こんにちは。医学生道場の橋本です。
先日、休学中の医学生さんからご相談を受けましたので、その時のお話をご紹介したいと思います。
医学生
「先生、今休学中なんですが、休学している時の時間の使い方を教えてほしいです」
橋本
「良い質問だ! 時間の使い方っていうのは、人にとって永遠の命題かもしれない」
医学生
「ぬぬっ、深いですね」
橋本
「そして、もし休学中なのであれば、学校に復学した時に苦労の無いようにしておきたい所だ! しかし、考えすぎてもいけない」
医学生
「なるほどです。是非伝授してください!」
橋本
「よいしょ!」
ということで、今回のコラムでは、医学部の休学中の医学生が、どのように時間を使った方がいいのか、具体的な戦略の立て方について考えてみたいと思います。
順を追って説明していきます。
目次
まずは、実際に自分にはどれくらいの時間があるのかを計算してみましょう。
大切なのは、「長期的な視点」と「短期的な視点」です。それぞれについて説明したいと思います。
長期的な視点というのは、自分の人生が何歳まであって、というようなものです。
ただし、人は寿命を知ることはできないので、ここでは平均寿命を利用するといいと思います。
これを計算しておくと、どのような人生を送りたいのかという、いわば大まかな枠組みができ上がることになります。
ざっくりでいいので計算しておきましょう。
次に短期的な視点について説明したいと思います。
短期的な視点と言うのは、1か月から1年、そして数年の期間の話になります。
ここでは、大学に復学してから、卒業するまでの時間について計算してみましょう。
ここでポイントがあります。時間を計算しながら、「あ、ここまでにこれはやっておきたいな」とか、「意外に時間が無いのか!」とか、「もっと挑戦してみたいな!」とか、色々な事を考えながらやってみてください。それを付箋に書いたり、メモにして残しておきましょう。後で役に立ちます。
次に、時間をどのように割り振るか、項目を箇条書きで上げてみてほしいと思います。日常生活を振り返ってみると、スラスラと挙げられると思います。
・食事
・睡眠
・趣味
・友達と遊ぶ
・旅行
・部活やサークル
・仕事
・家族と過ごす
・勉強
・読書
・その他
これ以上は書けないよ! というぐらいに書きましょう。先程の付箋やメモを利用しても構いません。
楽しみながら、人目を気にしないところで、そして自由にやるのがポイントです。見られると思っていると、素の自分を出すことが出来ず、人の希望に合わせた人生になってしまいます。
今度は、自分が使いたいそれぞれの時間を、当ててみましょう。1日のうちの時間数で考えるといいと思います。
・食事 → 3時間(一日のうち)
・睡眠 → 6時間
・勉強 → 4時間
・・・(以下略)
こんな感じです。私の場合は、仕事・勉強の時間と、誰かの相談にのったりする時間が多いですね。
自分が大切だと思っている時間を、素直に多めに割り振りながら、後から他の項目とバランスをとって、1日を作ってみましょう。
またアドバイスとして、もしやりたいことが見つからず、時間が多く余ってしまう場合には、習いごとなど、人を巻き込んだことをするといいと思います。
それは、今後の人生を長い目で考えると、何もしない時に比べて、大切な財産となるきっかけを得る可能性があるからです。
ゆっくりするのが好きという人は、「ゆっくりする」という項目を作ってOKです。それは計画の上での休みなので、自信をもって休むことが出来ます(*´▽`*)
では、本題に入ります。医学部の休学中の時間の過ごし方について考えてみましょう。大切なポイントは3つです。
医学部に復学した時のことを考えすぎてしまうと、人生を大切にするという長期的な視点が薄れてしまいます。
あくまで、医学部に復学した時のことは短期的な視点です。
心配が強くなってしまうのも良く分かるのですが、うまくバランスをもった視点で、休学中の時間の過ごし方を考えてみてほしいと思います。
勉強の技術は、このホームページを読むだけでも十分に身に尽きます(^_-)-
勉強をしなければしなければと考えると、どうしても苦痛になってしまいます。
もし医師として働くのであれば、一生医学と対話することになります。
その場合は、勉強をしようと考えるのではなく、「医学を楽しみたい」「医学の面白さはどこだろう?」という視点を持つことを目標にしてほしいと思います。
もし自分では難しいなと感じた場合には、医学生道場にご相談ください。医学を楽しんでもらえる授業を準備して、ニコニコお待ちしております(*´▽`*)
※関連コラム「マップという技術を使えば、医学が楽しく勉強できる!」
予定というのは変わっていくものですし、行動をして成長をすれば、自ずと価値観も変化し、優先順位も変わってきます。
初めのうちは、この「柔軟な」というのがすごく難しく感じると思います。ですが、将来のことは、神様ではない私達には分かりませんよね。
回数を重ねるうちに、徐々に「柔軟さ」というのが見についてきます。
ぜひ、柔軟な姿勢で、変化を楽しむぐらいのゆとりを持った計画を立ててほしいと思います(*´▽`*)
※関連コラム「試験勉強に集中できない時は、計画を立てるのがよろし!」
相談するのが遅くて手遅れになることはあっても、早くて問題になることはありません。お困りの方は早いうちにご相談ください。
医学生道場 代表医師 橋本将吉