こんにちは!医学生道場の橋本です。医学生にとって、最初の関門ともいえる「解剖学」ですよね。ここでは、いくつかのコラムにわたって、その勉強の手助けとなるような情報をまとめていきたいと思います。
前回までは、それぞれの器官系についてのさわりの部分だけを触れていました。ですから、「こんなことは医学部生でなくても知っているよ」という部分が多かったと思います。ここでは、その内容を踏まえた上での、「医学部一二年生での解剖学」のステップアップ的な部分になります。
ここでも模式的なイラストを示しますが、アトラス等で自分で確認しながら勉強を進めていってほしいと思います。また、自分で図を描きながら理解していくことも一つの手です。その時に、この図を参考にしてみて下さい。
今回は、その中でも、頭蓋骨についてのお話をします。
出てくる骨の名前が非常に多いので、覚えるのが大変だと思います。人体でも一二を争う複雑な骨だと思います。ぜひ、一緒に見ていきましょう。
頭蓋骨の役割は?と聞かれて、「脳を守る」と答えた人は多いでしょう。大正解です。頭蓋骨の中には頭蓋腔という空間があって、そこに脳が収まっています。脳はとてもやわらかいので、頑丈な骨に守られているのです。
そんな、頭蓋骨を守る部分を「脳頭蓋」、顔面を作る部分を「顔面頭蓋」と呼ぶこともあります。
一方、頭蓋骨には、脳に行き来する血管や神経が通る穴があります。数が多いので、別のコラムにまとめておきますので、併せて読んでみてくださいね。
さてまずは質問です。頭蓋骨は、いくつもの骨が結合して一つの構造になっています。それでは、その骨はいくつあるでしょうか。
答えは、15種類23個です。非常に多いですね。橋本も、医学部に入って解剖学を学ぶまでは、こんなにたくさんの数の骨があるとは知りませんでした。
そんな頭蓋骨のそれぞれについて見ていくのは、別のコラムにしてみたいと思います。
実は、頭蓋骨には、ほとんど関節がありません。特に、「脳頭蓋」部分は、大事な脳を守るためのものなので、しっかりつながっています。これは、主に線維性の連結によります。そのため、頭蓋骨を外側から見ると、骨同士の連結部分がノコギリ状になっているのが見えると思います。「縫合」と言います。一方、脳を支える部分である「頭蓋底」は、軟骨によって結合しています。
少し難しい話が続いたので、一回息抜きです。よく「子供は頭が大きい」と言いますよね。これは、脳の発達が体より早いからなのです。身長としては大人の半分と少しぐらいの小学校低学年の子供でも、脳の重さは、成人のおよそ9割まで達しています。そのため、脳頭蓋の部分が大きくなっています。
最後まで読んでくれてありがとうございました。このコラムを読んで、医学部1,2年生の解剖学の勉強が少しでも楽になることを期待しています。
以上、医学生道場の橋本でした。