USEFUL
お役立ち情報
全国の医学生に向けて、お得な情報をお届けしています。
2025.11.18
O

女性医師は30代で辞めていく?キャリアを諦めないための病院選びとは【医学生道場】

ブログのポイント💫

・日本の女性医師の約23.6%が直面する「M字カーブ」の現状と原因

・キャリアを諦めずに済む!病院による柔軟な勤務制度や復職支援の事例

・ワークライフバランスが取りやすい診療科って?

📌著者情報
おおしお
関東国立大学法学部 4年生
医学の専門知識はありませんが、だからこそ医学部のみなさんが見落としがちな視点や一般の人にもわかりやすい形で情報をお届けすることができます。医学の知識を学ぶ中で感じた疑問や気づきをシェアしていきます😊
(過去ブログ)
【大学紹介】東海大学医学部のカリキュラムを紹介!国試合格率100%って本当?
医学生向け個別指導塾5選 選ぶポイントと各塾の特徴【医学生道場】

はじめに

こんにちは!医学生道場です👐

突然ですが、「女性医師のM字カーブ」って知っていますか?
実は、日本の医療の未来を左右するほど深刻で、医学生の皆さん、私たち患者側にとっても「知っておくべき」大切な話なんです。

こちらのブログでは、日本の医療の現状と、それでも希望の光が見える病院の具体的な取り組みなどをわかりやすくお届けします!

深刻な現実!日本の女性医師に立ちはだかる「見えない壁」

1. 日本の女性医師は何人?

今の日本で働く医師のうち、女性が占める割合は約23.6%(令和4年・厚生労働省の統計)です。その年に初めて8万人を超えましたが、先進国の中ではまだまだ低い水準です。

近年では女子医学生も増加しており、若い世代では女性が増えているのに、なぜか医師全体の割合が上がらない…その謎を解く鍵が「M字カーブ」です。

2. キャリア中断を引き起こすM字カーブ

次のグラフを見ると、就業10年経過時点(およそ30代から40代前半)の時期に女性医師の就業率がガクッと落ち込んでしまっていることが分かります。

出典:厚生労働省資料より。2004年~2014年の医師・歯科医師・薬剤師調査(医師届出票)および厚生労働省から提供された医籍登録データを利用して作成。

このような「M字カーブ」は一般の女性のキャリアでも見られるものですが、医師の世界でも深刻な問題になっています。

30代から40代前半は、専門医取得や昇進といったキャリア形成の最も大事な時期に当たります。
しかし一方で、女性医師はこの時期に出産・育児のピークがぶつかり、これを機に就業率もガクッと落ち込んでしまうんです。

男性医師にはこの傾向はほとんどありません。
これは、女性医師個人の「やる気」の問題ではなく、病院という組織が「子育てと両立できる働き方」を提供できていない構造的な問題だと言えます。

・過酷すぎる長時間労働
・「育児は母親がするもの」という無意識のプレッシャー
・時短勤務への周囲の「不公平感」

こうした目に見えない壁が、せっかく優秀な能力を持った女性医師を現場から遠ざける要因となっているのではないでしょうか。


とはいえ、現状の厳しさに不安を感じたり、自分の目指すキャリアを誰かに相談したいと思う方もいるのではないでしょうか。
医学生道場では、現役の医師が講師を務めているため、実際の体験談をベースに医師のキャリアに関する相談もできます。実際、講師の話を参考に診療科を決められた生徒さんも多いです💭


まずは公式LINEからご相談承ります。無料で受け付けていますので、進路や勉強の悩みがある方は、ぜひ上記からお気軽にご連絡ください!


医師と看護師と事務のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや


M字カーブを乗り越える!病院の事例のご紹介

さて、ここからは本題に戻り、これらの現状を受けて変わり始めている病院の取り組みをご紹介します!

「医師の働き方改革」も追い風になり、ライフイベントでキャリアを諦めずに済む、誰もが働きやすい病院への変革事例をチェックしていきましょう。勤務先選びのポイントとも言えるので、ぜひチェックしてみてください👀

①短時間正職員制度

「短時間正職員制度」はその名の通り、フルタイム勤務でなくとも「正職員」として働き続けることができる制度です。

子育てや介護などのライフステージにおいて、フルタイムで働き続けることが難しくなった場合、新たに非正規雇用契約を結ばなければならないことがあります。
日本の労働環境では、契約社員等に雇用契約が変更されてしまうと、将来的に多大な不利益をこうむる恐れがあったことからこの制度が考案されました。

利用条件は病院によって様々ですが、短時間でも需要な業務に携われる復職後のキャリアの遅れを防ぐ、子育てのピークを過ぎたらフルタイムに戻せるなどのメリットがあります。

②子育て支援

子育てとキャリアの両立を考える場合、病院の子育て支援の有無はぜひ確認しておきたいポイントです!

病院によっては、院内保育所の整備されており出勤・退勤のタイミングで送迎もできるため、特に重宝される制度となっています。
また、院内に保育施設花い病院でも、一般保育施設利用の際の保育料が助成されるところがあります。

復職支援

産休・育休で長期間臨床現場を離れた方に向けて、専門医資格の維持トレーニング、最新の臨床事情に関して講習を開いている病院もあります。

ブランクがあっても現場に戻りやすい環境があると安心ですよね。

④組織の文化を変える挑戦

女性医師に向けてのみではなく、男性医師の働き方も変わらなければ、根本的な解決にはなりません。

男性医師の育休取得促進

男性医師も育児に参加しやすい制度を整え、「子育ては二人で」という文化に変わることで、女性医師だけに負担が偏る構造を解消します。

チーム医療の強化(タスク・シフト)

採血など医師以外の職種に任せられる業務を専門スタッフに委譲する取り組み。特定の医師に業務が集中しないようになり、全ての医師の過重労働を是正を図ります。

優秀な医師を失わないためのこれらの取り組みは、結果的に医療の質と安全を守ることにもつながっているんです。
タスクシフト・タスクシェアについてはこちらのブログでもご紹介しています!是非合わせてご覧ください👐

女性が働きやすい診療科

このように、病院も働きやすい環境を目指して労働環境の見直しなどを実施していますが、そもそも「ライフプランとキャリアを両立すやすい診療科」を専攻にする女性医師も多くいます。

以下では、女性医師が安心して継続して働くことのできる診療科について、代表的な診療科目3つを紹介します👀

①眼科

まずご紹介するのは眼科です。
眼科が支持される理由としては、残業や宿直が比較的少ない診療科であることが挙げられます。

実際、日本医師会「女性医師の勤務環境の 現況に関する調査報告書(平成29年8月)」によれば、1週間あたりの平均労働時間が48時間以内におさまっている割合が2番目に高く(1番は精神科)、多くの医師が勤務時間内に業務を終えている傾向にあります。

また、同調査において、宿直のない割合が60%以上を占める診療科として、「病理・検査科」に次いで、「眼科」が挙げられています。
もちろん手術や処置などの業務があるものの、緊急対応の必要な患者さんは、他の診療科と比較して少ないのではないでしょうか。

残業や宿直が少ない診療科であれば、帰宅後の時間を確保しやすいでしょう🏠
宿直やオンコールの対応を避けたい場合は、病床のない施設での勤務が可能です。他の診療科よりも、比較的仕事とプライベートを両立しやすいと考えられます。

②皮膚科

次にご紹介するのは皮膚科です。
皮膚科も眼科同様に、1週間あたりの労働時間が48時間以内に収まる割合が高く、宿直のない割合も60%以上を占めています

皮膚科の手術や処置も日帰りで予定されるケースが多く、病床のない形態で運営されている病院・診療所もおおいです。オンコール待機の可能性も低いため、比較的ワークライフバランスを取りやすい診療科と言えます。

③麻酔科

3つ目にご紹介するのは、麻酔科です。麻酔科の業務内容は、主に手術中や、前後の管理が中心です。
チーム医療に欠かせない存在である一方で、主治医になることがないため、当直やオンコール待機がほとんどありません。

他の科よりも働き方の予測がしやすい場合も多く、比較的働きやすい診療科といえます。


万能ビジネスウーマンのイラスト(ビジネス・女性) | かわいいフリー ...


ここまで紹介した3つの診療科は、上述したとおり、女性医師が従事する割合が高い傾向にあるのも特徴です。

つまり、女性医師として、同様のライフイベントを経た先輩や同僚との交流も取りやすい環境でもあります。
妊娠・出産・育児による仕事への影響に関して、女性医師が多い診療科は、理解を得やすく、同僚に協力をお願いしやすい点も人気な理由かもしれませんね。


以上ご紹介してきたように、女性医師が働きやすい環境は着実に広がりを見せていますが、目指すキャリアを実現するためには、まず「医師になる」という最初のハードルを越える必要があります。
また、臨床現場に出てからも、常に学び続ける姿勢と確かな知識が求められます。

あなたの将来の選択肢を広げ、夢を叶えるために不可欠な学力の土台を固めるのが、私たち医学生道場の役割です。ここからは、進級・CBT・国家試験対策のすべてをサポートする「医学部進級対策コース」について、詳しくご紹介します!

医学生道場:医学部進級対策コース

医学生道場は、進級・留年・休学対策に特化した日本で唯一医学生専門の個別指導塾です。

それぞれの目標に合わせて 医学部進級試験対策コースや、医師国家試験対策コースなど10以上のコースを設置しているので、全学年の方が自分に合った方法でご利用いただけます!


そもそも、学校の授業に部活動、アルバイトなど多忙を極める医学生にとって、医学部を一度も留年せずに卒業することはとっても困難です。

2回連続で留年してしまえば放校(退学処分)なんてこともあるでしょう😢


そこで、医学生道場では「勉強する時間がない!」「勉強法が分からない!」という医学部1~5年生の方を対象に「医学部進級対策コース」をご用意しています!

医学生道場は、進級・留年・休学対策に特化した、日本で唯一の医学生専門の個別指導塾です。
培ってきたノウハウも駆使しながら、医学生の皆さんを全力でサポートします✊

「医学部進級対策コース」の特徴

受講生ひとりひとりに合わせたカリキュラム
それぞれの学生さんの理解度に合わせたカリキュラムを作成させていただき、効率的に学習が進められるよう、授業をメイキングいたします。
また、進級試験は大学によって出題傾向も出題範囲も異なるので、自身の通う医学部に合った対策が求められますが、様々な医学部の出身の医師講師が出題傾向をお伝えします。

豊富なアウトプットの機会
現役医師講師がマンツーマンでサポートすることで、質問や復習、アウトプットの機会が豊富にあります。
しっかりとしたアウトプットにより、知識の定着が図れることは間違いなしです。

★モチベーション、気持ちの維持
医師講師だけでなく、教務の者が生徒さんひとりひとりを担当し、定期的なフィードバックや進捗管理をいたします。
学習のモチベーションを高く保てるだけでなく、いつでもどこでも、お気軽にご相談いただけます。

★柔軟な学習スケジュール
月の受講回数や受講内容、テストの目標、最終的な目標など、ご自身で決定して頂けますので、自分のペースで学習していくことができます。無理せず、継続していくことが大切ですので、医学生道場ではその点を大切にしています。


効率よく勉強して、医学部で確実に進級しましょう❗❗


進級試験を通して自身の勉強法を確立したい方、医学部生向けの塾や予備校選びに悩んでいる方、進級試験の対策で少しでも悩みや不安がある方は、無料で医学生道場公式LINEよりご相談承ります。お気軽にご相談ください!

また、医学生道場のブログでは進級試験に関する様々なお助け情報を発信しています。
ぜひ合わせてご覧ください!

さいごに

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

こちらのブログでは

過酷な労働環境が引き起こす「女性医師のM字カーブ」の構造的な課題

「短時間正職員制度」や「24時間保育」など、病院が進める具体的な変革事例

ワークライフバランスが取りやすい診療科の特徴

について紹介してきましたが、いかがでしたか?

ライフイベントとキャリアは両立できます!まずは、確実な国家試験合格を目指しましょう。医学生道場は合格を目指す医学生を全力でサポートしていきます!



医学生道場の各種SNSでは、医学生の皆様に向けて「お役立ち情報」を発信しています。
是非チェックしてみてください🙌

また、公式LINEでは、無料体験授業やキャンペーンなどのお得な通知や、医学生道場が独占入手した各医学部の試験情報、医師国家試験の最新情報をお届けいたします。

誰にも知られたくない悩みやご相談も、公式LINEから受け付けております。お気軽にご連絡ください。


電話やメールでのお問い合わせもお待ちしております。

試験が近いなど、お急ぎの場合はお電話にてお問い合わせください📞

TEL:0422-26-7222

営業時間:13時~21時

定休日:水・木曜日

FAQ

Q1. ブランク後の復職支援が手厚い病院を、どうやって見分ければ良いですか?

A1. 各大学の「女性医師支援センター」や「キャリア支援室」のウェブサイトを確認してみましょう。具体的に復職プログラムの内容**(再トレーニング期間、相談体制など)や、院内保育の有無・対応時間が明記されている病院は、支援体制が整っている可能性が高いです。
また、医学生道場の公式LINEでも、個別にご相談いただければ、情報収集のサポートをいたします。

Q2. 女性医師が多い診療科を選ぶべきか、自分のやりたい診療科を選ぶべきか迷っています。

A2. まずは「やりたいこと」を優先して問題ないと考えています。
女性医師が多い科は理解が得やすいメリットがありますが、最近は外科系でもチーム医療化やタスク・シフトが進み、働き方が改善しています。大切なのは、その病院の労働環境です。情報収集と並行して、当塾の個別指導で、進級・CBT対策を万全にしておけば、研修先を選ぶ際の選択肢を広く持てますよ。

Q3. 医学生道場の授業はオンラインで受講できますか?地方に住んでいます。

A3. はい、もちろん可能です!医学生道場では、対面・オンラインのどちらでも、医学生一人ひとりの学習進度や目標に合わせた完全個別指導を提供しています。地方にお住まいの学生さんや、病院実習で忙しい学生さんも多く受講されていますので、ご安心ください。まずは公式LINEからお問い合わせください!

YouTubeで医学生道場の様子をご紹介しています。

igakuseidojo-channel
お役立ち情報
お役立ち情報
【タグ】
品川校
品川駅高輪口から塾まで5分
〒108-0074
東京都港区高輪3-23-14-204
新宿校
新宿駅東南口から塾まで5分
〒160-0022
東京都新宿区新宿4-3-30-501
吉祥寺校
吉祥寺駅から塾まで5分
〒180-0005
東京都武蔵野市御殿山1-7-12-805
秋葉原校
秋葉原駅から塾まで5分
〒101-0025
東京都千代田区神田佐久間町2-22-301
名古屋校
名古屋駅から塾まで5分
〒450-0002
愛知県名古屋市中村区名駅3-23-6-2B(2階)
大阪校
西梅田駅から塾まで5分
〒530-0002
大阪府大阪市北区曾根崎新地2丁目3-13 1301号
難波校
地下鉄なんば駅より塾まで5分
〒556-0011
大阪府大阪市浪速区難波中2-6-13ゴールドナンバ竹田4階
福岡校
JR博多駅より塾まで3分
〒812-0012
福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-12博多東ビル204号室
通信教育(オンライン)
日本全国どこでも通信による個別指導が可能です!
※受付時間は13:00~21:00です。
※定休日は水・木曜日となります。