皆さんこんにちは。医学生道場東京校の大島と申します。
いよいよ2023年が始まりました。新たな年の始まりを機に心機一転頑張ろうと考えている方が多いかと思われますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今回の記事では、医学生のご家族をお持ちの方向けに、医師国家試験における国試浪人とその実情についてお話致します。
日本国内の医学生は、6年間の大学生活の集大成としてほぼ全員が6年生の2月に医師国家試験を受験します。医師国家試験は受験者全体の合格率で毎年約9割とかなり高い水準を示す試験ではありますが、一方で合格点に達しなかった医学生は言うまでもなく不合格となってしまいます。加えて、医師国家試験は試験範囲の膨大さや禁忌肢と呼ばれている、一定回数選択すると試験全体で合格点に達していても不合格となってしまう問題が一部設けられており、特殊な試験であるといえます。そのため、どれほど優秀な医学生でも医師国家試験での油断は禁物と一般的に言われています。
医学部6年次で医師国家試験に合格することが叶わなかった医学生は、一旦大学を卒業してから来年度の医師国家試験に向けて再度勉強を行うことがほとんどです。こうした医学生は一般に「国試浪人生」と呼ばれます。国試浪人を行う医学生がこうした進路を選択する理由としては、医学部では大学を卒業するだけでなく、医師国家試験で合格点をとり医師免許を取得しなければ医師として働き始めることは不可能だからです。医学部で学習する内容は医学生自身が医師免許を取得するための手助けに過ぎず、医学部卒業といった肩書だけでは医師としてのキャリアを形成することは出来ません。学生が医学部で学んだことを医師国家試験で発揮し、医師免許を取得することが別に求められているのです。
国試浪人生の主な勉強方法としては、大学受験における浪人生と同様に医学生専用の予備校に通うことで学習習慣を確立させる、もしくは予備校に通わずに独自に参考書等を用意し、自宅学習を行うといった方法をとる学生がほとんどです。国試浪人生の多くは規則正しい学習習慣が身についていないことが原因で国家試験に落ちてしまった、という事情があるようです。特に予備校に通うことで、決まった時間に学習を行う習慣の確立と学習の積み重ねをして国家試験突破を狙う国試浪人生は増加傾向にあります。大学時代と同様の環境に身を置くことで、生活リズムの崩れを防ぐことに繋がるため非常に効果的な方法と言えるでしょう。予定の無い日の前日はつい夜更かしをしてしまうことが多い、普段から昼夜逆転しがちである、といった学生さんには特に予備校で国家試験対策を行うことがお勧めです。
それでは、医学部に在籍しながら医師国家試験の勉強を行う現役の医学生と既に大学を卒業している国試浪人生の明確な違いとは何でしょうか。
現役で大学に在籍している医学生の特徴として、大学の授業や実習が毎週あることが挙げられます。これは学生ならば当然のことではありますが、気が乗らなくても半強制的に学習を行わなければならない環境が整っているともいえます。一方で国試浪人生は極端にいえば毎日のスケジュールは完全に自由であり、予備校に通って現役の医学生と類似した学習環境を整えるかどうかの判断も個人に任されています。日によっては学習時間を全く設けないことも十分に可能です。一般的に、医師国家試験における国試浪人生の合格率は現役の医学生と比較して大幅に下がると言われています。これは大学を卒業したことにより、自分のスケジュールを管理する存在が無くなったことで学習のモチベーションが下がり、結果として学習時間の確保が出来なくなったことが第一の原因と考えられます。規則正しいスケジュールの下、学習習慣の確立を行うことの重要性がこの事実から伝わるかと思います。
また、医師国家試験は持っている情報の多寡が合格に影響を与えている面も少なくありません。常に同級生に囲まれながら勉強を進める現役の医学生と比較すると、国試浪人生は孤立しがちです。孤独に苛まれながら勉強を進めることは容易ではないため、これも国試浪人生の試験合格率を下げている一因と言えるでしょう。試験の現役合格率の高さから、国試浪人生は周囲に同級生がおらず孤立しがちな立場ではありますが、少しでも合格する確率を上げるために悩みや不安を打ち明けられる身近な存在が必須ともいえます。持っている情報の共有を気兼ねなく行うことができる存在を容易に作ることができる現役の医学生と比較して、こうした点で国試浪人生は不利な立場にあると言えます。
このように国試浪人生は現役の医学生と比べ、かなりモチベーションの維持が難しい環境に置かれる傾向があります。確実に医師国家試験に合格するためにも、モチベーションの維持と学習習慣の確立が国試浪人成功の鍵と言えるでしょう。
国試浪人生のモチベーション維持がかなり難易度の高いものである、という事実があることは医学生の間では知られているようです。医学部6年次の学生の皆さんが、なるべく一回で合格を勝ち取ろうと努力するのはこうした理由もあるようです。日常生活に制約の無い国試浪人生が、年度始めから2月の医師国家試験本番までおよそ10か月間に渡りモチベーションを維持しつつ勉強を続けることは難しいものがあります。
それでは、国試浪人を選択した学生が医師国家試験を取得するため、勉強へのモチベーションを保つにはどうすれば良いのでしょうか。前項で言及した通り、国試浪人生のモチベーション低下の原因としては生活上の制約の有無、似た境遇にいる同級生の存在がいないことが挙げられますが、こうした問題を解消する為にできることとして「新しく医学予備校に通うこと」、「国試浪人生の知り合いを作ること」が挙げられます。後者に関しては近年のSNSの普及に伴い、新たな交友関係を持つことが容易になりましたが、それでも難しい側面があると考えられます。そこで、国試浪人を選択する学生さんにお勧めするのが医学生道場のような医学生専門予備校です。
医学生道場では現役医学生の定期試験・進級対策の他にも、国試浪人生向けの医師国家試験対策コースを設けています。大学を卒業し、生活リズムが崩れがちな医学部既卒生の学習習慣を確立させるとともに、医療現場で実際に医師として活躍している医師講師の方々の的確な指導、アドバイスを貰うことが出来ます。授業回数に関しては、毎月決まった回数の授業が組まれるシステムを採っていますが、これによって国試浪人生が実際に陥りがちな勉強のモチベーションの低下を予め防止するカリキュラムが設定されています。また、完全個別指導といった授業スタイルを徹底しており、学生一人一人の悩みや弱点を確実に補強することが出来るような学習サービスの提供に努めています。
加えて、医学生道場の授業を受講する学生さんには定期的に教務担当社員との個別面談を行って貰い、学習の進捗状況の確認や悩みごとのヒアリングにも力を入れています。単に学習サービスを提供するだけにとどまらず、受講生一人一人に着目しながら目標達成に向けてスタッフ一同全力でサポートを行っています。学生さんを多く抱える大規模な予備校が多数あり、親身になって学生さんのサポートを行ってくれる予備校が良い、といった考えをお持ちのご家族の方には、医学生道場は特にお勧めすることができる医学生専門予備校といえます。
ここ数年のうちに起こっている、私立大学を中心とした各大学医学部における進級判定・卒業判定の厳格化に伴い、最近は医学生専門予備校が増えてきています。しかし、数ある予備校の中でも医学生道場は特に医学生の皆さんに寄り添ったサービスを提供しています。他の予備校では断られてしまった、もしくは中々満足のいく予備校が見つからないといった医学生の皆さんには、是非医学生道場への入塾を検討して頂きたいと思っております。
今回の記事では、医学生を持つご家族の方向けに国試浪人についてお話致しましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事を読んで少しでも医学生道場に興味が湧いた方は、この機会に是非医学生道場公式LINEの友だち登録をお願い致します。
気温が低いことに加え、新型コロナウイルスやインフルエンザが猛威を奮う時期ではありますが、体調管理に気を配りながら厳しい冬を乗り越えましょう。