こんにちは!医学生道場の橋本です。医学生にとって、最初の関門ともいえる「解剖学」ですよね。ここでは、いくつかのコラムにわたって、その勉強の手助けとなるような情報をまとめていきたいと思います。
早速ですが、結論から言います。解剖学とは、ヒトの身体について詳しく考える学問です。したがって、筋肉や臓器、血管や神経といった大まかな臓器や、それぞれの臓器の詳しい構造まで学びます。
多くの大学では、後者は「組織学」、前者は「解剖学」と呼んで区別しています。
残念ながら、お察しの通り、全身をくまなく扱うので、覚えることが非常に多くなってしまいます。今回は、そんな解剖学の導入として、全体をふわっと解説していきます。
ここのコラムでは口を酸っぱくして言っていることですが、「人間は細胞の集まり」です。それでは、その「細胞」とは、どのような構造になっているのでしょうか。1年生で学んだ、生物学の授業を少し思い出してみましょう。
細胞の中の構造は、大まかにいえば下図のようになっています。
「細胞膜」で外界と内部を仕切って、その中の構造を維持するために「細胞骨格」というものがあります。そして、「核」のなかにDNAが詰め込まれていて、その外に「ミトコンドリア」や「ゴルジ体」、「小胞体」といった「細胞小器官」があります。
全身の細胞ごとに細かな違いはありますが、ここに書いたことは「細胞」に共通の部分です。
もちろん、細胞がただ集まるだけでは、人間にはなりません。同じような役割の細胞がたくさん組み合わさって、「器官」というものを作ります。さらにその「器官」がいくつか組み合わさって、大切な機能の一つを担っています。そのような「器官」の集まりのことを、「器官系」と呼びます。
例えば、「器官系」の一つ、「骨格系」というものを考えていきましょう。さて、「骨」という「器官」は、「骨細胞」が集まることで出来ていることを知っていますか。加えて、靭帯や軟骨など(もちろんこれらも「器官」ですね)が、その「骨」をつなげることで、「骨格系」になります。こうやって、体を支える役目を果たしているのですね。
「骨格系」だけでなく、他にも「筋系」「呼吸器系」「循環器系」「泌尿器系」など、様々な「器官系」があります。それぞれの「器官系」については、別のコラムにそれぞれまとめてみました。併せて読んでみて下さいね。
以上、日本で唯一の個別指導塾、医学生道場の橋本でした。