皆さんこんにちは。医学生道場です。
ゴールデンウィークも終わり、試験の足音が聞こえてきているのではないでしょうか。医学部に入学したけど初めての定期試験でどうしたらいいかわからない、勉強方法が分からずいつも再試にかかってしまう、、という方も多いと思います。
実際に私自身も試験勉強対策が分からず、再試にかかることもあり、成績が伸び悩んでいました。しかし、自分なりの方法を見つけ、ある勉強方法を試したところ順位も格段に上げることができました。
医学部の試験は膨大で、やみくもに手をつけても意味がありません。重要なのは自分にあった勉強法をみつけて効率よく勉強することです。
残念ながら勉強はこれさえやったら、100点が取れる!という魔法のような方法は存在しません。勉強というものは着実に取り組むしかないのです。しかし、”効率よく”点数を取ることはできます。
そこで今回は医学生である私の勉強体験談を経て得た勉強方法と自分にあった勉強を見つけるコツをお教えしたいと思います。
1年生の内は授業内容は生物の延長線でさほど困ることはありませんでした。しかし私がつまづいたのが2、3年生から始まる臨床医学でした。解剖などの実習で多忙であることに加え全く新しい知識を習得させなければいけない上に、覚える量も膨大。全く勉強方法が分からず成績は下から数える方が早い状況でした。しかし、以下の方法で勉強したら順位を大幅にあげることができたのです。
私が順位を上げることができたものはズバリ以下の2つです。
・勉強計画をしっかり立てる ・インプットとアウトプット
では具体的に何をすればいいのか、これから詳しく説明していきたいと思います。
では、早速ですが逆算して勉強計画を立てる方法は以下の通りです。
①勉強の為にやらなくてはならない事教科ごとにすべて書き出す
例)循環器・・・過去問5年分
呼吸器・・・過去問5年分
実習プリント
etc…
の様に教科ごとにタスクを書き出してください。
そこで今回は医学生である私の勉強体験談を踏まえて自分にあった勉強のコツをお教えしたいと思います。
全てを書き出したらあまりにもやることが多すぎて絶対に終わらない、、という場合は優先順位をつけて低いものはタスクから外し、取捨選択を行いましょう。
②何をいつまでに終わらせるか教科ごとに目標を設定する。
やるべきタスクが一覧表にできたらそのタスクをいつまでに終わらせられるかをカレンダーに記入しましょう。ここで注意するべきなのが計画倒れにならないようにすることです。
「ここまでに終わらせていた逆算して勉強計画をたてる
まずは勉強を始める前に、勉強計画を立てることから始めましょう。勉強計画なんて時間の無駄だ!と思う人もいるかもしれません。しかし、やるべきことをしっかり可視化することで教科ごとに偏りが生まれることなく勉強することができます。
また試験前は精神的にも焦り、メンタルが崩れ優先順位が破綻し本来やるべきことに集中できないことがあります。勉強計画を立てることでタスクが可視化され目の前のタスクに集中することが出来るのです。
い」という希望的観測でゴールを設定するのではなく、この日程なら確実に終わらせられるくらいの余裕をもって設定してください。
③勉強計画のゴールを踏まえ”今日やるべきこと”をする
前もって〇月〇日の17~19時は循環器の過去問を何ページやる、と丁寧に細かく立てる必要はありません。ざっくりで問題ないです。当日、「今日は部活後の寝るまでに大体4時間はとれるから、その時間内で今日は過去問とレジュメのこの個所を理解しよう」、程度で結構です。
ここでポイントは、週末に空白の何もタスクがない時間をつくることです。
予定は押すものです。できなかったタスクが積み重なる前に、先回りして週末に処理してしまいましょう!終わらせることが出来なかったタスク、一回の学習では定着しきれなかったところなど計画にやって余裕を持たせましょう。
さて、勉強を行う上で重要なのはインプットとアウトプットをバランスよく同時並行で行うことです。
授業中にインプットを完璧にすることが理想ですが、なかなかそうもいかないのが現実です。レジュメを見返してわからない所は、・教科書を見る・Q-Assist で学習などして解消しましょう。
試験対策において過去問を解くことは欠かせません。試験前の過去問の解き方として私は以下の方法を採用しています。
1. 過去問で出題されている問題の答えが書いてあるレジュメを見つける
2.そのキーワードについての機序や論理が一通り説明できるようにする
過去に出題されている箇所が毎年共通して出ているということは、臨床的にも大切なテーマです。まずはその点をを確実に抑えましょう。
ここで注意してほしいのが過去問を見て単純に問題と答えを覚えるのではありません。過去問の答えになっている所の周辺知識も同時に抑えることが。そうすることで、どの角度で質問されてもその分野の穴が開くことなく、勉強することができます。
また勉強したけれど答えがでて来ないなんていう経験があるのではないでしょうか?これはアウトプットが足りていない証拠です。テストで学んだ知識を存分に発揮するためには、友達と問題を出し合うことが効果的です。友達と問題を出し合うことで自分が理解できていない箇所を浮き彫りにすることができます。同時に、友達の進度を確認することもポイントです。「いつも7割位取る友達が試験2週間前でこの程度知識をつけているなら、自分の目標とするテストへの到達度は60%くらいかな」というように相対評価することで再試のボーダーラインをイメージすることで再試回避につながります。
ここまで私の経験談を通して勉強方法を提案してきました。これはあくまで私に合った勉強方法です。では自分に合った勉強方法はどうやって見つければいいのでしょうか。
まずは色々な周りの人に「どうやって試験対策する?」と聞いてみましょう!試験を受けるうえで情報武器になります。教科ごとに対策が大きくかわることは往々にしてあります。自分にやり方に縛られるのではなく多角的にどのように弁要するのがいいか情報を収集して分析しましょう。
周囲にはあなたに手を差し伸べてくれる人はきっとたくさんいるでしょう。
ここで、参考までに聞いておくと便利な情報をいかにまとめておきます。
・再試者人数
・テストの難易度
・先生の問題特徴(実習からの内容も多く出題されるのか、昨年との変化
・どうやって勉強したか
先輩に聞いてみるのもいいですし、友達間で対策を練るのでもいいです。
もしくは大学の先生に相談をしてみるのも手です。担任の先生や授業の主任の先生に勉強の相談をすると的確に良いアドバイスを貰うことができます。
この時に、抽象的に試験の勉強の仕方が分かりません。というのではなく、循環器の心電図の捉え方はどうしたらできるようになりますか。など具体的にわからないポイントを絞って聞いてみると答えてもらいやすいです。
先生たちも試験に落とすために試験を作っているのではありません。快く受け入れて下さるでしょう。
さあ、ここで情報が集まったら実践に移す番です。自分に合うかな、、?と考えを巡らせて悩んでる時間は無駄です。先輩や友達に聞いて少しでも参考になりそうだ、と思ったらまずは取り組んでみましょう。
ここで重要なのが修正と改善を行うことです!例えば、、
1.「先輩に授業をまとめるのが良いとアドバイスをもらった!」
2.実践
3.思ったよりまとめることに注力して時間がかかってしまった
⇒絶対に覚えるべき重要箇所や理解しづらいところだけをまとめる。
のように教えらえた方法にとらわれるのではなく自分なりに取捨選択して自分だけのやり方を見つけましょう。
また勉強していくうえで長時間集中力が持たない、この教科の暗記が苦手など様々な課題が生まれてくると思います。
そんな時は問題を克服するのではなく”対処”することがポイントです。
長時間集中力が持たないのであれば30分ごとに区切ってやる、暗記が苦手であれば暗記時間を増やす付箋に書いて頻繁に目につくところに張っておくなど工夫しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。ここまで自分の経験談を踏まえた勉強方法と自分に合った勉強方法を見つけるコツをご紹介いたしました。少しでも参考になればうれしいです。効率よく勉強をしてより良い学校生活を送ってください!
この記事を読んでも
「一人で勉強計画を立てられるか不安。」「自分に合った勉強法を見つけられる自信がない。」と思われる方は医学部の勉強のプロフェッショナルである医学生道場にご連絡ください。
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薬理学や解剖学の基礎医学、臨床医学、OSCE、CBTなど医学生の勉強は多岐に渡ります。ゆえに大学受験の時の勉強法では太刀打ち出来ないこともしばしばです。①現状把握②優先順位③目標設定④課題の把握⑤モチベーションの継続の5つを軸に現役医師講師と勉強戦略を立てることで現状の自分の立ち位置を知り、今やるべきことが明確になり効率的に勉強するこができるのです。
以下のブログで医学生道場の授業がどのような授業計画を立てているのかをまとめてありますのでぜひご覧ください。