医学部を目指している人で、医学部専門予備校と通常の予備校のどちらに行こうか迷っている人は少なくありません。何故なら医学部受験を取り巻く環境は厳しく、倍率は依然として高い状態が続いているため、塾選びは非常に重要だからです。 では医学部に合格するための授業や勉強環境、そして学費等、それぞれの違いはどうなっているのかを見ていきます。
授業や講義内容、質問のしやすさ
授業ですが、大手の場合は大きな教室で講師1人に対して数十人、人気講師の場合は数百人の場合もあります。そのため教室にはライバルが沢山いるので、気が引き締まります。 講義内容はカリキュラムに従ってどんどん進んでいくので、分からない箇所があっても先に進まざるを得ず、一方通行になりがちです。 もちろん授業後に講師に質問する事もできますが、生徒が沢山いるため行列が出来ていることも多く、質問出来るまで時間がかかります。それでも人気講師の授業は非常に分かりやすく、自分で予習と復習さえ出来れば成績は上がります。 一方医学部予備校は、基本的には10名以下の少人数で授業を行うので、講師との距離は非常に近く、勉強以外にも生活面での相談やメンタル面のサポートをしてくれる所も多いです。当然質問にもすぐに答えてもらえるので、授業で分からない所があっても安心です。 講義内容も、医学部合格に必要な専門の内容だけを効率よく教えてくれるのでかなり助かります。
自習室等学習環境の違い
自習室はどちらもありますが、大手の場合、基本的に事前予約や指定席等がないため、先着順です。また当たり前ですが、生徒は医学部志望以外の人もたくさんいます。つまり自習室を利用したい場合は、朝早くから並んで席を確保する必要があるので大変です。 その為授業の合間に時間が空いたから勉強しようとしても、自習室の席が1つも空いておらず勉強が出来なかったという事も少なくありません。 一方医学部予備校の場合、ほとんどの所が自習スペースを生徒分確保しているので、席が空いていなくて座れなかったという事は稀でしょう。 しかも専用のブースを割り当ててもらえる予備校だと、自分の参考書やノートを置いたままにしておけるので、いちいち重たい参考書を持ち運ぶ必要はありません。 さらに授業がない土日祝日も自習スペースは開放されている所が多いので、自宅だとつい怠けてしまうという人にとっては助かります。 そして周りを見渡せば、ほとんどの生徒が医学部を目指しているので刺激を受けますし、気合も入ります。
授業料等の学費の違い
学費は違いが出る最も大きい点の1つとして挙げられます。大手の場合、生徒の人数が多い分、授業料は安めに設定されています。そのため経済的負担を軽くする事が可能です。具体的にいうと、大体1年間で平均120万円前後の所が多いです。 また最近では医学部専門コースというものもあり、そちらは1年間で平均200万円程なので少し高めになっています。それでも医学部専門予備校に比べたらかなり安いといえるでしょう。 一方医学部専門予備校は学費が高額な所が多く、平均で1年間400~600万円ほどかかります。中には1000万円近くかかる所もあり、家庭に経済的余裕がないと通うのは非常に難しくなってきます。 もちろん学費が高い分、授業内容や学習環境、さらには生活面での相談やメンタル面のサポート等充実しているので、そこで学ぶメリットは充分にあります。 他にも特待生制度や割引制度もあるので、これらを利用する事が出来れば学費を安くする事も可能です。
大手は大きな教室で沢山の生徒と授業を受ける事になりますが、有名講師の講義を受けることもでき、学費も安く抑えられます。ただ生徒が多いため、質問はしづらく、授業も一方的に進むので自己管理が必要です。 一方医学部専門予備校は、少人数制で充実した専門の授業内容と、生活面でもサポートを受けられます。しかし医学部を目指すため、授業料は高額なので、経済的に余裕がないとかなり厳しいです。 このようにそれぞれメリットとデメリットがあるので、医学部合格にはどちらが良いかをきちんと見極めた上で決めると良いでしょう。
医学部は、入学後も進級試験や卒業試験など、乗り越えなければならない壁はたくさんあります。
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