医学部は入るのも大変だけど、入ってからも大変だとよく言われます。その理由は、膨大な勉強を行うからなのではないでしょうか。今回は医学部の学生がどれくらい勉強しているか学年別に勉強時間を紹介します。さらにテスト前や国試前はどれくらい勉強しているのかについても紹介しますので、参考にしてみてください。
1,2年生の勉強時間
医学部の1年生はどんな勉強を行っているかというと、他の学部と同じように教養科目を多く勉強します。教養科目の中には、医学部受験の時に勉強した物理や数学などの科目があるので、比較的スムーズに勉強を進めることができます。したがってテスト前以外は特にハードというわけではないので、1年生の頃は勉強時間が少ないです。さすがにテスト前にはしっかり勉強をすることになりますが、テスト勉強時間は5~10時間ほどでしょう。 医学部も2年生になると、医学の勉強が本格的になるので忙しくなります。初めて習う医学の勉強は基礎医学になりますが、今まで勉強してきた方法では太刀打ちできなくなってくるので、試行錯誤で勉強を進めていくことになります。医学部の勉強時間も大幅に増え、予習復習などをきちんと行えば、毎日1~3時間ほどの勉強時間となります。テスト前になるとさらに勉強時間が増え、テスト3日前くらいから毎日6~10時間ほど勉強することが多いです。
3,4年生の勉強時間
医学部の奇数年は比較的勉強が楽になるといわれています。2年生で本格的に医学の勉強を始めた医学部の学生は、3年生になるとその勉強にも慣れてくるので、医学の勉強が楽しくなってくる頃です。3年生は臨床医学分野を学ぶようになってくるので、2~3週間ごとのブロックに分かれ、毎回ブロックの終わりにテストを行います。予習復習を欠かさない学生は毎日1~3時間ほど勉強をして、テスト前には毎日6時間ほど勉強することが多いです。テスト前にまとめて勉強をする学生は、テスト前に毎日10時間ほど勉強します。 4年生も引き続き医学の勉強を進めていくことになりますが、4年生の終わりに2年生から4年生までに習った範囲が出題されるCBTというテストが行われます。このテストは範囲がとても広いので、テスト直前に勉強しただけでは対応できません。テストの2,3ヶ月前から平日は3時間、休日は8時間くらい勉強することが多いです。
5,6年生の勉強時間
医学部の5年生は特に大きなテストはありませんが、6年生に実施される国試に向けて勉強時間を増やす学生が多い傾向です。これらに向けて勉強を始める医学部の学生は、だいたい毎日3時間ほど勉強をしています。また病院実習なども始まるので、医学の知識を活用できる場面が多くなり、知識を定着させることができます。実習は基本的に5時までなのですが、5時までに終わることはあまりなく、実習が10時を超えることも珍しくありません。そのような実習が毎日のように実施されることもあるので、医学生が勉強時間を確保することは、とても難しいと言えます。 6年生になると、医学部で最大のテストである卒試と国試が行われます。したがって6年生になると、普段あまり勉強をしていなかった医学部の学生も毎日勉強するようになります。実習以外の時間はすべて勉強に費やしている学生がほとんどです。6年生の勉強時間は平均して1日6時間ほどになります。このように膨大な時間を費やして、医学部最大の試験である卒試や国試に臨むことになります。
このように、進級・卒業のためにはいくつもの関門を突破する必要があります。しかし、常にハードな勉強を継続して走り続けるのは、とても大変なことです。途中で疲弊してしまい、勉強を続けられなくなってしまう前に、学習方法を見直してより効率的・効果的なスタイルへとステップアップするのが大切です。そんなサポートが可能なのが、医学生のための個人指導塾「医学生道場」です。ここでは、現役の医師講師がひとりひとりに合った指導を行うので、つまずきを最小限少なくすることができます。また、大学教授よりも年の近い医師が多く講師として在籍しているので、ちょっとした悩みも相談しやすい環境になっていますよ。
医学部の学生の勉強時間がどれくらいかを学年別に知ることはできたでしょうか。医学部は偶数年が忙しく、奇数年は比較的楽だと言われています。しかし、いつ終わるかわからない実習を行いつつ医学の知識を定着させることは並大抵の努力では対応できません。どんなに忙しくてもしっかりと勉強時間を確保した学生が、留年せずに立派な医師になるのではないでしょうか。