医学生道場教室長 原田伸一です。
医学部に入学したひとはだれでも、「医学部大変すぎ」、そう感想を漏らすそうです。
大変すぎる理由をたずねれば、納得できるものばかり、あらためてそれらの理由を列挙するまでもないはずです。
今回のブログでは、「大変すぎ」をどのように転換するのか、ちょっとした対策を紹介します。
思うようにいかないとき、人間とは弱いもので、すぐに他人の所為にします。世の中が悪い、社会が悪い、学校が悪いなど、他者を攻撃することで自己をどうにか保持しようとします。
それでかろうじて心の均衡をとるのですが、それは刹那的な解決策に過ぎず、結句おなじように他者攻撃のループから抜け出せないのです。
他者攻撃ループの陥穽から脱するためには、意識をもって変更をこころみなければなりません。
変更をもたらす言葉はごく単純です。
自らが主体的になることのできる言葉を口に出すことです。
たとえば、「全部自分の力不足としよう」。
万人が相手の落ち度であるとみとめる事由においても、あえて「自分の力不足」と決めて、他者を攻撃しないこと、
その意識の持ち方で、他者攻撃のループより脱却できるようになります。
ただ相手を持ち上げて自分の落ち度にする襟度はなかなか得られるものではありません。
歯噛みする場面もあるはずです。
なかには、単なる自己否定に過ぎない、そう考えるひともいるでしょう。
しかし、主体性や主体意識は、他者攻撃の自己保存の姿勢では身につくものではありません。
ひとは善意で他者を貶める真似はしませんし、それにより肯定感をえることはできないはずです。
「全部自分の力不足」として、相手を許すことができれば、「医学部大変すぎ」の呪縛を医学生は脱することができるでしょう。
相手の落ち度や過ちに寛容になれば、なぜそのひとは間違えたのか、どこで道を踏み外したのか、積極的に理解できるようになります。
自分が同じ状況に立たされた場合、自分ならどうしただろうか、主体的に考え、判断するきっかけになります。
まずは相手を許すこと。そうすることで、自分自身を見つめなおすことができるのではないでしょうか。
医学生のみなさんの「医学部大変すぎ」という直接的な感覚も、すこしく変化が現れるのではないかとかんがえます。
わたしたち医学生道場では、教育熱心な現役医師による、唯一の個別指導塾を実現しています。個別指導ですので、すべて受講生に合わせたオーダーメードの授業をおこなうことができます。くわえて、教室長をはじめ、スタッフがみなさんのメンターとして、学習活動を支えています。
技術的なことばかりか、「どうしたらよいのか」暗中模索状態の方の支援もおこなっています。おこまりであればぜひ、ご連絡ください。