こんにちは。医学生道場の代表の橋本です。
先日、ある医学生さんから、次のようなお問い合わせを頂きましたので、ご紹介したいと思います。
医学生
「先生、効率良く勉強するのは、なんだか悪い気がします!」
橋本
「ほう、なぜそう思うんだ!?」
医学生
「なんか勉強の本質を間違えている気がするんです!」
橋本
「熱い君が大好きだ!勉強の本質とは何だ!?」
医学生
「医学を楽しむことです!」
橋本
「素晴らしい!では、医学を楽しみながら、100倍の速度で勉強出来たら良いのだな!」
医学生
「はい!!ん?あれ?なんか言いくるめられてる、、、?」
橋本
「ついてこい!ダラダラやるのではなく、ガンガン医学を楽しもう!」
ということで、改めて、勉強の効率を上げることのメリットを具体的に考えてみたいと思います。
目次
さて、まず、効率のいい勉強とは何でしょうか。
「短い時間で点数がとれるようになること!」
「読むスピードが早いこと!」
「理解が早いこと!」
色々な声が聞こえてきそうですね。
医学生道場では、効率的に勉強する時に必ず伝授することがあります。
それは、「全体像をつかんで勉強をする」ということです。
え?これだけ?と思うかもしれません。でも、この威力は絶大です。
では具体的に、全体像をつかむ、ということの意味について考えてみたいと思います。
どんな学問にも「話の幹」となる事実があります。そして、幹から枝分かれのように話が進んでいくのが通常です。
例えば、医学であれば、「人間は細胞の塊である」という真実が幹となって、基礎医学や臨床医学などの枝に分かれていきます。
今勉強している内容が、何を幹にして、どの枝の事を勉強しているのか、つまり全体像を意識しながら勉強するのです。
そうすると、覚えなくても考えれば出てくる知識が多くなるので、覚えなければならない量が格段に少なくなります。
そして、私は医学生道場の授業では、このことを「体系化」と教えています。人によっては、「再構成」という表現をすることもあります。
この「体系化」という概念が身につくと、どんな勉強でも楽しくなります。
体系化するための方法には沢山あるのですが、一番のおすすめは「絵に描いてつなげていく」というものです。
百聞は一見に如かず、という事で、医学生道場の実際の生徒さんのノートを拝借して、お見せします。
このように、どんどん書き込んでいって、どんどん「幹」に近づいていくことを意識した勉強をします。
そうすると、暗記ではなく「思考」に変わり、覚えなければならない量が、格段に減るということなのです。
この幹のことを「本質」といい、このように勉強することを「体系化」と言います。
どんな学問でも、スポーツでも、様々なことに応用できますので、ぜひ挑戦してみてください。
では、効率良く勉強をできた時のメリットを3つご紹介したいと思います。
集中できないまま、ただ漫然と机に向かっても、頭に入ることはほとんどありません。
言い過ぎかもしれませんが、その時間に遊んでいたほうが有意義なことだってあるでしょう。
そうでなくても、効率的に勉強をすることで、二時間かかった勉強が、一時間で終わったとします。
余った一時間で遊んだり、部活の自主練をしたり、はたまたバイトのシフトを増やしてみたりなど、可能性は無限大です。
素敵な学生生活になること、間違いなしですね!
始めにこの「本質をつかむ、体系化を目指す」という正しい方法で勉強するからこそ、テスト前に付け焼刃の勉強をしなくて済むようになります。
初めに全体像を確認して、その後に細かい知識を見るようにします。
そうすれば、「あとは前日にこの部分だけ勉強すればいい」という具合に内容を整理できます。
試験前に過去問を勉強するだけの勉強の仕方では、もちろん試験が終われば抜け落ちていきます。
医学生といえども、記憶力が圧倒的に優れているとは限りません。試験の度に覚えなおさなければなりません。
しかし、ちゃんと試験の度に、体系化を目指して勉強した人は、四年生の終わりのCBTでも力を発揮します。
さらに、卒業試験やさらにその後の国家試験でも楽になります。
低学年のうちから「体系化」をしておくことで、高学年の勉強のほとんどが、今までに学習したことの復習になるのです。
より強みを増していくような勉強法なのです。
これが、医学生道場がおすすめする、効率のいい勉強法です。
相談するのが遅くて手遅れになることはあっても、早くて問題になることはありません。お困りの方は早いうちにご相談ください。
医学生道場 代表医師 橋本将吉