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2017.07.03
橋本将吉

【医学生へ】生活習慣を作って、最高の医学部生活を送ろう!

こんにちは。医学生道場の橋本です。

 

先日、医学生さんから、生活習慣についてのご相談を受けましたので、その時のお話をご紹介したいと思います。

 

医学生

「先生、お忙しい所時間をとって頂いて有難うございます。そんな中、とても恥ずかしい質問で恐縮なのですが、、、」

 

橋本

「どんな質問でも大丈夫だぜ(*´▽`*)」

 

医学生

「生活リズムについてのご相談です。生活習慣とでも言うのでしょうか、それが狂っているようで、このままだと試験も危ないんじゃないかと思っています」

 

橋本

「なるほど」

 

医学生

「確かに昔から、ダラしない所はあったんですが、大学に入ってからひどいような気がします」

 

橋本?

「普通の大学生の生活習慣ならまだ良いのですが、医学生の場合には勉強時間の確保はとても大切になるから、気をつけないといけないな」

 

医学生

「先生、オイラの根性叩き直してください!」

 

橋本

「よし!気合いだ!気合いだ!気合いだ!イチ、ニッ、サン、、、ふぉーーーーー!(; ・`д・´)」

 

医学生

「もう、3パクリぐらいしてますよ。複雑で分かりにくいギャグになってます(‘ω’)ノ」

 

ちなみに生活習慣についての説明は、内科外来でもすごく重要になってくるので、私の得意分野でもあります。

 

そのノウハウを、私なりに医学教育にアレンジして使っています。

 

生活習慣の作り方は人にとって様々ですので、一概に話すのは難しいのですが、いつもポイントになることを、今日はコラムにしますね。

 

楽しく読んで頂きたいと思います。

 

そもそも生活習慣とは何でしょうか?

生活習慣と言うのは良く聞く言葉ですが、実際に生活習慣とはどういう意味なのでしょうか。

 

そこから考えてみたいと思います。

 

まず、生活習慣とは、①生活 + ②習慣 を組み合わせた言葉です。

 

①の生活とは、食べて、動いて、寝ることです。

 

医学では、食事、運動そして睡眠と言います。医学生は、肝心な勉強も生活に含まれます。

 

②の習慣とは、定期的に繰り返すという意味ですね。

 

医学生の場合、大量の勉強時間を確保する必要があります。

 

従って、医学生の生活習慣を作る、というのは「勉強の習慣をきちんと作る」ということになります。

 

この勉強の習慣を作ることが出来れば、留年せず、安心して学生生活をしていけるということになります。

 

研修医時代には、他人の生活習慣を作らなければならない!?

ちょっと蛇足なんですが、研修医の時には、患者さんの生活を考えることを徹底的に叩き込まれます。

 

いわゆる治療戦略です。

 

「おい、この薬投与したら、どういう副作用が出る可能性があるか、勉強したか!? 家に帰って内服する事も考えろよ!」

「この治療が終わったら、次は何をするつもりなんだ!?」

「退院した後の戦略を考えているか?どんな生活をするかきちんと想像しているか?」

「この物忘れのある患者さんが、毎日この薬を忘れずに飲む方法は、生活習慣に組み込むことだぞ!」

 

こんな様子です。

 

研修医になれば、嫌と言うほど他人の生活習慣を作るようになるのですが、それまでに自分の生活習慣について、しっかり考えておきたい所ですね。

 

理想的な生活習慣を作ろう!そのための現状把握!

医学生が理想的な生活習慣を作るためには、まずは正確な現状把握が欠かせません。次のような様子です。

 

・現在どういう状況なのか。留年しているのか、しそうなのか、休学しているのか、迷っているのか。

・部活やサークルには入っているのかどうか。続けられる時間はあるのか。医学の勉強時間の確保はできるのか。

・一緒に医学を勉強する仲間がいるのか。これから先の長い勉強習慣を続けていくために、力強い味方はいるのか。

・精神的なフォローをしてくれる仲間はいるのか。時には笑ったり一緒に遊んだりする仲間がいるのか。

・家族との付き合いはどうなのか。大切にできているのか。勉強の心のつっかえになってしまうような関係ではないか。

・医学部に悩みはないか。医学勉強中に悩み始めてしまうと大変。試験前ならなお大変。

・医学部の授業の出席率はどうか。やばい科目はないか。先に先生に挨拶行っといたほうがいい科目はないか。

・プリントや資料はもう揃っているかどうか。

 

次に目標設定にうつりますが、この段階でいかにしっかり現状把握が出来ているかがポイントになります。頑張ってくださいね(^^)

 

理想的な生活習慣を作ろう!次は目標設定!

正確な現状把握の次は、正しい目標設定を考えます。

 

ちなみに、丁寧に現状を把握できているだけで、その延長線上に目標が見えてきます。

 

今回は目標設定をする上で、注意したいポイントを三つご紹介したいと思います。

 

①疲れている時や興奮している時に目標設定をしない

疲れている時の目標設定は、低くなりがちで、すぐに達成できてしまう無意味なものになってしまいます。

 

また、興奮している時の目標設定についても同様で、中々達成できない目標は、目標の価値を持たず、逆に心が折れてしまう可能性があります。

 

出来るだけ、心がフラットな気持ちの時に、目標設定を行いましょう。

 

②低すぎたり高すぎたりする目標を立てない

①と重なるのですが、低すぎる目標設定や高すぎる目標設定ではなく、「少し難しいけど、頑張れば達成できる」という目標が正しいです。

 

達成することができないものは、目標ではなく「」になってしまいます。

 

現実的な目標設定にしましょう。

 

③人の力を借りる事を恐れない

正しい目標設定が出来るようになるためには、それなりの「経験」が大事になります。

 

例えば、研修医が治療の目標を立てるのと、専門医のベテランが治療の目標を立てるのでは、正しさが違います。

 

経験が無い状態で、ちょっと無理に背伸びをして作った目標は、振り返ってみると達成困難なもので、辛い道のりを歩んでいただけ、ということもありえます。

 

そういう理由で、医学生の目標を立てる時は、同じ道を通ってきた先輩や医師に聞くことをお勧めしています。

 

目標を間違ってしまっては、進級も難しくなってしまいます。

 

理想的な生活習慣を作ろう!行動にはモチベーションが欠かせない!

やっとここまできました。現状を正しく把握し、目標設定もできました。

 

今度は実行です。実行しなければすべて無駄になってしまいます。ここで重要なのはモチベーション、つまり続ける気持ちです。

 

特に、医学の勉強でモチベーションを上げてもらうためには、いくつかの方法がありますが、医学生道場では「医学の面白さ」を伝える事で、医学の勉強時間を増やしてもらっています。

 

また、気持ちを変えるのが難しい事があるので、行動を変えてもらうために、そういう環境やルールを作るという方法もあります。

 

いくつか例を挙げてみたいと思います。

「部活のない日は20時~23時に、必ず自習室に来てもらう。その間は勉強以外は禁止」

「学校の出席率が100%でなければ、部活の参加はダメ」

「しっかりルールが守れて、学年順位で半分以内に入っていた場合には、3月の旅行代を援助してあげよう!」

このように、それぞれの家にあった生活リズムや生活習慣のプランを立てるようにしましょう。

 

相談するのが遅くて手遅れになることはあっても、早くて問題になることはありません。お困りの方は早いうちにご相談ください。

 

医学生道場 代表医師 橋本将吉

YouTubeで医学生道場の様子をご紹介しています。

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