医学部に入学すれば、世間的には学力が高く優秀と見られています。当然医学部に入るぐらいの学力を持っているとすれば、大学受験でも上位の成績を収めていた可能性が高いです。しかしながら、医学部に入学することで周りはライバルだけですので、自分だけが上位の成績を収めるとは限りません。そこで、心の闇ができてしまうことがあるのです。
どのような心の闇が考えられるか
まず、医学部に入ってから最初につまずきやすいポイントは、自分だけが特別に成績が高いわけではないことです。もちろん医学部の中にも、成績上位者はいます。ですが、自信満々で入った人でも、自分の成績が真ん中あたりや下の方になる人もいるでしょう。このように考えると、自信を喪失してしまっても仕方がないといえます。ただ、あえてネガティブには捉えずに、前向きに思考する必要があります。自分が小さく見えたり、心の闇ができたりしてしまうのは、それだけ世間が広く感じたからです。 今まで狭い世界にいた人が外の世界に出てゆき大海原で泳いでいるような感じでしょう。逆に、今までの世界がずっと続いていたとすれば、それこそ人間的に成長しなくなってしまい、問題です。そのため仮に心の闇があったとしても、前向きに行動していかなければなりません。特に、これから人を救う仕事をするわけですので、医学部の中に入って劣等感を味わうことも時には必要と考えるべきです。
試験に合格しなければならない
医学部に入ってそのまま医者になれるかといえば、実際にはそのようなことはありません。医学部に合格して後は安泰ならば、誰も勉強せずに遊んでいるでしょう。ですが実際には、医学部生ほど勉強している学部はほかにないといっても過言ではありません。 なぜ勉強する必要があるかといえば、医学部卒業試験が控えているからです。そもそも医学部卒業試験に合格しなければ、そのまま留年してしまい、医師になるという夢が遠ざかってしまうのです。その闇を避けるために、毎日必死に勉強することになるでしょう。医学部卒業試験は、学校により難易度は若干異なりますが、その後控えている医師国家試験のために難易度を下げるわけにはいきません。仮に、卒業試験の難易度を下げてしまった場合、多くの学生が卒業できますが、医師国家試験に合格する割合が少なくなってしまいます。大学別に国家試験の合格割合が公表されますので、大学側としてもレベルの低い学生にはあまり卒業させないようにしています。
どの道に進んだらよいか迷う
医学部で闇があるといわれているのは、単にその勉強の難しさだけではりあません。いったいどのような道に進んだらよいか迷う人が多くなります。医学部に入る時は、目標はひとつですのでそれほど迷うことはないでしょう。迷うとしても、どの大学に行くかです。しかし、医師になってしまえばどこの大学を出たかはそこまで関係ありません。もちろん表向きは関係あるかもしれませんが、それよりも、どれだけ患者に慕われているか、患者から信頼されているかが重要になるわけです。 それとは別に、医学部に入ってからどの道を進むかを決めなければならないためそこで迷う学生も多いです。一言に医師といっても、専門分野が異なれば行う内容も全く異なります。外科の医師ならば手術が増えますが、精神科医ならば手術をするようなことはめったにありません。それよりも、傾聴力を身につけることが大事です。収入なども異なるだけでなく人気や倍率も異なるため、より真剣に考えていく必要があるでしょう。何よりも、本当に自分がどの分野に向いているのかを知らなければいけません。
医学部に入学して闇があるとすれば、周りのレベルが高くて自信喪失してしまう場合です。どこか暗いトンネルに入ったような錯覚になってしまいますが、自分の世界が広まったと考えれば問題ありません。後は、医学部を卒業する時に試験がありますので、その試験に合格するかどうかも重要になります。不合格だと、留年することになりますので注意していきましょう。さらに、どの方向に進むかも悩むところです。この場合自分の得意分野を極めるようにしましょう。
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