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こんにちは!医学生道場です!
夏が終わりに近づいていますが、まだまだ暑い日が続いていますね🥵
季節の変わり目は体調を崩しやすいと思いますが、医学生のみなさんはいかがお過ごしでしょうか?
今回は医師国家試験について話していこうと思います!
第117回医師国家試験が終わり、第118回医師国家試験がもうすぐ始まろうとしています。
もう8月も終わり、医師国家試験当日まで残り5か月ほどにまで迫ってきました💦
早くから勉強を始めた人もいれば、まだ始めていない人もいると思います。
いずれにしても、だんだんと医師国家試験に合格出来るかどうか、不安は増大していくばかりでしょう。
そんな医学生のために、医師国家試験の情報と対策について述べていきます!
医師国家試験とは、国家資格の一つである医師免許を取得するための試験です。
それでは、医師国家試験の具体的な内容を述べていきます。
医師国家試験は例年、2月の上〜中旬の土日2日間で行われます。
第117回医師国家試験は2023年2月4日(土)、5日(日)に行われました。
この時期は真冬のため、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症に注意しなければなりません。
国家試験には、追試験が認められないため、感染症の罹患により受験できないという状態にならないよう、体調管理には十分気をつけましょう😷
医師国家試験を受験した先輩方の中には、体調が悪くても、カロナールを飲み、必死に熱を下げて受験をしたという人も少なくはないようです。
以下の表は第117回医師国家試験のスケジュールです。
問題数は1日200問、2日で合計400問です。
引用:https://www.mhlw.go.jp/content/001034603.pdf
医師国家試験の問題形式は、一般問題・臨床問題・必修問題の3パターンあります。
これらはそれぞれ別々に採点されるため、一つの分野でいくら得点しても、他二つが合格ラインを下回ってしまえば意味はありません。
3つの問題形式は、それぞれ雰囲気が異なるため、人によって得意不得意が分かれます。苦手な問題形式がなくなるよう、問題形式を意識して学習することが重要です。
これから、3つの問題形式について詳しく述べていきます。
<臨床問題とは>
臨床問題とは、症例文を読んだうえでその症例への対応や疾患についての知識を問う問題です。
国試のガイドライン上は、総論と各論に分かれていますが、問題の性質上、実質的にはほとんどが各論問題です。
各論的なタテ切りの知識で解くことが多く、勉強しやすい各論の知識で解ける問題がおおいせいか、一般問題と比べて解きやすいと感じる人が多いようです。
<一般問題とは>
一般問題とは、短文でピンポイントな知識を問う、クイズ形式の問題で、総論、各論ともに出題されます。
対策しにくいヨコ切り問題は基本的に一般問題で出題されます。
<必修問題とは>
必修問題とは、簡単に言えば「医師として必ず知っておくべき知識」を問う問題です。
具体的には、倫理・法規などの社会的なテーマ、プライマリケア(common diseaseの診断と治療、各種診察・手技)に関するテーマ、チーム医療や患者の心理的側面に関するテーマなどが含まれています。
また、「一般教養」や「医学英語」が出題されるのも「必修問題」の特徴です。
医師国家試験では、3つの基準で合否が決まります。
医師国家試験の合格基準は、以下の通り3つあります。
①必修問題 80%の得点 (絶対基準)
②一般・臨床問題 例年70%前後程度 (相対基準)
③禁忌肢 2問以下(年による) (絶対基準)
ここで、「絶対基準」と「相対基準」の説明をしたいと思います。
絶対基準とは、問題の難易度にかからわず、年によって基準が変わらないものです。相対基準とは、他の人の出来具合で、年によってある程度の変動があります。
上記の基準を見ると、必修問題が国試の鬼門だといえます。
必修問題は原則として200点満点のため、8割の合格基準を満たすためには、40点しか落とせません。
特に、1問3点の必修臨床を落とし続けると、あっという間に合格基準を下回ってしまいます。
また、最近の医師国家試験では、学生が勉強しづらい「臨床医にとっての常識」が当たり前のように出題されます。
必修対策の際には、「臨床医に求められる知識」というものも意識して勉強した方がよさそうです。
その他、必修問題では、禁忌肢が出題されやすいと考えられており、普段なら悩まない選択肢であっても、自信をもって選べなくなることも多いようです。
医師国家試験では例年、悪問や難問が出題されてしまいます。
これらの問題は、採点対象から除外されたり、正解した受験生はその問題を採点対象に含めるが、不正解の受験生についてはその問題を採点対象から除外するなどのパターンもあり、その対応はさまざまです。
しかし、どの問題が不適切問題・採点除外問題になるかは、当然試験本番中に受験生が知ることはありません。合格発表時に厚生労働省のホームページに掲載される情報を見て初めて、知ることができます。
医師国家試験では、基礎医学・臨床医学・社会医学など、医学関連科目の全てが出題範囲となります。
しかし、全ての問題から均等に出題されるわけではありません。メジャー科目である、消化器、循環器、内分泌代謝、呼吸器、神経はなるべく早く対策することがおすすめです。
医師国家試験の合格率は例年90%前後です。
不合格率は10%の試験です。
そのため、「他の人が解けない問題を解けた人」が合格する試験ではなく、「多くの人が解けた問題を確実に解いた人」が合格する試験となっています。
次回行われる、第118回医師国家試験の最新情報について述べていきます🙌
次回の医師国家試験の日程は、2024(令和6)年2月3日(土)、4日(日)に行われます。
合格発表日は、2024(令和6)年3月15日(金)午後2時に厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページにその受験地及び受験番号を掲載して発表するようです。
まだ、試験の概要など発表されていないものも多くあります。
以下のリンクも参考にして、最新情報を集めていただければと思います😊
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/ishi/
ここからは、いよいよ医師国家試験の対策について話していこうと思います✌
医師国家試験は先ほども述べた通り、3つの基準で合格が決まります。
また、3つの問題形式のうち、どれもバランスよく得点しなければ合格することはできません。
それでは、3つの問題形式それぞれの対策について述べていきます。
<国試の鬼門 必修対策>
国試の必修は80%得点しなければなりません。そのため、前もって対策をすることが重要です。
必修対策のポイント3つ
①過去問から出題傾向を捉える
必修は、独自の出題傾向があります。
まずは、過去にどのような問題が出題されているか、医師国家試験の傾向を掴むことが大切です。
近年の医師国家試験における過去問で、分野ごとの出題率を調べると、公衆衛生、循環器、小児科、呼吸器、神経、消化器、医学総論、代謝・内分泌などの出題率が他の分野よりも高いという傾向が見られます。
②6年生の春から繰り返し学習する
必修対策は、6年生の秋以降に行うことが多いですが、早く始めるに越したことはありません。
医学生の多くは5年生のうちに試験勉強を開始しているため、6年生の春ごろには、遅くとも国家試験対策を始めておくと良いと思います。
特に、頻出分野は、他の分野よりも手厚い対策が必要となるので、時間をかけて、計画的に学習するとよいでしょう。
③マイナー分野もおさえる
必修で8割得点するためには、マイナー分野もしっかりおさえておくことが大切です。
マイナー科目は、整形外科、精神科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、眼科、皮膚科、放射線科が挙げられます。
マイナー科目を足し合わせると全体の2割弱になるため、決してあなどることはできません。
医師国家試験を受験するためには、各大学で行われる卒業試験に合格しなければなりません。
卒業試験は医学部6年生に課されますが、一部の大学では、5年生から課されるようです。
この試験は、1年生から6年生までの全範囲が試験となるため、膨大な内容であり、十分な対策が求められます。
また、試験科目数は20〜30と多く、数週間から数か月にわたって試験を行います。
一般に、医師国家試験よりも卒業試験のほうが難しいと言われており、卒業試験に合格できれば、医師国家試験はあまり難しく感じないようです。
早期から計画を立て、一緒に乗り越えていきましょう👍
卒業試験に関しては、こちらもご参考下さい!
勉強方法が分からない、何から手をつけたら良いのかわからないという方は、医師国家試験の対策ができる予備校に問い合わせてみるのもいいと思います!
医学生道場では、現役医師によるマンツーマンの個別指導を行っています。
現役医師のため、実際に国試を受けた感想や体験談など、たくさん相談に乗ってもらえます😆
医師になるためには、たくさんの勉強・試験を乗り越えなければいけません。
高い壁ではありますが、早めに対策することで乗り越えていきましょう。
多くの現役医師が、皆さんの助けになりたいと思っております。
気になる方は是非一度、医学生道場公式LINEを追加し、相談してみて下さい。
医学生道場スタッフ一同、応援しております!!