医学部での勉強は、大学に存在する全ての学部の中でも最上位に位置する難易度を誇ります。医学部に入学することで医師への道が拓けますが、それは人の命を背負うということでもあります。人の命を背負うということは相応の学力、技術などを有していることが求められます。それゆえに医学部の受験難易度は高いですが、学校ごとの違いはどのようになっているのでしょうか。
偏差値の高い大学を選ぶべきなのか
医師免許自体は偏差値の高さに関係なく取得することが出来ます。それゆえに医学部受験において偏差値を気にする必要性は低いともいえるかもしれません。しかしながら、実際の医学部志望者の中にはなるべく偏差値ランキングで上位に位置する大学に入りたいと考えている方がいます。その理由としては高度な技術を身に着けたい、待遇の良い病院で働きたいなどといったことが挙げられます。医学部を目指す方はそもそも高い学力を持っているケースが多く、その学力を一層高める意味でランキングの上の方の大学に入ろうとしていることがあります。その判断には一定の合理性があるものの、学力のレベルと医療技術は必ずしもリンクしていないことには注意が必要となります。つまり、ランキングが上の方の大学に入ったからといって、高度な技術を学べるとは言い切れないということです。医療に求められるのは究極的に言えば、学力とは全く異なる能力となっています。
無理に上位を目指すことの危険性
医学部に受験する上で無理に偏差値ランキングの上位大学を目指す方は少なくありません。受験に向けて努力を重ねるということでいえば、そのことは1つの良い要素といえる部分もあります。しかし、入学してからのことを考えていないと後々大変なことになってしまいます。ランキングで上位となっている大学ではどうしても講義や試験の内容が難しくなります。受験の時だけ努力して入学した学生が、レベルの高い内容についていけず結局進級できないという問題が発生しています。何度も留年を繰り返してようやく進級するという方もいますが、中にはやむなく退学したという方もいて、ランキング上位の大学の厳しさが浮き彫りになっているといえるでしょう。大学生活を全て勉強に充てることが出来ればそのようなことは起こりにくいかもしれませんが、実際にはアルバイトなどをしていて比較的忙しいという方も多いです。そんな中で厳しいレベルの勉強についていけないケースが増えています。
医学部は留年率がそもそも高い
医学部は他の学部に比べるとそもそも留年率が高いという特徴があります。やはり大学としても生半可な知識しか持っていない学生を医療の現場に送りこむことは出来ません。そのことが試験の難易度を上げることに繋がっています。どんな医学部でも試験の難易度は高いですが、ランキングが上位の大学については一層その傾向が強くなります。その結果、留年率が非常に高くなっているといえるでしょう。留年できる年数については上限が設けられていることも多く、それをオーバーしてしまうと退学になります。せっかく受かった医学部から退学することになっては大変です。ある程度自分の身の丈に合わせた選択をすることも重要となっています。とはいえ、偏差値の高い学校を目指すことの否定をしているわけではありません。受かってからのことを踏まえて、大学のレベルを選ぶことがその後に大きな影響を与えることに注意し、慎重に選択する必要があるといえるでしょう。
医学部の進級試験は難易度も高く範囲も膨大です。真面目に毎日朝から夜までひたすら勉強している学生でも進級できないケースも多く精神的にも参ってしまい留年・放校となってしまう方も多いのが現状です。そんな時は一人で悩まずに医学生道場にご相談ください。20代~30代の医師講師があなただけの学習プランを作りマンツーマン指導いたします。