こんにちは。医学生道場の代表医師の橋本将吉です。今回は、医学部の1年生と2年生に向けて、解剖学の勉強の仕方について知ってもらいたいと思います。
解剖学の効率のいい勉強の仕方を知る事が出来れば、他の科目にも時間がさけるようになりますし、何より医学生ライフを満喫するためには必要不可欠と言えるでしょう。(◉ー◉) ← 悪い顔
それではまず初めに、ある医学生の生徒さんと私の、よくあるやり取りをご紹介したいと思います。
医学生
「先生、解剖学の勉強の仕方を教えてください~~~!」
橋本
「おお、かなり助けて欲しいというような感じだね。(笑)」
医学生
「先生、先輩、友達みんなに勉強の仕方を聞いたらみんな見事に違う答えが返ってきて、、、。」
橋本
「ちなみに、なんて言われたんだい?」
医学生
「絵を描く!覚える!考える!」
橋本
「見事な三拍子!、、、うん、正解。(笑)」
医学生
「ひぇ~~~~~~。( ;∀;)」
橋本
「そんな絶望的な君に、とっておきの勉強法を教えてあげよう!」
医学生
「救世主です!( ;∀;)」
という事で今回は、解剖学を効率よく勉強するために、解剖学とは何なのか、特徴を説明したいと思います。
目次
解剖学はかなり特殊な学問です。
医者になってから改めて勉強しても、「俺、良く通ったな」と感じる程です。
そんな勉強しづらい解剖学を攻略するために、大切な「3つの視点」について、今日はお話したいと思います。
医学生道場には、沢山の医学生が、解剖学を攻略するためにどうしたらいいか悩みを抱えて、相談に来てくれます。
その時にお話する内容を、今日は少しだけお話しますね。(*´ω`*)
解剖の授業や実習が始まると、真っ先に先生に言われるのは「絵を描け」という事だと思います。
「絵を描いて覚えろ」とにかく言われてきたことかと思います。
医学部に入った人は絵を描くのが苦手な人が多いですよね。
ちなみに私もそのうちの一人です(;^ω^)
次に良く言われるのは、先輩に「出る順番から覚えろ」と言われますよね。
膨大な量がある解剖学を出る順番、片っ端から覚えるのは先が思いやられます。
、、、きついですよね。
賢い友達に相談すると「考えればできるんじゃない?」なんて言われたり。
考えても時間が過ぎるだけなんて思っている人も多いのではないでしょうか。
相談しなければ良かったと思うこともあるかもしれません。
、、、これもまたきついですよね。
点数配分はとっても大切になってきます。
例えば、覚えやすい脳のことをたくさん勉強して、覚えにくい筋肉や神経のことを後回しにしてしまう生徒もいたりしますが、危険が伴います。
出来そうなところから手を付ける人が多いのですが、実はどこから手を付けるのかが大切になってくるのです。
人間は感情で行動してしまう生き物なので、「ここからやろう」と、自分の得意なところから手を付ける人が多くいます。
そこを、「ゼロベース」で理論的に考えてみましょう。
得意なところを沢山やっても、点数配分が少なかったら、いくらやっても無駄になってしまいます。
「点数配分が高い所から勉強するんだ」という意識を持ちましょう。
試験を乗り切るためには、点数を取らなければいけないのは皆さんご存知の通りだと思います。
何を最優先すべきか、考えた上で勉強を始めるといいかもしれません。
問題の出題形式に目を向けよう。
筆記なのか、マークなのか、口頭試問なのか、または道程試験なのか。このように出題形式は試験によって様々です。
出題形式を考えることは、勉強の対策方法を考えるときに、とても重要になってきます。
解剖の場合、対策の仕方が若干変わってきます。
短答試験の場合もあれば、論述試験の時もあります。
次に、とても大切な話をしたいと思います。
それは、「実力をつけること」に目を向けるようにする、という事です。
解剖学を勉強していると、次につながる科目というものが出てきます。例えば、発生学、組織学、生理学とかです。
そこにどんな臓器があるのか知っておくだけで勉強しやすくなる科目というのが沢山あります。
丸暗記はとにかく大変です。
丸暗記をしたからと言って、全てを覚えているかといったらそうではありません。
次につながる勉強をすることで、物事が覚えやすくなります。
なので、論理を組み立て、次につながる勉強の仕方をしなければならないのです。
次につなげられるよう、楽しく勉強をしてもらえればと思います(*^^*)
それでは、具体的な勉強の仕方についてお話したいと思います。
先ほどの医学生との会話で、絵を描くこと、覚えること、考えること、全て大切だとお話ししましたが、そのことがわかるようにお話をしたいとおもいます。
まず一番と言っていいほど大切なことは、過去問をしっかり行うということです。
よく医学生の中でも、「先生が変わっているから」と言って過去問をやらない人がいます。
しかし、先生が変わっていようが関係ありません!
医学生は過去問を必ずと言っていいほど解いてきます。
医学生同士、いかに点数を取らなければならないのかというときに、過去問を解いてないと留年候補にあがってしまうことになります。
他の人が取れる点数を取らなければならないのです。
過去問が回っているのは先生も知っています。
逆に先生が生徒を助ける方法は、過去問や本試験と同じ問題を出す事だけです。
なので、過去問を解くことが、解剖学を攻略するためにも鍵となってきます。
そして、過去問を解かなければならない理由はもう一つあります。それは全体像を把握するためです。
人が何かを学ぶときには全体像の把握が必須です。
全体像を把握するために過去問をやらないと、カラーアトラスやイラスト解剖学などの教科書を片っ端から読まなければなりません。しかし教科書を読み始めたら日が暮れてしまいますよね。
だから、全体像を把握するために、点数がとれる可能性の高い分野から勉強する。
過去問は有利な勉強手段と言うことができます。
そして、過去問は点数を取るための手段として有用だと言われています。
過去問は解けば解くほど疑問が湧いてくるのでその疑問を解決するために調べる、そして調べると、それがわかって点数になる。
だから過去問が大切なのです。
沢山の絵を描けば描くほど、身体のイメージが湧いてきます。
とにかく絵を描きましょう!
まず腕を見ながら書いてみる。
そして、教科書と見比べながら「ここの所はこうなっているんだ」と書いていきます。
そうすると、「ここには骨が2本あるんだ」など、当たり前のことからどんどんどんどんイメージが湧いてきます。
触りながら書いてみるのも一つの手です(*^^*)
次に、何も見ないで描いてみましょう!
そうすると、分かった気持ちになっていたものが、描けなくなっていたりします。
その後、違う所を修正をします。
そしてまた描くことで覚えていきます。
見て書き、見ずに書き、修正する。このパターンを大切にしましょう。
身体の色んな部分を書けるようになったら、今度は自分の身体を一通り絵にしてみましょう。
そうすると、関節や血管、神経など、苦手な部分がまた見えてくると思います。
苦手な部分をどんどん練習していきましょう。
練習することによって、解剖とはどういうことなのかイメージが湧くと思います。
本当の実力が身に尽きます。
そして、色んな人に教えてあげてください。これをアウトプットと言います。
アウトプットは、最大のインプットです。
人に説明すると、自分が苦手な部分が浮き彫りになったり、他人が見つけてくれたりします。
そこを集中して勉強することによって、実力がつきます。
また、教えていると質問が返ってきます。
その質問に答えられなかったら、やっぱりその部分が弱いということです。
自分が勉強していると見つけられないものを見つけてくれるのは、以外に他人だったりするかもしれません。
いかがでしたでしょうか?解剖学は、ただの暗記ではうまくいきません。
大学によっても大きな違いがあります。そして、ここだけでは伝えられない技術が無限にあります。
医学生道場は、日本で唯一の医学生専門の個別指導塾です。相談してくれると、自分が好きな、オリジナルの最短距離の戦略を立ててあげることが出来ます。
ぜひお気軽にお問合せください(*^^*)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
医学生道場 代表医師 橋本将吉