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2025.10.25
島田優奈

【医学生道場】読書の秋!医学生にぴったりの一冊を見つけよう!忙しい勉強の合間に心を豊かにするおすすめ小説5選

✓このブログのポイント

☞医学生に読書をおすすめしたい理由
☞色々な医療小説をご紹介
☞文学的な作品も医学生だからこそ楽しめる!

■筆者紹介

著者名:シマダ

所属:早慶三年生、医学生道場の学生アルバイト

資格・経歴:年間40本以上観劇、毎期多数ドラマ視聴、FP3級、証券外務員一種

アピールポイント、自己紹介:年間様々な舞台を観劇したりドラマ、アニメ、映画などを視聴しており、皆さんの好みに合わせたおすすめ作品をご紹介することができます!また、早慶に通う現役大学生として学習方法のアドバイスや大学生活の今をお届けします!

過去のブログ➡【医学生道場】忙しい日常やCBTの息抜きに! おすすめの2025年夏アニメ【完全ガイド】FP3級の勉強法と対策まとめ 初心者でも合格できる効率的な方法とおすすめの理由【医学生道場】医学生のための解剖学勉強ガイド:基礎から実践まで徹底解説!など 

はじめに

医学部の勉強は本当に大変ですよね。解剖学、生理学、病理学に薬理学など、学ばなければならないことがたくさん。試験のスケジュールもぎっしりで、毎日ノートや教科書を抱えて過ごしていると、気づけば心の余裕がなくなってしまいがちです。そんなときこそ、教科書から一度離れて、小説の世界に浸ってみませんか?

小説を読むことはただの息抜きではありません!読書を通して自分の世界を広げることで得られる「想像力」や「共感力」「価値観のアップデート」は、将来患者さんと向き合う医師としての土台になること間違いなしです。
今回は、読書好きの筆者が医学生のあなたにぜひ読んでほしい5冊を厳選してご紹介します。
どれもストーリーとして面白いだけでなく、医学や医療に携わる人間だからこそ深く共感できたり考えさせられるような作品ばかりです!ぜひ読書の秋に手に取ってみてくださいね。

1. 白い巨塔(山崎豊子)

医療小説といえばまずはやっぱりこれ。ドラマ化もしている人気作品なので、タイトルだけでも知っている人は多いのではないでしょうか。

https://fod.fujitv.co.jp/title/4164/

一冊目のおすすめ作品は医療小説の代名詞とも言える『白い巨塔』です。物語の舞台は大学病院。主人公の財前五郎は、手術の腕前は超一流の天才外科医ですが、教授の座を狙う野心家でもあります。教授選をめぐる熾烈な権力闘争や、複雑な人間模様、組織の腐敗、そして医療訴訟など、薄暗い「病院の闇」をたっぷりと体感できます。医学部での講義だけでは知ることができない「病院の裏側」を赤裸々に描いた作品です。

医学生におすすめしたいポイント

・医局制度や教授選の仕組みなどの裏側を小説でリアルに理解できる

・医師としての倫理観やキャリアの選び方を考えさせられる

・医療訴訟やインフォームドコンセントなど、医者になった際に重要となるテーマが多い

「白い巨塔」が昔の話だからといって自分には関係ない話、とは侮れません。かつてほどではありませんが、医局制度の力関係は今も完全にはなくなっておらず、医師のキャリア形成には必ず組織との関係がつきまといます。
財前五郎のような「天才外科医」でなくても、医師としてどんな道を選ぶのか、また医師として問われる倫理観について考えるきっかけになるはず。学生のうちにこの小説を読むことで、医師が単なる「病気を治す人」ではなく、医療という複雑な世界の中でどう立ち回るかをイメージできるようになるかもしれません!

2. チーム・バチスタの栄光(海堂尊)

次に紹介したいのは、海堂尊さんの『チーム・バチスタの栄光』シリーズ。筆者も小学生のころにハマり、ドラマや映画を見ていた懐かしい作品です!
今でこそ医療×ミステリーという組み合わせの作品は多いですが、『チーム・バチスタの栄光』シリーズは、医療ミステリーというジャンルを切り拓いた作品です。
「バチスタ手術」という心臓の手術において3例連続で患者が亡くなる事件が発生し、主人公の田口医師と破天荒な白鳥調査官が真相を追います。二人のバディのテンポの良い会話と、実際の医療現場さながらの緊張感が魅力です。

https://fod.fujitv.co.jp/title/4303/

医学生におすすめしたいポイント

・チーム医療の複雑さと面白さを疑似体験できる

・医療事故・ヒューマンエラーの視点から実際に学ぶことが多い

・医療の裏側を描きながらもミステリー小説としてライトに読める

「医療ミステリー」と聞くと難しそうに思うかもしれません

が、海堂作品は本格的でありながら読みやすさ抜群!外科医、病理医として活躍してきた海堂尊さんだからこそのリアルな描写はもちろん、「事件解決」のエンタメ要素が強いので、世界観に引き込まれて一気読み間違いなしです。
チーム医療の中でのコミュニケーションの大切さや、現場のプレッシャーを疑似体験できるため、これから医療の現場に出る医学生にはぴったりの1冊として自信を持っておすすめします!

3. 祈りのカルテ(知念実希人)

この作品も先ほど紹介した『チーム・バチスタの栄光』シリーズの作者・海堂尊さんと同じく、現役医師として活躍する知念実希人さんの小説・『祈りのカルテ』もおすすめしたい一冊です!

https://www.ntv.co.jp/inorinokarte/

『祈りのカルテ』は現役医師で作家でもある知念実希人さんが描く短編集。主人公の研修医・諏訪野良太はローテーションで各科を回る中で、患者の心に寄り添いながら小さな謎を解いていきます。短編集で一話完結型なので、勉強の合間などの隙間時間を見つけて忙しい医学生でも少しずつ読みやすいのが魅力のひとつ。

医学生におすすめしたいポイント

・研修医のリアルな日常を先取り体験できる

・患者さんに寄り添うことの大切さを教えてくれる

・医療の現場でも大切にしなければならない人間関係や心の機微などの重要性を再確認できる

この作品で重要なのは、カルテは単なるデータの羅列ではなく、「そこには患者の人生や気持ちが詰まっている」ということ。忙しい医学生生活の中で暗記や試験に追われ、医師になる志を忘れてしまうこともあるかと思いますが、『祈りのカルテ』の主人公の姿を通じて、「患者を診る」ことの本当の意味を考えられる作品です。
解剖や病理学の勉強で「患者=症例」として見てしまうことも多い学生にとって、医療人としての初心や医師になろうとした際の志を思い出させてくれます!

4. ノルウェイの森(村上春樹)

ここから先は、医療小説ではありませんがぜひ医学生の皆さんにおすすめしたい小説をご紹介していきます。
映画にもなり熱狂的なファンも多い村上春樹の代表作『ノルウェイの森』は、大学生・ワタナベの青春と恋愛、そして喪失の物語です。村上春樹の独特の文体によって生み出される村上春樹ワールドにいつしか引き込まれ、夢中になって読んでしまうこと間違いなしの作品です。

https://fod.fujitv.co.jp/title/6119/

『ノルウェイの森』は医療を直接扱った作品ではありませんが、人間の心の脆さや複雑さ、死と向き合うことの意味を文学的な文章と独特の世界観の中で深く考えさせられます。

医学生におすすめしたいポイント

・精神医学や心理学といった「医学生ならでは」の視点から読むと新しい発見があるはず

・心の揺れや人間関係の複雑さを文学的に表現

精神疾患など精神病に関する講義を受けていると、「うつ病」「自殺念慮」「人格障害」などの概念を用語や知識として理解する場面が多いですよね。でも実際の人の心はもっと複雑なはず。
『ノルウェイの森』を読むと、登場人物たちの繊細な心の機微や複雑な人間関係などから、言葉にできない感情や人の心の痛みを感じ取る感性が少しずつ磨かれます。
医学生的な視点から読むと新たな発見や学びが得られるとともに、村上春樹ワールドにどっぷりと浸かることのできる、非常におすすめの一冊です!

5. アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

最後に紹介するのは、世界中で愛される名作『アルジャーノンに花束を』です。こちらは海外の作品ですが、映像化もされている有名な作品のため名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。

https://www.tbs.co.jp/algernon2015/


『アルジャーノンに花束を』は知的障害を持つ青年チャーリーが、手術によって天才的な知能を得る物語です。知能の向上に伴い世界が広がる喜び、それだけではなくチャーリーを襲う避けられない悲しみ。医学の進歩がもたらす幸福と不幸の表裏一体の両面が非常に鮮やかに描かれており、医学生必読の一冊です。

医学生におすすめしたいポイント

・医療倫理、研究倫理の大切さを学べる

・患者の幸福とは何か?という永遠のテーマを深く考えさせられる

・科学の進歩と人間らしさの両立について考えるきっかけになる

『アルジャーノンに花束を』で特徴的なのは、本文がチャーリーの視点で書かれた日記形式の文章であるところ。そんな等身大かつ生身の文章だからこそ、彼の変化を肌で感じることができます。
医学生の皆さんが医学の世界に身を置く人間として、科学技術の発展や治療法の進歩が患者さんの幸せにどう影響を与えるのかを考えるには、最高の教材とも言える小説です!

■ よくある質問

Q1. 忙しい医学部生活の中で、読書の時間をどうやって作ればいいですか?
A. 医学部生は毎日授業や実習、試験勉強で大忙しですが、読書は「まとまった時間」よりも「隙間時間」を活用するのがおすすめ!
通学の電車や休憩時間に10分だけでも読み進めると、一冊読み切るハードルがぐっと下がります。また、電子書籍やオーディオブックなどの身近な電子端末を活用すると、勉強の疲れで紙の本を開く気力がないときも手軽に楽しめます。

Q2. 医療系小説は専門知識が必要で難しいのでは?
A. 今回紹介した『白い巨塔』や『チーム・バチスタ』などは医療知識を背景にした作品ですが、物語としての面白さや登場人物の人間模様が中心なので、医学の知識がなくても楽しめます!むしろ医学生なら「あ、この手技のことか!」と知識とリンクしてより一層楽しめるはずです。

Q3. 読書習慣を身につけるコツはありますか?
A. 無理に「1日1章読もう!」など細かく目標を立てすぎると読書に挫折してしまう原因に。読書習慣がない初心者の人は、まずは「1日1ページ」でもOK!読む本はジャンルを固定せず、自分が読みやすいものや興味を持った作品から始めましょう。
また、紙の本だと持ち運びが面倒な場合は電子書籍アプリをスマホに入れておくと、ちょっとした待ち時間でも読めるので習慣化しやすいです!

まとめ:医学生こそ読書をおすすめしたい!

医学生の毎日は本当に忙しくて、心に余裕がない時も多いですよね。でも、そんなときだからこそ本を読む価値があります。勉強しているだけでは得られない感受性や価値観を得るために小説はぴったりの教材です!

今回紹介した『白い巨塔』『チーム・バチスタの栄光』『祈りのカルテ』『ノルウェイの森』『アルジャーノンに花束を』の5作品はどれも世界観や作風が全く異なりますが、それぞれがあなたの世界を広げ、医師としてだけでなく一人の人間として成長させてくれるはずです。どれか心を惹かれる作品はありましたか?

読書の秋、たまにはカフェで温かい飲み物を飲みながら小説を開いてみてください。きっと素敵な出会いがあなたを待っているはずです!

■最後に

このブログを執筆したスタッフが所属している医学生道場では、医学部に在学する医学生を対象とした個別指導を行っています。身近に医学部の学習や試験についてつまづいていたり、誰かに相談したいと悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

そのような方がいらっしゃったら、ぜひお気軽に医学生道場にご相談ください!

YouTubeで医学生道場の様子をご紹介しています。

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