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こんにちは!医学生道場です。秋が深まってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回はCBT受験直後の4年生が、CBTの感想をお伝えしていきたいと思います!他では得られない豆知識も載せているのでぜひ最後までご覧ください♪
臨床実習開始前の試験にはCBT(Computer Based Testing)とPre-CC OSCE(Pre-Clinical Clerkship Objective Structured Clinical Examination)があります。これらは臨床実習で、指導医のもとで許された範囲の医療行為をすることを許可してよいかを判定する試験です。令和5年から公的試験となりました。今までは各大学により合格の基準点が異なったため、CBT合格の難易度が大学により異なりました。しかし公的化されたことにより、合格基準が統一されました。CBTとOSCEの二つの試験に合格するとstudent doctorの資格が得られます。student doctorになると医師の指導のもとであれば多くの医療行為をすることができるようになります!
CBTの日程は大学により異なりますが、多くの大学で4年生の9月〜11月に行われます。受験会場はそれぞれの大学のPC室で実施されることが多いです。受験料はCBTとOSCE合わせて33,000円です。多くの大学では学費に既に組み込まれていると思います。
CBTの合格基準はIRT標準スコアというものが用いられ、IRT396(約62〜65%)が合格基準です。これは6年生で行われるマッチング、いわゆる医学生の就活で大変重要になります。特に東京都の人気のある病院ではCBTの結果で足切りをされることもあるので注意が必要です。CBTの得点率が85%以上であればどこの病院も安心という話は耳にしたことがあります。。。
CBTは7つのブロックで構成されており、ブロック1〜6で合計320設問が出題されます。(ブロック7はアンケートです)320問の内、約240問が採点対象となります。採点対象の240問は審議の結果良問と判断された問題がプール問題から出題され、残り80問は新問題となります。今年出題された新問題は、また審議された後、良問とされた問題が、次年度出題されます。ブロック1〜4は5選択肢択一・1時間に60問で、ブロック5は多選択肢択一・1時間に40問、ブロック6は順次解答4連問・1時間に40問です。つまり合計6時間というかなり長丁場の試験になります、、、!1日がかりの試験を楽しく乗り越えるコツを後程ご紹介します♪
引用:「CBT(医学部)基本情報~合格基準・出題範囲・出題形式は?https://informa.medilink-study.com/regularpost/11432/」
CBT対策を始めるのは、5~6ヶ月前が一番多いのではないでしょうか。始めた当初はまだ一日中勉強に費やすほどではありませんでした。その頃はQ Assistの動画を見始めたり、少しずつQuestion Bankを解き始めたりする人が多かったです。優秀な人は1〜3年までの大学の試験の際、QAを既に見ていて、CBTの勉強を始めるときには早々に問題を解き始めている人もいました。CBTまでの間、大学の試験もあり、CBTに特化した勉強を1、2ヶ月できない時もあったため、実質CBTの勉強をしていたのは3~5ヶ月でした。
次に毎日一日中CBT対策をする、本腰を入れる期間をお伝えします!優秀層は1〜2ヶ月前でした。しかしそんな真面目にはできない!とりあえず合格したい!という人もいるかと思います。そんなスレスレ層は、、、おそらく2週間前です!!(笑)もちろんそれより前にも一日中勉強をしている日もありましたが、私も毎日継続することがどうしても苦手で、、、途中だらけてしまうこともよくあり、本当に焦ってずっとCBT勉強をしていたのはに2週間前です。
ただこれは本当に試験直前のメンタルにくるのであまりオススメできません。前々から準備できるのであれば、1ヶ月前には本腰入れるのがベストだと思います!!
勉強法は人それぞれではありましたが、多くの人に共通していた勉強法をお伝えします!
①QBは3周は必ず解くべし
QB3周はマストです!やはり受かっている人を見ると3周解いている人がほとんどです。高得点を狙うなら4,5周繰り返し解いたほうがいいかもしれません。
②QAを見て知識をまとめるべし
やはりQBだけでは何周もやっても問題を暗記するだけで、QBとは異なる問題が出たときに太刀打ちできなくなります。QAを見ることで短時間で重要なポイントがわかるためとても効率が良いです。◎
③直前は苦手な問題をピックアップすべし
直前は殴り書きでも良いので、苦手な問題をピックアップしてまとめるのが良いと思います。QBは問題数が多いので何も印をつけていないとどの問題が苦手・得意なのか把握しにくくなってしまいます。問題のスクリーンショットでも良いので、苦手な問題を集めておくと直前に見直しやすいです。
④模試を効果的に活用すべし
模試は大学から何個か受けるように言われるかと思います。模試は勉強の指標にもなりますし、勉強初期・中期・後期というように期間を分けて受験するのをオススメします!また模試の復習は必ずしてください!!模試は受けた後疲れて受けっぱなしになりがちですよね、、、しかし復習をしなければあまり意味がなくなってしまいます。復習は時間がかかりますが、模試を受けて実力を上げるためにも復習はとても重要です。
⑤問題を暗記してしまったらモントレを使うべし
QBを何周もやりすぎて問題を覚えてしまう人もかなりいました。そういった人はQB以外の問題集を使ってみてもいいかもしれません。
CBT2週間前くらいになってくると、周りのみんなも焦っていてかなりメンタルをやられている人が多くいました。私は比較的直前まで精神的には問題ないと思っていたのですが、連日の勉強疲れもあって、試験2日前くらいから食欲がなくなっていました。知らず知らずのうちに疲れは溜まっているので睡眠はとても大事です。
1日1日勉強をすれば着実に知識は溜まっていきます!直前だからもうダメだとは絶対に諦めず、最後まで駆け抜けてください!!!そのためにも睡眠をしっかりとって心身ともに健康な状態でいる必要があるのです。
やればやるほど知識が抜けていくような、、、あそこも不安だしここも覚え忘れてる、、、前日ほど不安になりますが、とりあえず早く寝ましょう。前日になったらもう焦っても仕方ないです。最低限の確認だけしたら、次の日の準備をし、早めに寝ましょう。CBTは1日がかりでとても体力が必要です。当日力を発揮するためにも前日はゆっくり休みましょう。
OSCEも同様ですが、CBTは持ち込み品に関してかなり厳しく取り決められています。試験室に不要なものを持ち込んではいけないことはもちろん、控室にもスマートフォンやタブレット等の電子機器、かばんや筆記用具も持ち込むことはできないんです、、、最悪の場合、不正行為とみなされてしまうこともあるため、事前に持ち物やルールをしっかりと確認しておきましょう!
控室にスマートフォンも参考書も持ち込めない、、、休み時間はすることがなくて息が詰まります、、、そこで!長丁場の試験の休み時間を少しでも楽しくするアイテムが必須です。それはやはりお菓子です!CBTが始まると、お昼休みであっても外に出ることはできません。そのため試験室に入る前にお昼ご飯とお菓子を買い込んでおいてください。私の同級生も各々好きなお菓子をたくさん持ってきて、お昼休みにみんなでお菓子交換をしていました。そんなちょっとした楽しみが長い一日を乗り越えるうえで、意外と大事でした。
CBTには4連問という、ある患者さんの症例を見て、1つの症例あたり4問の問題を解くというものがあります。実は4連問は一度次の問題に移ったら前の問題には戻れない仕組みになっているんです。それは前の問題を踏まえて次の問題が設定されており、多くの場合、前の問題の答えが次の問題の中に含まれていることがあるからです。その結果問題を解き進めるごとに自分の選んだ答えが合っているか間違っているか分かってしまうのです、、、
しかしそこで一喜一憂してしまうのは得策ではありません!CBTは削除問題もあるため、難しくて間違えてしまったからといって落ち込む必要はありません。気にせず落ち着いて問題を解いていきましょう!
手応えは本当に人それぞれさまざまでした。出ている問題も違うので、手応えはあまりあてになりませんでした。結果発表はおおよそ1週間以内には出ると思います。結果発表までは今まで頑張ってきた自分をいたわりましょう!
本試験で合格したいですが、再試験になってしまったら潔く準備するしかないです、、、。
まず再試験の受験料ですが、こちらは本試験と同様に33,000円かかります!そうなんです、、、たとえOSCEに合格していたとしても、受験料はCBT+OSCEのセットなので全額かかってしまうのです。かなり高いですよね💦(何がなんでも本試で受かりましょう!)
私の周りでは意外にも何周も解いていても落ちてしまっている人はいました。もちろん単純に解いている問題数が少ない人もいたとは思いますが、試験直前にメンタルをやられてしまい、落ちてしまったのではないかという人が多くいました。
【メンタル】
結果が分かったらどのくらい点数が届かなかったか、どの分野が弱いか、再試までの期間何をすればいいか、例年の先輩はどう乗り切ったか、今までの勉強法に対するフィードバックなどをすると良いと思います。その際ぜひ、先生や友人に相談するといいようです!第三者からの目で客観的に分析をしてもらうのはいい手段ですし、面談の際に心の内を話せるかもしれません。先輩も先生に相談したところ、結果が出た直後でまだ考えがまとまっていなかったけれど、先生が前向きにお話ししてくださったことに助けられたとおっしゃっていました。またCBTの勉強のため時間的にも気分的にも大学を休みたいと思うことも多々あったそうですが、結果的に頑張って登校して良かったとおっしゃっていました。大学に行けば誰かしらに会うことができて気分転換になったそうです!
【勉強】
様々な勉強法があるかと思いますが、今回は先輩の一例を挙げさせていただきたいと思います!
苦手科目はQ assistの動画とレジュメを見ることを優先し、Question Bankの問題を解いていたそうです。理由としてはQBは何度も解いたことで問題を暗記してしまっていたためです。QBを暗記するまで解いてしまっている人も多いと思いますので、その場合はモントレというものを使うのもいいかもしれません。そこまで足を引っ張っていない科目は、QBを解いて解説を読む(+レジュメを見返す)を行なっていたそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました。今回はCBT最新情報をお伝えしました。皆様のご参考になれば幸いです。
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