こんにちは。医学生道場の代表の橋本です。
先日、ある医学生さんから、次のようなお問い合わせを頂きましたので、ご紹介したいと思います。
医学生
「先生、勉強戦略を立てる楽しさは知っているんです。けど、継続が出来ません。」
橋本
「どんどんモチベーションが落ちていくタイプ?」
医学生
「はい。だから、いつも試験直前に頑張ることになるんです。」
橋本
「なるほどね。継続するのが苦手と言うわけだ。ちなみに、継続できないのは意志の弱さだと思ってる?」
医学生
「はい。違うんですか!?」
橋本
「確かに意志の強さは大事だけど、俺の中では3割ぐらいかな。根性論で、意志に頼ろうとすると、人ってそんなに強くないから、うまくいかないパターンが多い。」
医学生
「なるほど。どうしたらいいんですか?」
橋本
「よし伝授してあげよう!名付けて、意志の強さと医師の強さは関係ない大作戦だ!」
医学生
「ギャグとしても成立しませんよ、それ(´・ω・`)」
医学生道場では、医学部の膨大な勉強量と戦う際には、「目標を達成するための戦略を練る」ことをおすすめしています(※戦略を立てるメリットについては、他のコラムをご覧ください)。
戦略論については、昔から色々な人が色々な目標を達成するため、色々な方法が編み出されて来ました。
例えば、兵法と言うものをご存知でしょうか。戦争に勝つための方法であり、中国では孫子と言う方が有名ですね。
他にも、企業戦略でのPDCAサイクルなんてものも、最近は有名になってきました。
ポーカーなどでのゲーム理論も、聞いたことがあるのではないでしょうか。
そして、それらを全て統合して、医学教育に向けたら、一体どういう風になるのか、興味はありませんか。それが医学生道場のノウハウです!(謎)
話が大きくそれてしまいましたので、戻します。戦略を立てる時に、継続が出来ない人の多くは「フィードバック」という観点が足りない事です。
目標を達成する時は、「戦略を立てて、行動して、結果が来て終わり」という一区切りではないのです。
本当に目標が達成できる戦略は、「戦略を立てて、行動して、結果が来て、それを戦略の修正に活かす」という、グルグル回って目標まで近づいていく「スパイラル」の観点が必要なのです。
そして、そこには「結果を戦略の修正に活かす」という「フィードバック」の観点が必要不可欠なのです。これで、目標が達成できるまで「戦略が続く」事になります。
これで、戦略に図太い幹が出来ました。
今度は、さらに戦略をより良いものにする、自分が逃げられない仕組みをご紹介したいと思います。
一緒に勉強する仲間を作る、というのも自分が逃げられない一つ仕組みとして説明したいと思います。
医学部を卒業するまで、本当に沢山の時間を勉強に費やすことになります。
それらの全ての時間を、挫折せずに、黙々と集中して継続するなんてことは不可能です。
必ず、どうしてもやる気が出せない時や逃げたい時が出てくるでしょう。そんな時に自分を縛る仕組みが「仲間」です。
「明日9時に図書館で待ち合わせな!」
「学校の出席率が低い方が、罰ゲームな!」
「あと一時間だけ一緒に勉強してくれ。そしたら飲みに行こう!」
人はそこまで強くない生き物だと認識した上での戦略になります。ワンピースのルフィが得意そうですね。
また、そういった損得なしに、仲間がいる事は、人生をきっと豊かにすることでしょう(*´▽`*)
一つ目は「資料班」についてです。資料班というのは、進級試験の対策をするために、クラスを科目の数だけ分けて、資料を作るというものです。
学年やグループごとに資料班のクオリティーは違いますが、「これだけやっておけば大丈夫」という資料を作ってくれる、素晴らしい仕組みである事は間違いありません。
この「資料班を自ら作る」という方法がお勧めです。
資料班を作って「いつまでに資料を配布しますね、楽しみにしていてください」と公言してしまえば、資料を作る責任が生じ、簡単には逃げられなくなります。そういう仕組みを自分から作るという方法です。
今度は分かりやすい仕組みの一つです。勉強場所を決めてしまうという方法です。
「今日はどこで勉強しようかなー」
「あれ、いつもの場所が空いてないや」
「今日はやる気が起きないし、諦めよっ」
人はとても弱い生き物です。すぐに楽な方に流されてしまいます。もし場所を決めていれば、このような事になりませんので、勉強時間の確保が可能になります。
また、勉強場所を決める効果は、他にも沢山あります。
「あれ、いつもここで勉強してるのに、昨日いなかったよね?」
「お、えらい。いつも勉強してるよね。」
「あ、いたいた、先輩から新しい資料手に入ったんだけどいる?」
「さ、いつもの所で勉強しよう。あ。俺が座るの分かってて、空いてる(*´▽`*)」
このように、「人の監視」「称賛」「仲間」「習慣づけ」などの副次的効果は、これからかなりの時間を勉強に費やす上で、自分が逃げられない仕組みとして、本当に馬鹿になりません。是非お試しくださいませ(*´▽`*)
最後まで読んで頂き有難うございました。引き続き医学生道場のホームページをお楽しみください。
医学生道場 代表医師 橋本将吉