こんにちは。医学生道場の代表の橋本です。今回は、医学部の1年生と2年生に向けて、組織学とは何かというお話をしたいと思います。
組織学の勉強を始める前に知っておくと、勉強がしやすくなる特徴をお話します。
これから組織学の勉強を始める医学生、組織学の勉強で悩んでいる医学生、是非読んでみてくださいね♪
それではまず初めに、ある医学部1年生の生徒さんと私の、やり取りをご紹介したいと思います。
医学生
「先生、組織学がマクロの世界すぎて覚えられません。助けてください。(´;ω;`)」
橋本
「おお、お先マックロということか。組織学なだけに?笑」
医学生
「先生、生理学ってそもそもなんなんですか?とにかく参考書にあるプレパラートの図やイラストとにらめっこしていても、全く頭に入ってきません(´;ω;`)ウゥゥ」
橋本
「(スルーかい、、、)まあ、そうなるよな。医学部に入ったばっかりの低学年で勉強しろと言われても、そもそも生理学って何だよ、って思うのは当然だと思うよ。
そんな君に今回は組織学を勉強する前に、組織学ってどういう科目なのか、という特徴を教えてあげよう!」
医学生
「是非お願いします!これが分かったら勉強もはかどりそうです。(*´▽`*)」
ということで、今回は、組織学のテスト対策方法ついて、ブログを書いてみたいと思います。
気楽に楽しく読んでみてくださいね。(^^)
目次
まず、組織学は、とにかく特長がつかみづらい科目であり、どのように勉強していけばいいのか、分からなくなりがちです。(´;ω;`)
医師、医学部高学年生の誰もが、この経験をした事があると思います。
ここでは、組織学の勉強をするに当たって、どうして「特徴がつかみづらいのか」という理由を、3つお話したいと思います。
もし、それが理解できると、必然的に組織学の「勉強戦略」が立てれるようになるからです。
低学年は、医学部の高学年生や医師と違って、人間の身体のイメージがほとんど掴めていません。
内科医の私が組織学の勉強をしやすいのは、人間の身体がどういうものなのか、どういう病気があるのか、というのを実感として知っているからです。
知っているから、もっと学びたいな、という気持ちになります。
しかし、そういったイメージや知識が、あまり豊富ではない低学年の医学生が、組織学を勉強しなければならないという事は、かなり大変なことだと思います。
組織学は、すごく細かい視点で、人の身体を見つめる学問です。
例えば、組織像は白黒の世界なので、色を付ける「染色法」という新しい概念が登場します。
他にも、上皮組織や結合組織、線維組織など、イメージが湧きにくい新し概念が、どんどん登場してきます。
これらは「広い枠組みで見ないと分からなくなるイメージ」です。
組織学は、新しい概念がどんどん出てくるので、このミクロな世界だけで見てると頭がパンクしてしまうという大変さがあります。
組織学とは、顕微鏡を覗かなければいけない学問です!
組織学の勉強を始めて、現実では決して見る事のない世界と向き合っていると、頭が一杯になってしまいます。
組織学を勉強する際には、広い概念と広い視野をもって望むことが大切になります。(/・ω・)/
そもそも組織学とは、どんな学問なのでしょう?
簡単に考えると、組織学とは「ちぎって見た世界」の事を言います。
「皮膚をちぎって、顕微鏡で見てみるとどうなっているの?」
「目をくりぬいて、顕微鏡で見てみるとどうなっているの?」
組織学とは、とてもミクロな部分の世界です。
ですから、参考書を見ても分かりづらいプレパラートの図や、イラストなど沢山あります。
ですから組織学は、勉強しづらい学問なのですね。
では、そんな勉強しづらい組織学をどのように勉強したらいいのでしょうか?
まず、例として食道のお話をします。食道を顕微鏡で覗いて見ると、重層扁平上皮と書かれています。
文字や図だけだと、覚えるのが難しいと思います。
しかし、このミクロな視点から、少しマクロな視点に変えて見てみましょう。
「食道は、ご飯を食べる時に1番最初に通る場所だね!じゃあ削れても大丈夫なようになっているんだな。
重層扁平上皮とは、このような仕組で出来ているんだな(^^)」と理解することができます。
医学生の最初の頃は、「血管は、チューブが身体中に通ってる」というイメージを持っている医学生も多いと思います。
しかし、組織学を勉強してみると、「血管とは、血管内皮細胞という細胞と細胞がくっついて血管は走っているんだな!」と理解することができます。
組織学は、解剖学のように広い視野で見れない世界です。そのミクロな世界を顕微鏡でもっとしっかり見てみよう♪という学問です。
一言でまとめると、「ちぎって見た世界」というのを念頭に、広い視野で見るというのがとても大切です。
医学生は、日々膨大な量の勉強をしています。時々、この勉強をやり終えたら何が見えるんだろう?
と疑問に思いながら勉強したことのある医学生もいると思います。
しかし、それではモチベーションを上げるのは難しいですよね。
そこで今回は、勉強をしたら何が得られるの?というお話をしたいと思います(^^♪
発生学とは、「人間がお腹から発生するまで」のことです。
詳しく説明すると、精子と卵子が受精して1つの細胞が出来上がります。
この細胞が、子供として生まれてくるまでに、どのように細胞が増殖していくのか?というのを学ぶ学問です。
そこで、組織学を勉強していると、どのような仕組か理解できています。
ですから、受精卵から生まれてくるまでの勉強がすごく分かりやすくなるのです♪
「生物」の「理科」 と書いて、「生理学」と言います。
人間のカラダがどのように動いているか?というのを理科のように学んでみよう!という学問です。
生理学は、一言でまとめると、人間の動きを学ぶための学問です。
ですから、人間がどんな細胞の集まりでできているのか?というのを組織学で勉強しておくと、生理学の「人間がどう動いているのか?」という事がすごく勉強しやすくなります♪
臨床医学とは、病気になったらどうなるか?という学問です。
組織学で、どんな細胞の集まりでできているのか?を勉強しておく事で、臨床医学の病気になったらどうなるか?というのがとても理解しやすくなります(^ ^)
ですから、組織学をしっかりと勉強しておきましょう!
発生学、生理学、臨床医学やその他の学問でも、とても勉強しやすくなる事が分かったと思います。
今回お話した組織学の特徴で、全体像はつかめたと思います♪
覚える量も多く、少し大変な学問ではありますが応援しています!
長文、お疲れ様でした。
医学生道場は、日本で初の、医学生専門の個別指導塾です。全てを経験した医師が直接、医学を楽しく教えてくれます。
ブログや動画でお話し出来ているのは、実はほんの少しです。
医学生道場には、最短最速で効率よく勉強できる技術など、実はもっとすごい技術が沢山あります。
もし、解剖学の勉強や勉強の仕方でお悩みの方は、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
医学生道場の代表医師の橋本将吉でした。(*^▽^*)