医師を志したのは、生物学が好きで、人体に興味があり、経済的にも安定している資格だから。講師となったのは、学問として医学や国家試験を解くのが好きで、それを活かせる仕事として募集要項を見つけたから。

消化器外科、一般外科、在宅診療

生徒さんが、本当に心からその疾患・その問題の本質や解法を理解すると、目がキラキラして体の姿勢も前のめりになります。声に張りが出て、自分からたくさん質問してくれます。授業中、試験勉強そのものは辛いはずなのに、喜びや笑顔が溢れて、ポジティブに試験に立ち向かえるようになります。そしていつの間にか進級・合格しています。その変化を見るのが何より楽しみで、短い授業の中でも、毎回お互いの気持ちを新たに、何かしら良い変化をもたらせるよう努めています。

医学生さん向け:私は医師になって毎年国家試験を解いています。科学の発展に伴い、内容は年々高度になっているのに、合格率や得点率が変わらないことは驚異的かつ素晴らしいことです。それだけ、全国の医学生さんたちが頑張っているということです。私も医学生の時、進級試験が辛くて、母に泣いてこっそり電話したことがありました。

自分自身が医師になってから国家試験(やその他進級に必要な試験)を解いてみると、出題意図や勉強の意義が明確になり、解法への道筋が見やすくなり、途端に楽しくなりました。
私は、医師になった後にも臨床で役立つ知識も交えつつ、私自身が発見した、医学を学ぶこと自体の楽しさを伝えたいと思って授業をしています。楽しく能動的に俯瞰しながら効率的に医学を学び、効率的に医学以外のこと(趣味や部活やバイト)に費やす時間を作ることが、医学生の正しい勉強方法だと思っているからです。

試験合格について、私は、医学部の試験は、正しい勉強方法で、適切な量と時間を費やせば受かると確信しています。道場は、その正しい方法を伝授し、試験に立ち向かう心を養うところだと考えています。