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2022.08.14
大島愛理

医学生の保護者の皆様へ【試験を控えた医学生に対するコミュニケーションのコツについてお話します】

・はじめに

皆さんこんにちは。医学生道場東京校の大島と申します。

夏真っ盛りのこの時期、暑さもかなり厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回の記事では、医学生のお子さんを持つ親御さん向けに、定期試験を控えた医学生への接し方、コミュニケーションのとり方についてお話したいと思います。

・医学生にとっての試験期間とは

この時期、医学部の学生は前期の定期試験期間に突入します。原則として4月から学期末の現在まで学習してきた内容の全てが試験範囲として出題されますが、その範囲は膨大であり、1科目当たりの試験範囲が教科書1冊分若しくはそれ以上、といったことも少なくありません。加えて、学年によっては1科目でも合格点に達しないと留年が確定する必修科目が試験科目のほとんどを占める、といったこともあり得ます。医学生にとって試験期間とは、とてつもなく膨大な試験範囲に加え、合格点を取れないと留年が決まる、といった大きなプレッシャーに苛まれる時期です。

また、医学部で学習する内容は大部分が暗記を必要とするものであり、思考力を必要とする数学、化学、物理といった高校時代までの科目とは一味違うものとなっています。進学したばかりの1年生が特に困惑する点はそこにあり、勉強方法がつかめず合格点が取れない、といった悩みを抱える医学生も少なくありません。中には、ずっと憧れていた医学部に入学できたにも関わらず、こうした勉強量の多さに圧倒されて精神的に追い詰められ、中途退学を選択してしまう学生さんもいらっしゃいます。医学部での学生生活は、想像以上に厳しく、過酷なものなのです。

加えて医学部の環境は他の学部に比べるととても特殊で、学年ごとのコミュニティが強く存在しています。試験対策に使用する過去問を手に入れる際には、学年全体の共通コミュニティと密に関わり、普段からある程度のコミュニケーションを取っておく必要があります。1学年ごとの定員が少ない医学部がほとんどであり、学年全員と接する機会が普段から多く設けられている特殊な環境であることから、このようなシステムが確立していると考えられます。

・医学生の保護者の方にして頂きたいこと、お勧めしないこと

以上のような過酷な試験期間を乗り切る為、医学生は毎日一生懸命に勉強を進めています。そのような中で、医学生のお子さんを持つ親として、何かしてあげられることはないか、そういったことを考える親御さんはとても多いのではないでしょうか。時には大きなプレッシャーの中にいるお子さんから八つ当たりされたり、不安な気持ちを吐露されることもあるでしょう。

こういった場合にどのように接したらいいのか分からない、といった気持ちになる方が多いと思います。特にご自身が医学部の出身でない場合は尚更です。試験のプレッシャーの中で、医学生だけでなく、その家族も不安な気持ちで毎日を過ごすことは避けられません。

そのような状況では、あまりお子さんに干渉せず、ただ見守ることに努めることをお勧めします。大きな不安を抱えた状況で、必要以上に他者に干渉されることは医学生にとっても不本意であり、またかえって鬱陶しく感じられるかもしれません。お子さんの方から話しかけられた場合を除き、親御さんからは必要最低限の干渉にとどめておくことが最良です。

一方で、お子さんの方から相談を持ち掛けられた場合には進んで応じることをお勧めします。試験を控え、どうしても不安な気持ちになってしまっていることで誰かに今の気持ちを吐き出したい、といったお子さんの思いを受け止めることで、お子さんの支えとなるでしょう。ご自宅で黙々と学習しているお子さんに対し、差し入れを持って行くなどのちょっとしたコミュニケーションをとることもお勧めです。こうしたコミュニケーションは、辛い試験勉強の良い息抜きとなります。

また、お子さんへの声掛けの内容に関しては、医学の勉強を進める中で医師としてのキャリアを積むことに疑問を持ったり、勉強の辛さに医学部を中退したいとこぼすお子さんの心情を考慮し、医師以外の道(医学系の研究者、大学教授など)が存在することを示唆するなど、必要以上に医師としてのキャリアにこだわらず、進路変更の選択肢を提示することも時にはお勧めです。医学部を卒業した際に選択することが可能な職業は医師だけではなく、学生が想像する以上に多様な選択肢が用意されています。どうしても医師になりたい、といった目標を持って医学部に入学したお子さんを除いて、無理に医師としてのキャリアを積むことにこだわらない方向性を示すことも効果的だといえます。

特に医学を勉強する中で、暗記ばかりの勉強法に疑問を持ち、試験で問われていることに対して細かな理由を知りたいと感じる学生さんは臨床医よりも研究医、大学教授といった探求心が求められる職業が向いているのではないでしょうか。様々なタイプの学生さんがいらっしゃる為、医学部に在籍しているとはいっても臨床医でなく、研究職を明確に志しているという学生さんも中にはいらっしゃいます。勉強する中で臨床の道だけではなく、多様な選択肢が存在していることを知ることで少しだけでも気が楽になる学生さんもいらっしゃるのではないでしょうか。親御さんの方から、フォローの一環としてこうしたことをお話することもとても効果的です。

逆に、勉強したかどうか逐一確認をとるなど、お子さんの自主性を軽んじる行動はお勧めできません。保護者として、お子さんのためを思って留年や再試験となることをなるべく避けたいと考えることはとても自然なことですが、必要以上に干渉することでお子さんのやる気を削いだり、親子間の摩擦を生み出すことに繋がることもあります。家族の一員として、良好な関係を築いていくためにも必要以上に干渉をすることは適切ではありません。親として、心配する気持ちは分かりますが、こうした場面では辛抱し、お子さんの自主性を最大限に尊重することが求められています。

・医学生のお子さんを支えて頂くために

ここまで試験を控えた医学生のお子さんに対する接し方についてお話してきましたが、それぞれのご家庭によって異なる事情が存在すると思います。しかしながら、直近に試験を控える中でプレッシャーに追われるという点はどの医学生にも共通したものです。医師という職業を志す決断を下したお子さんを可能な限り支える、これが親御さんに求められているものです。「支える」という行為は実際にはさじ加減がとても難しく、中々思い通りにいかないことも多いと思います。

少し話がそれますが、園芸では植物の健全な成長を促進するために「支柱」というものを使用することがあります。これは多くの場合まっすぐな棒状のもので、植物が曲がったまま成長しないように植物の側に立てる道具で、プロの農家や生産者の方はもちろん、家庭菜園でも多く使われます。もしもこの支柱を使用せずに植物を育てた場合、ツルが密生することで植物が伸び放題となり、風通しや日当たりの悪化に繋がります。結果として、成長の遅れや果実の収量の低下を引き起こします。一見するとただ植物の側に立っているだけの支柱ですが、実際には植物の栽培の明暗を分ける非常に重要な道具なのです。

医学生の親御さんには、この支柱のような存在となって頂きたいと思っております。植物である医学生に必要以上の干渉はしないものの、将来の医師を目指してまっすぐに成長する医学生の直接的な支えとなる存在です。医師となることは決して容易なことではなく、長い道のりを歩んでいく必要がありますが、そういった中で支柱のような親御さんの存在はとても重要なものであるといえます。

・最後に

今回の記事では医学生のお子さんを持つ親御さん向けに、試験期間中のお子さんとのコミュニケーションのとり方についてお話ししましたが、いかがでしたでしょうか。親子とはいえ、コミュニケーションの取り方に対して難しいと感じる場面も少なくないと思います。また、医学部特有の悩みや不安に苛まれており、家族だけではどうすることもできない、といったこともあるかもしれません。

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