こんにちは。
医学生道場の竹田美穂です。
先日、部活の新歓に参加し、新しく入ってきた1年生たちと少しお話をする機会がありました。
明るく元気で、これから始まる大学生活や部活動に、期待と少しの不安を抱えていて、そんな初々しく輝く姿に、思わず数年前の自分を思い出しました。
今回は、そんな自分たちが新入生だった頃に感じていた不安、そして実際にどんなふうに乗り越えてきたのかを、同級生や先輩にインタビューしてみました。
もし今、同じように不安を抱えている方がいたら、
少しでも心が軽くなったり、前向きな気持ちになれたりしたら嬉しいです。
🖊 著者紹介
竹田美穂 (都内私立医学部医学科4年生)
3浪を経て医学部入学、1年次に留年を経験。2年次に心電図検定3級合格。3年次には大学祭実行委員長や所属部活の主将としての経験もあり、医学の勉強と課外活動を両立。
留年・浪人経験者だからこそわかる、医学の勉強のつまずきポイントを紹介。単なる暗記に頼らない、理解を深める勉強法を模索し発信中。「やる気が出ないときでも勉強を進めるコツ」を実体験からアドバイス。医学部生活を充実させるためのヒントや、課外活動との両立術も共有しています!
留年のこわさ、勉強の挫折、精神的なリカバリーの方法などを身をもって経験しています。実体験に基づき、「医学の勉強がしんどい…」と思っている人に寄り添った、役立つ情報を発信していきます!
【過去に著したブログ】
【失敗談】孤独な医学生のデメリットとリスク【私が留年した理由】【医学生道場】
【失敗談】「一人で判断してしまう」医学生がやりがちな勉強法【私が留年した理由】【医学生道場】
私の友人の一人は、多浪を経て地方から上京し、入学式の日から一人暮らしを始めました。
入学式の時点ですでに、同じ塾や母校出身の学生同士で輪ができていて、それを横目に見ながら「私だけ孤立してるかも」と不安になってしまったそうです。
その日の夜、一人でレンジでチンしたパスタを取り出した瞬間、手が滑って床に落としてしまい、なんだか一気に気持ちがあふれてきて、思わず泣いてしまったと、そんな経験を話してくれました。
でも、そんな彼女も、翌日には近くの席に座っていた学生二人に勇気を出して話しかけ、すぐに仲良くなったそうです。
さらに、オリエンテーションでは自分と同じ趣味を持っている子に声をかけたり、部活や同じマンションの学生、友達の友達と輪を広げていって、今ではとても充実した友人関係を築けています。
「早く友達を作らなきゃ!」と焦る必要はありません。無理せず、自分らしく少しずついろんな人と関わっていけたら、それで十分です。最初は誰だって不安なものです。
進級するにつれて、かかわりはどんどん増えていきます。受け身すぎない程度に自分のペースで友達を作っていきましょう。
医学部の1年生では主に基礎医学、2年生になると臨床医学の内容が本格的に始まります。
この「基礎」から「臨床」への切り替わりが、勉強の壁になる学生も少なくありません。
たとえば私の友人の中には、
・基礎医学で再試にかかっていたけれど、臨床医学からは再試にかからなくなった子
・基礎医学は大丈夫だったけど、臨床医学で再試にかかり始めた子
がいます。
前者の子は、受験時に物理選択だったため、生物の知識が乏しく、1年生の頃は放課後に図書館で一人黙々と勉強していたそうです。
でも、勉強のやり方がわからず、試験前は友達と勉強してもなかなか成果が出せず、何度も再試にかかっていました。
2年生になってからは、放課後に定期的に友人と一緒に勉強するようになり、他の人の勉強方法を知ったり、自分の理解のズレに気づけたりして、次第に再試を回避できるようになったとのことです。
一方で、後者の子は生物選択だったため基礎医学は得意だったものの、臨床医学に入ってからの膨大な暗記量に油断してしまい、思わぬ落とし穴となってしまったようです。
でも、学年が上がるにつれ、自分に合った勉強法を見つけ、ついに前回の試験では無事に再試を回避できたそうです。
ちなみに、毎回複数の再試にかかっている学生もいますが、これは留年のリスクがぐっと高まってしまいます。
GPAも下がってしまいますから、「ギリギリでもOK」ではなく、「再試にかからないのが当たり前」という意識で、成績が低いことを自覚している人は周りよりも早め早めに動いていくことが大切です。
もし成績に不安があるなら、早い段階で対策を始めるのが◎。
友達と勉強してみる、先生に相談してみる、あるいは第三者の力を借りるのも有効です。
たとえば医学生道場では、試験対策はもちろん、一人ひとりの生活に合った勉強スケジュールの作成やメンタルケアもサポートしています。
公式LINEでは24時間メッセージを受付中なので、ひとりで抱え込まず、いつでも頼ってくださいね!
医学部には、運動部に所属して東医体を目指して日々練習に励む学生、学校運営を支える委員会活動を担う学生、あるいは学費や交際費、社会勉強のためにアルバイトをする学生も多くいます。
限られた時間の中で、どうやって勉強と両立していくかは、多くの人にとって大きな課題ですよね。
ここでは、私の部活の先輩(とても優秀な方!)から聞いた、「忙しくても成績をキープする工夫」をご紹介します。
この先輩はなんと、
・1年生で学年9位
・2年生で学年1位
・3年生で学年2位
という驚異的な成績をおさめていました。
部活にも励んでおり、しかし同時に優秀な成績であり続けるという、まさに文武両道を体現したような先輩でした。
そんな先輩の勉強スタイルは、
✅ 暗記に頼らず理解重視
✅ まとめノートは作らない
✅ QAやプリントを何度も繰り返し見て覚える
というものだったそうです。
「問題を解く中で自然と必要な暗記はできるし、それで思考力も養えるから一石二鳥」とのこと。
動画学習は苦手で、medicmediaの動画は1〜3年生のあいだ一切見なかったそうです。
代わりに、過去問5年分を完璧に仕上げることと、プリントの細かい字も飛ばさず読み込むことを徹底していたそうです。
ちなみに、勉強のスイッチを入れるタイミングも特徴的で、
1年生の頃は、部活にはフル参加し、試験1ヶ月前から本気で勉強モードへ切り替え。
2年生はコロナ禍で授業以外に余裕があり、勉強に集中。
3年生では「さすがに疲れてちょっと休憩モードだった笑」とのことでした。
休憩モードでもこの成績はすごすぎるなと圧巻されました。
ここから分かるのはいかに無駄なく効率的に勉強するか?ということです。
確かに私の学年で1位の子も、「書くのは語呂合わせだけ。あとは何度も何度もレジュメを見てる。」といっていました。やはり大事なのは効率のようです。
動画視聴やまとめノートも、作業の時間がとられてしまいます。部活やアルバイトなどで時間のない学生は、可能な限り無駄のない勉強をこころがけ、効率よく勉強していきましょう。
ただし、もちろん、人によって勉強法は異なります。自分に合った勉強方法で無理なく学習していくのが一番いいと思います。あくまで上記のようなやり方もあるんだなと、参考程度にしてくださいね。
また、実際に同じ学年の優秀な子や、先輩、先生に直接聞いてみるのもいいです。大学によって試験の頻度や難易度も異なるので、実際の自分の周りはどうなのかというのが一番大事です。
ただし、一人で抱え込むのが一番危ないので、もし自分の勉強方法に不安がある方は誰かに相談してみましょう。
医学生道場には指導実績が豊富な現役若手の医師講師が多数在籍しています。数年前まで同じ医学生だった先輩医師は、進級試験、医学部CBT、OSCE、医師国家試験はどのように勉強してきたのか?メンタルはどのようにケアしていたのか?いろいろ聞くことができる貴重な機会となります。
医学生道場では体験授業も実施しているので、気になる方はぜひ一度ご相談くださいね。
以上のインタビュー、参考になったでしょうか?
友人関係や学業のペース、両立について今回はピックアップしてみました。
これからの医学部生活、きっと楽しいことも大変なこともたくさんあると思いますが、「ひとりじゃない」と思えることが、きっと何よりの支えになるはずです。
もし他にも「こんなことが不安」「こういう話が聞きたい!」ということがあれば、また記事にできたらと思うので、ぜひコメントなどで教えてくださいね。
みんな同じような悩みをかかえて医師になっていきます。自分一人で抱え込まずに、つらいときは誰かに相談することを忘れないでください。