こんにちは。医学生道場の代表の橋本です。
最近はインターネットが当たり前になってきたにも関わらず、この医学生道場のホームページ以外には、あまり医学生のCBTに関する情報が無いのが現状です。
そこで今回は、医学生とその親御さんに向けて、CBTに関するコラムを書いてみたいと思います。
まずはいつも通り、私と医学生のよくあるやり取りについてお話したいと思います。
医学生
「先生、医学生に向けてのCBT情報って、中々ないですよね」
橋本
「そうだねえ。医学生に向けてのサービスをしている会社自体が無いからねえ」
医学生
「なるほど。そして、先生はどうして医学生向けの情報を?」
橋本
「まあ、初めは趣味だったよ。パソコンが趣味だったから、困ってる医学生に何か書こうかなって」
医学生
「先生のコラム、医学部の生徒だったら聞きたい事、沢山書いてくれてますもんね」
橋本
「そしていずれ、君も医師になったら、後輩たちに向けて書いてみたいと。下の世代に「恩をおくる」という、素晴らしい心意気だ!褒めてつかわす!」
医学生
「何を勝手に話を進めてるんですか 笑 これからも、僕たち医学生にとってタメになるコラム、「一人で」書き続けて下さいね(・ω・)ノ」
橋本
「一人でって言ったな~~!(;O;)」
医学生に向けて発信されているCBTの情報はなぜ無いのでしょうか。ちょっと考えてみたいと思います。
そもそもインターネットの世界では、情報発信の目的が決まっていると思います。それは、「商品販売と企業広告」そして「自己満足」です。
商品販売や企業広告のイメージは湧きやすいと思います。
例えば、大きな上場会社が株主に向けての情報を発信したり、買ってほしい商品を販売したりするためのホームページですね。
洋服、車、参考書など、もはや買えないものはありませんよね。
ホームページを作っている方としては、いかに沢山の人に見てもらって、アピールできるかが重要になってきます。
一方で「自己満足」と言うのは、個人のブログや自己紹介など、書いていて楽しい、他の人も読んでいて楽しいというものです。
沢山の人に読んでもらえると嬉しいというのが、書いている人の気持ちとしては一般的かもしれません。
察した方もいるかもしれませんが、どちらにしても「沢山の人に見てもらう」というのが目的なのです。
しかし、医師や医学生の人数は、すごく限られた人数しかおりませんので、それらの目的が達成できないのです。
そういった大人の事情が、医学が喜ぶような情報が発信されていない、大きな理由の一つなのです。
さらにもう一つの大きな理由は、書ける人がいない、という事です。
医学生に向けて情報を発信できるのは、その苦労を乗り越えたことのある医師だけです。
そうでない人が書くのは、私が不動産屋さんについて語るようなものです(-_-メ)
もちろん、医学に詳しいだけでは、医学の教育については語れません。
教育について語れるような人は、恐ろしく勉強したことのある人や、教育事業に長く携わって経験豊富な先生だけです。
誰も、力のない偉そうな先生に教えてもらいたいと思いませんよね(/ω\)
「医学や医療に関係している難しさ」と、「教育の難しさ」がかけ合わさってしまっているのが、「医学生に向けたコラム」なのです。
私はこの難しさを楽しんでいる職人気取りです(・ω・)
医学生に向けた情報が少ない理由は、分かってくれたかと思います。
それでは、CBTについての情報はどこで手に入るのでしょうか。
本当に基礎的なことであれば、五年生か六年生の先輩に聞けばわかるかもしれません。
また、CBTを実施している団体「医療系大学間教養試験実施評価機構」のホームページにも、ある程度は載っています。
試験についての概要は、次の項目にまとめました。
まずは基本に立ち返ります。
CBTとは、そもそも何でしょうか。
実は、CBTとは、computer based testingの略で、医学部の試験だけでなく、ほかの分野にも使われる単語です。
ですが、本コラムでは、医学部のCBTということで話を進めていきます。
団体のホームページに書いてあることを簡単にまとめると、「病院実習前に必要な知識があるかを測る試験」となります。
また、CBTの特徴として、ランダムに試験問題が出されるという点があります。
この時、受験者ごとに難易度に差が出ないように、コンピュータ上で調整がかけられています。
そして、出題される問題についてです。
採点の対象となるのは、「プール問題」と呼ばれている問題です。
これは、前年までに出題された問題のうち、一定以上の正答率があった問題を指します。
さらに、採点基準についても、少し特殊です。その問題の正答率ごとに「重み」があって、それに従って採点されます。
そして、合格基準も大学ごとに異なっています。私のいた杏林大学では、試験の数か月前に合格基準が張り出されています。
最後に、出題範囲についてです。実は、医学部で習った知識全てが出るわけではありません。「コア・カリキュラム」という出題範囲があり、そこから出されます。
問題集の冒頭にも試験範囲が書いてあるので、そこを重点的に勉強するといいと思います。
おそらく、これを読んでいる皆さんが一番気になる問題です。
CBT対策をいつから勉強すべきなのでしょうか。
特に、この試験が行われるのは、主に定期試験期間です。
あまり時間をかけすぎると、定期試験に落ちてしまいます。
橋本の感覚ですが、遅くとも二か月前には始めている人がほとんどでした。プール問題集を何周か回して受ける人が大多数でした。
最低限の勉強で受かりたい人は、これで十分だと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございました。引き続き医学生道場のホームページをお楽しみくださいませ。
医学生道場 代表医師 橋本将吉