間と励まし合う
一緒に医師国家試験合格を目指している友人や同期、仲の良い昔ながらの友達を励まし合うことも大切です。
同じ目標に向かっている友人や同期であれば、情報交換をするのが大事ですし、お互いに励まし合うことで医師国家試験を乗り越えられると思います。
また、昔ながらの友人であれば、きっと自身を支えてくれると思うので、頼ってみても良いと思います!
- 注意 他人と比較しすぎないことも重要です。他人と比較することで気持ちが病んでしまうこともあると思います。あくまでも自分のペースを守りましょう。
4. 試験前日の過ごし方
試験前日こそリラックスすることを優先しましょう。
焦りから詰め込み学習をしたり、睡眠時間を削って勉強してしまうと逆効果になる可能性があります。
次の日、ベストパフォーマンスで試験に臨むためにも、いつも通りの生活リズムを心がけ、いいイメージを持って就寝することが大切です。
① 持ち物の準備
- 受験票、筆記用具、時計
- 軽食や飲み物
② 試験会場の確認
- 会場までのルートを再確認
- 渋滞や遅延がないか確認する
- はやめに会場に到着するための準備
③ 軽い復習
- 高頻出テーマをさらっと確認
- 暗記カードを活用する
- まとめノートをもっていく
④ 早めに就寝
十分な睡眠を取り、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。
5. 試験当日の心構え
- 早めに会場へ
試験開始の1時間前には到着するように余裕を持ちましょう。電車の遅延や運休、天候によって試験開始時間に遅れないようにすることが大切です。
- 焦らない
難しい問題が出ても冷静に対処しましょう。自分が難しいと思う問題は他の受験生も難しいと感じるあるいは解けない方がほとんどです。時間配分を意識し、得点しやすい問題から解いていきましょう。
- 自分を信じる
試験直前はこれまでの努力を思い出し、自信を持つことが大切です。今日という日を迎えるまで、たくさん辛いこともあったと思いますが、諦めず勉強を続けてきました。そんな自分を褒め、自信を持ち、最後まで自分を信じて試験に臨みましょう!!
さいごに
最後までご覧いただきありがとうございます!
医師国家試験まで2週間となりました。
直前期に取り組むべきことを絞るのは難しいと思いますが、弱点克服や過去問演習、高頻出のテーマの復習に集中し、効率的に勉強していければと思います!
ぜひこのブログを参考にし、医師国家試験本番まで、有意義な時間を過ごしていただければ幸いです!!
また、インフルエンザや新型コロナウイルスが流行っているので、体調管理やメンタル面のケアを最優先にしていただき、試験本番にベストな状態で望めることを願っています!
何か困ったことや不安なことがある方は、LINEや相談フォームからお気軽にお問い合わせください。
最後に、ここまでの努力は必ず結果に繋がります。自分を信じて、この2週間を乗り切りましょう。医学生同上スタッフ一同応援しています!
最後まで諦めずに頑張ってください💪