医学部を受験し合格するためには、それなりの学力が必要になります。関係者以外の人は、医学部に入れば後は簡単に医者になれる、あるいは自動的にエスカレーター式に医者になれると勘違いしている人もいます。ですが実際には、医学部の卒業試験に合格し医師国家試験に合格しなければなりません。 そこで、この試験に落ちた場合どうなってしまうでしょうか。また、合格するために必要なことも見ていきます。
医学部で必死に勉強する理由
医学部に入ったら、そのままエスカレーター式に卒業できるわけではなく、卒業試験を受験することが必要です。卒業試験は、基本的に1カ月から3カ月間の間に行われる試験です。内容は簡単ではないので、高いレベルの勉強しなければ乗り越えることはできません。なぜ卒業試験で難易度を高くするかといえば、医師国家試験の合格率を高めるためともいえます。もし卒業試験が非常に簡単だった場合、そのあとに控えている医師国家試験に落ちてしまう可能性が高まります。それは学校側としても不名誉なことです。
大学によって難易度は違うか
卒業試験の難易度が大学によって違うのは確かですが、大幅に差が出ることはないでしょう。その後の医師国家試験に合格することが必要になるため難易度はある程度上げているはずです。ただ、難易度の高い大学の卒業試験に合格した医学部の生徒の中でも、国家試験では不合格になるようなこともあります。逆に、難易度がそれほど高くない大学の医学部を出ている生徒でも、合格することも決して珍しくありません。基本的に、合格率は7割から9割ほどです。 その前の段階である卒業試験で不合格になると留年してしまうため、必死に勉強してなんとしても合格しなければならないわけです。場合によっては、2年以上留年するようなこともあり得ますので、かなり気合いを入れて試験に臨む必要があります。
試験に落ちた場合のモチベーション
医学部の卒業試験で落ちてしまった場合、モチベーションが下がることもあります。卒業試験では合格する人の方が多いので、自分は少数派になってしまったと感じ勉強も否定的になってしまうものです。ただ実際には、試験は単に実力だけではなく運もありますので、モチベーションが下がっておしまいではなく、反省点をしっかりと見直すことで次の機会で合格することは決して難しくありません。 もし、不合格になった場合、次はどの部分が重要かをもう一度洗い直す必要があります。基本的に、6年間で学んだ内容のすべてが出てくるわけではありません。おおむねその学校によって傾向があり、去年出題された問題が出ないなどの特徴があることも少なくないでしょう。そのように絞り込みをしていくと、最終的に今までの範囲の中の2割ほどの部分しか試験で問われないことが理解できます。その部分を綿密に勉強していけば、やがて合格できるでしょう。
医学部に入学したからといって、必ず医者になれるわけではなく医学部卒業試験に合格することが第一歩になります。医学部卒業試験といっても簡単なことではなく、合格には高いレベルの勉強をする必要があります。勉強の内容は今までやってきたことですが、不合格になってしまった場合でも次回試験範囲を絞り込むことで無駄なく勉強することが可能です。医学生道場では、同じく卒業試験や国家試験を受け合格した先輩医師による具体的なアドバイスで、皆さんを確実に合格へと導きます。歳の近い現役医師だからこそのアドバイス、試験に向けた勉強方法の提案、不安や悩みの相談など、あらゆる面で医学生のみなさんをサポートいたします。