こんにちは。医学生道場の代表医師の橋本です。
先日、ある医学生さんから、次のような質問を頂きましたので、ご紹介したいと思います。
医学生
「先生、ある程度勉強時間はかけているんですけど、やっぱり医学が面白くない気がします。医学を楽しく勉強できるようになる具体的な方法はありませんか?」
橋本
「まあ、勉強すればするほど、もっと楽しい方法があるんじゃないかって気がしてくるのが、医学生の人情ってもんだわな。常に模索し続ける、素晴らしい姿勢だ。褒めてつかわす!」
医学生
「せこいかもしれませんが、誰も使っていないような、なんか裏技的なものがあったら嬉しいな、なんてことも考えてしまいます」
橋本
「おう、医学が楽しく勉強できるようになる裏技!あるぜ!」
医学生
「え、まじすか!?是非教えてほしいです!」
橋本
「名付けて、橋本流スーパー楽しい医学ワクワク学習法だ!」
医学生
「え、あれ、どうしよう、ちょっと話変わりますね(;´∀`)」
ということで、医学生が医学をもっと楽しく勉強できるようになるための、具体的な方法を伝授したいと思います。
医学をすでに楽しんでいる人には、この技術を身に着けて武器になるように、そうでなくても医学を面白く勉強出来るようになるきっかけとなるよう、マップという技術をご紹介したいとします。全学年に対応できるようになっているので、安心して楽しく読んでもらえます。
まず、医学は論理で話し合う学問です。AだからB、BだからC、よってCからDが導き出される、と言った様子です。
例を上げて考えてみましょう。どうして人は汗をかくと体温が下がるのでしょうか。
、、、、、、、
さて、色々な事を考えたと思います。
「あれ、汗ってなんだっけ?」
「体温って何だっけ?」
「エネルギーの事を思い出さないと無理かな?」
こんな風に、色々な事実がつながって、人は汗をかいて体温を下げている、という流れが出来るのです。
もう一つ考えてみましょう。なぜ塩分をとりすぎると高血圧になるのか、、、ちょっと想像してみてください。
、、、、、、
また、色々なことを考えたと思います。
「あれれ、そもそも高血圧って何だっけ?」
「というか、血圧もよくわからないけど?」
「あれ、塩はどうやって身体に吸収されて、どこに行くんだろう?」
医学は科学なので、論理を追ってつなげて考えていく事が出来ます。それが医学の面白い所の一つだったりします。
ちなみに、医学生道場の授業では、この「論理を追ってつながりを目に見える形にする」ために、「マップ」という技術を伝授しています。次の写真は、二つ目の例の「どうして高血圧になるのか」というのをマップにしたものです。
下の方にいる、塩分大好き人間のイラストが、愛嬌もあって楽しいですね。
色鉛筆やボールペンを使って、カラフルにするのも、楽しくなってお勧めです。そして、マップには正解がありませんので、自分が納得のいく楽しいものを作っていくことができれば、どんどん知識もついて、どんどん論理を追う力も身について、どんどん医学が楽しくなっていくでしょう。
これから勉強をしていく上で、とてもとても大きな武器になること間違いありません。また、病院で患者さんにマップを描いて説明してあげると、すごく楽しんでくれます。ちなみに私の経験上での話ですが、なぜか絵が下手なほど、患者さんは楽しんでくれます(;´∀`)
一つずつ、疑問に思ったことを、面倒ではありますが、手をどんどん動かして、マップという形にしていきましょう。
「どうして、たばこは体に悪いのだろう?」
「どうして、人間は勉強中に眠くなるのか?」
「どうして、ジャスミン茶やコーヒーはおしっこに行きたくなるの?」
「尿や便の色は毎回違うの?」
「どうして、生化学が基礎医学なのか?」
「分子生物学で、先生が伝えたい楽しいことは何だろうか?」
「細胞ってどうやって始まったんだろう?」
どんな細かい疑問でも、人に聞いたら幼いと思われてしまうような疑問であったとしても、全然恥ずかしくありません。是非積極的に手を動かして書いてみてください。そうすると、論理的な思考が身につき、段々楽しさが増していきます。ます。分からない事があるたびに、楽しさを感じることができれば一人前です。
参考に、医学生道場の生徒ちゃんのものを拝借して、もう一枚マップを載せておきたいと思います(*´▽`*)
医学生はとても時間が無くて、忙しくて大変です。そんな中でも、このマップの技術を手に入れて、是非医学を楽しんでもらいたいなと考えています。ちなみに医学生道場の個別指導では、積極的にマップを活用して、医学の面白さを伝えています(*´▽`*)
※関連コラム「低学年のうちに、医学の全体像を学んでおくとマジ楽だぜ!」
相談するのが遅くて手遅れになることはあっても、早くて問題になることはありません。お困りの方は早いうちにご相談ください。
医学生道場 代表医師 橋本将吉