皆さんこんにちは!医学生道場東京校の大島です。
いよいよ夏本番、毎日暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。今年の夏は特に暑いようですので、水分補給・適切な空調の使用等、体調管理は万全に行い、これからの暑い季節を乗り切りましょう。
今回の記事では、医学生にとってこの時期の一大イベントともいえる前期期末試験について、モチベーションの維持方法、おすすめの試験期間の過ごし方について紹介したいと思います。
医学部では、前期と後期の2学期で期末試験が課されることが殆どです。在籍している学年によっても異なりますが、大体の場合はその学期で履修した科目の全てで試験を行います。大学によっては1科目の試験範囲が教科書1冊分、若しくはそれ以上にわたることもあり、その試験範囲の膨大さから早めかつ要領の良い対策を行うことが求められます。特に低学年で履修する基礎医学科目はどれも試験範囲が膨大で、どこから手をつければ良いか分からないといった声が多く聞かれます。
また、試験対策に欠かすことのできないものとして「過去問」が挙げられます。現在では多くの医学部で学年ごとのコミュニティが存在し、過去問が学年全体に共有されているといったシステムをとっています。こうした過去問を早めに手に入れるためには、普段から周囲と積極的にコミュニケーションをとり、情報収集を行う必要があります。医学部の定期試験はある意味情報戦でもあるため、必要な情報を予め手に入れているかどうかで合格点を取ることが出来るかどうかが決まってしまう一面もあります。
大学に入学したばかりの1年生にとっては特に、厳しい受験戦争を乗り越えたものの、入学後更に厳しい期末試験の勉強を行わなければならず、精神的にも肉体的にも辛いと感じる学生さんが少なくないようです。高校時代までの定期試験とは打って変わった範囲の膨大さに圧倒されることに加えて、結果が進級に直接関係することによるプレッシャーは図り知れません。時には全てを投げ出したくなったり、無関係の家族や周囲の人に八つ当たりしたくなったり、といったこともあるでしょう。
医学の世界は一生勉強を続ける場所でもありますが、これから医師として医療現場で活躍する為にも、学生のうちに適切なストレスの解消法、勉強とご自身の趣味とのメリハリのつけ方を身につけることが重要な要素となってくるでしょう。
医学部に在籍する学生の皆さんは将来、人の健康や生命というかけがえのないものに関わる医師という職業に就くことを期待されていること、医師になるための知識を身につける為に組まれた大学におけるカリキュラムの膨大さといった理由から、定期試験一回ごとの負担が大きなものになっています。
いくら勉強が得意な医学生とはいえ、暗記ばかりの広範囲にわたる試験勉強には辟易することでしょう。たとえ興味がわかない分野であっても、進級に直接関わる科目ともなると一切手が抜けないため、全てを投げ出したくなることが一度はあると思います。
しかしながら、途中で投げ出してしまうと否が応でも留年、若しくは放校の可能性が高まり、特に放校となると再受験をしない限り医師としての道が閉ざされてしまいます。再受験は様々な点で負担が大きいため、可能な限り避けたい選択肢といえるでしょう。この精神的にも、肉体的にも辛い試験期間を乗り切る為には、適度な息抜きや趣味の時間の確保、そして友人とのコミュニケーションをお勧めします。試験期間だからといって、勉強のことばかり考えることは集中力の低下と学習効率の低下を招くため、かえって知識の定着が妨げられるでしょう。適度に自身の好きなもの、勉強以外に打ち込みたいことに触れ、メリハリをつけることが試験期間における重要事項ともいえます。
また、同じ医学部に在籍する友人や、先輩とのコミュニケーションをとることもお勧めです。試験期間の強いプレッシャーを同様に味わっている仲間と不安を共有したり、将来の目標を話したりすることで、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。
試験において大切なことは、念入りな勉強、学習計画の立案といった勉強に関することは勿論ですが、一方で思いつめ過ぎず、かえって普段通りの気持ちで過ごすことも大切です。強いプレッシャーの中で普段通り過ごすことは中々できることではありませんが、学生生活においては周囲との関係を良好に保つことも重要な要素です。医学生として学生生活を充実したものにするために、学生の本分である勉強の他にも積極的なコミュニケーションをとることは非常にお勧めです。加えて、医師は様々な人とコミュニケーションをとることが不可欠な職業です。大学を卒業し、医師となった後のことを考えると、学生のうちから他者と難なくコミュニケーションを取れるようにしておくことは重要事項といえるでしょう。
コミュニケーションに限らず、学生時代に経験できることの中に無駄なことはほとんどありません。勉強は勿論学生の本分ですが、大学を卒業した後のことを考えると多くの経験を積むに越したことはなく、様々な人との関わりや、知見を広げることが後々自分自身の財産となるでしょう。試験期間中は特にプレッシャーに苦しめられる時期ですが、適度な息抜きとして周りの人との会話を楽しんだり、趣味の時間を設けるといったメリハリをつけることで気持ちが楽になるのではないでしょうか。
また、ご家族と同居している学生の皆さんは自宅での食事中や、家族団らんの時間といった、家族とコミュニケーションをとる機会を積極的に利用し、気心知れた家族と会話をすることで不安な気持ちを解消させることもお勧めです。ご家庭によって様々な事情があるとは思いますが、多くの場合ご家族は毎日勉強に勤しむ医学生の皆さんのことを気にかけており、可能な限り支えてあげたい、と考えているものです。試験期間といった特に辛い時期こそ、一人で抱え込まず進んで家族に頼ることで、自らのストレス解消に加えてご家族もまた学生の皆さんの力になれることによって、安心するのではないでしょうか。
ごくたまに、試験期間といった切羽詰まった状況に置かれると家族や身近な人に八つ当たりをしてしまう、といった学生さんも見受けられますが、それはできるだけ止めた方が良いでしょう。試験期間が終了した後の関係の悪化に繋がることは勿論ですが、それ以上に八つ当たりをする自分自身も良い気持ちはしないはずです。試験のストレスに加え、自己嫌悪に陥ることで更なるストレスを抱えることは精神衛生上良くありません。互いに良い気持ちになれるよう、攻撃的になるのではなく落ち着いたコミュニケーションをとるよう心掛けるのがよいでしょう。
今回の記事ではお勧めの試験期間中の過ごし方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
試験期間は強いプレッシャーに苦しめられることが多く、辛い時期といえますが、上手く乗り切って充実した夏休みを過ごしましょう!
また、勉強方法について不安がある、もしくは相談相手が欲しい、といった方は現在、医学生道場公式LINEにて相談を受け付けております。是非お気軽にご利用ください。現在ご自身で勉強を進める中でやり方に疑問を持っている、どうしてもモチベーションが上がらない、といった方は道場にお越し頂くことも一つの手段ですので、資料請求や体験授業へのお申し込みも大歓迎です。
この時期に勉強に勤しむ医学生の皆さんが、良い結果を残して進級・卒業し、医師への第一歩を踏み出すことが出来るよう、スタッフ一同心より応援しております。