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こんにちは、医学生道場です。突然ですが皆さんは「一人で黙々と勉強する派」でしょうか?それとも「友人と協力して学ぶ派」でしょうか。
一人できちんと長時間勉強しているのに成績が伸び悩んでいる、、それ危険信号かもしれません。
「周囲と関わらず、自分のペースで集中して勉強したい」「誰かと勉強すると雑談が増えて効率が落ちる」そんなふうに感じて、一人で試験対策を進めている方も多いでしょう。
実際、医学生の友人に話を聞いてみても“勉強”ひとりで勉強すること”慣れている子が少なくありません。高校時代までは独学で成績上位をキープしてきた経験があると、「一人の方が効率的」と思い込みがちです。
ですが、医学生として学びを進める中で、一人での勉強には見えにくいデメリットやリスクが潜んでいることに気づいていない方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「一人で勉強することの隠れた落とし穴」について、ある医学生である筆者の実体験をもとに詳しくご紹介します。
そして、記事の最後では、一人での勉強に不安を感じたときの“心強い選択肢”もご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。
私は元々、高校時代から「一人で勉強する派」でした。静かな場所で集中し、問題集をひたすら解く。それが自分にとって最も効率的な勉強方法だと確信していました。
大学に入ってからもそのスタイルを変えず、試験期間中は授業後はすぐに図書館へ行き、友人ともあまり関わらず、ひたすら机に向かう毎日。1年生のうちは高校の延長のような内容も多く、それで何とか乗り切れました。
しかし2年生、3年生になると状況は一変しました。
解剖学、生理学、病理学……次々と襲いかかる膨大な知識量と専門用語。教科書を開いてもどこが大事なのか分からず、講義も追いきれない。気がつけば、試験の成績はクラスで下位に沈んでいました。私は焦りました。「これだけ勉強しているのに、なぜ結果が出ないのか」原因がわからず、さらに孤独感を深めていったのです。
そんな時、たまたま相談に行った先生に言われた一言が転機になりました。
「ちゃんと、みんなと一緒に勉強してる?」
この一言にはっとしました。
「勉強とは一人で集中してするもの。」だとどこかで信じ込んでいた私は、“誰かと一緒に勉強する”という発想をどこかタブーと捉えていたからです。
そこで、思い切って同じ学年の友人に声をかけ、グループでの勉強会に参加してみることにしました。その中で得られたものは想像以上でした。
「この資料もってる?」私が今まで持っていなかった情報をくれたり、「ここ絶対出るよね」と自分が網羅していなかったところを教えてくれたり、
自分はこんなにも一人で勉強することがディスアドバンテージになっていたのかと驚きました。
医学部のテスト対策の要といっても過言ではありません。
過去問の傾向、教授の出題癖、各教科の重点ポイントなど。これらの情報を持っているかどうかで対策精度が全く変わってきます。
医学部のテスト対策において、「情報」は武器です。過去問の傾向、教授の出題癖、今年変わった範囲やトピックの予測など――こういった情報をどれだけ持っているかで、同じ勉強量でも結果は大きく変わります。
私自身、初めてグループ勉強に参加したとき、その差に愕然としました。先輩から受け継がれてきた過去問、まとめノートの存在を知らなかったのです。それらを持っている友人たちは、効率よく得点源に集中し、限られた時間で成果を出していました。持っていない私は、やみくもに勉強して空回り。これはまさに「情報戦に敗れた」状態でした。
また、勉強資料のみならず友達同士でのテスト分析は非常に有用です。
「この先生は毎年○○の範囲を出すから、重点的にやった方がいい」
「今年、主任の先生が変わったから問題の出し方が変わるかもしれない」
「去年は穴だった△△が、そろそろ出るんじゃないか?」
このように、複数人で過去の傾向を分析することで、1人では見えなかった視点に気づけます。様々な角度から友達とテストを分析することができます。ぜひ友達と一丸となってテスト分析を行いましょう。
一人で勉強していると、自分が得意な分野ばかり繰り返してしまったり、逆に「わからないから後回し」と苦手な分野をそのまま放置してしまうことがあります。また、「これは出ないだろう」と勝手に判断して勉強から外してしまうことも少なくありません。
私自身も、過去に「きっと出題されない」と思っていた範囲が実際の試験で出題され、全く歯が立たなかったという苦い経験があります。自分が思っているより一人で勉強していると勉強する範囲が偏っていたことが往々にしてあります。意外と自分の判断だけでは危険なのです。
こうした見落としを防ぐために効果的だったのが、友人と問題を出し合う勉強法です。他人の視点が加わることで、「え、そこってそんなに重要なの?」と、自分では気づかなかった範囲に注意が向くようになります。また、分からなかった問題はお互いに教え合うことで良いアウトプットになります。本当の理解は人に説明できるようになってやっと完成します。弱点を補い合うことで、より網羅的な学習ができるようになりました。
「一人で一生懸命やっているから大丈夫」
その“勉強時間=理解度”という錯覚は非常に危険です。
実際に試験を受けてみて、「こんなに勉強したのに、全然点が取れなかった…」という結果に愕然としたことはありませんか?
「このくらいできていれば安心」と思っていた自分の勉強が、実はまだまだ甘かった、という気づきを得られるのも、関わりを持つ大きなメリットです。
勉強で重要なのは量と質です。1人で勉強していると勉強内容が単調になり大切な「質」の部分を見落としがちなのです。友達と話すことで、「他のみんなはどこまで進んでいるのか」「どの分野を重点的に対策しているのか」といった客観的な視点を得ることができ、勉強の質の改善を検討することができます。
進んで友人に
「どのくらい勉強進んでる?」
と聞いてみましょう。それは決して単純に相手を焦らせたり、
「周囲に聞いたところ多数がまだ過去問一周終わってるくらいで私と同じくらいだ。」と周囲と相対評価することで自分の学習の目安にできるのです。
また実際、学校の制度にもよりますが試験の再試の足切りは単純に6割に満たなかった生徒を全員再試にするというわけではありません。例えば再試験のボーダーラインは、全体の出来具合によって調整されることもあります。
つまり、「周囲と同じくらいできていればセーフ」なこともあります。逆に言えば、「周囲との比較を怠ると、気づかぬうちに危険ゾーンにいる」可能性もあるのです。ただ単に周りと比べて焦るのではなく的確かつ、冷静に分析しましょう。
試験期間中は大いにメンタルに左右されます。一人で部屋にこもり試験勉強をしていると過剰なストレスや焦りを感じ勉強に集中できなくなってしまうかもしれません。そんな時は一緒に勉強している友達と支え合いましょう。
「試験に間に合うかな」
「計画通りに全く進まない」
などささいなストレスでも人に口に出して相談すると精神が安定します。かつ「こうすればいいんじゃない」と客観的なアドバイスがもらえあっさり解決できるかもしれません
定期試験ならまだしも今後自分の人生を左右するような大きな試験を乗り越えていかなくてはなりません。お互いに元気づけることで同じ意思を志す仲間として高いモチベーションを維持することができます。
医学部の進級は、まさにチーム戦。横のつながりが、あなたを合格へ導いてくれる力になるのです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
医学生としての学びは、長く厳しい道のりです。しかし決して孤独に戦う必要はありません。進級・合格は“チーム戦”です。周囲と協力し、情報を共有し、支え合いながら歩むことで、より確実に目標に近づくことができます。
しかし、
「部活に入っておらず仲間がいない」
「留年をしてしまい友達作りに苦戦している」4⃣
「一緒に頑張れる環境がほしい」
そう感じている方は、医学生道場にぜひ一度、お気軽にご相談ください。医学生道場では現役医師講師がマンツーマンであなたの学習を指導します。定期試験対策はもちろんのこと、CBT、国試、USMLE対策など多岐にわたってあなたに合った指導を行います。まずは以下のラインからどんな些細なことでもよいのでお問い合わせしてみてください。医学生道場とチームになって医学生生活をより良いものにしていきましょう!
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