皆さんこんにちは!医学生道場東京校の大島と申します。
夏も終わりに近づき、段々と涼しい日が多くなって参りましたが、医学生の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
今回の記事では、先月から今月にかけて行われた前期定期試験の結果を踏まえて、試験の結果に対して満足していない、または結果が芳しくなかった医学生の皆さんへ向けたメッセージを送りたいと思います。
この記事を読んでいる皆さんは、おそらく定期試験の結果に対して落ち込んでいる、もしくは後悔しているのではないでしょうか。自分の思うように勉強が進まなかった、試験当日に緊張のあまり実力が出せなかったなど、様々な理由があるとは思いますが、まずは試験を終えた皆さん、本当にお疲れ様でした。結果が芳しくなかったとはいえ、膨大な試験範囲の勉強や、進級することが出来ないのではないかという強いプレッシャーによるストレスに晒されながら試験期間を乗り切った自分自身を労うべきだと思います。
結果がどうであれ、試験という一つの目標に向けて努力したことは決して無駄にはなりません。たとえ今回の試験で上手くいかなかったとしても、医学生共通の大きな目標である医師国家試験で今回身につけた知識が間接的に役立つかもしれません。また、今回の試験勉強でなぜ満足のいく結果が残せなかったのか、反省点を活かすことが出来ます。反省というものは、実際に失敗を経験することでより効果的なものとなるのです。上手くいかなかった直接的な原因を突き止めることが出来る点でも、今回の試験の結果とそれに伴う努力は無駄なものではありません。
ここまでの記事では、既に終了した前期の定期試験の結果を踏まえたメッセージを送らせて頂きました。ここからは、医学部での定期試験の失敗をどのように受け止めるべきか、これからの学習方針についてのメッセージを送らせて頂きます。
医学部に在籍している以上、学生生活の中で数多くの試験を受けることになると思われますが、一つ一つの試験の結果を重く受け止めすぎないことも必要なことです。勿論、あまり試験を甘く見すぎることも問題ですが、試験一回ごとにかかるプレッシャーを考えると、あまり思い詰め過ぎないことが重要です。
よく、医学の世界は一生勉強といった言葉を耳にしますが、これは本当にその通りです。医師は職業上、日々新しい情報が入ってくる環境で自分自身の持つ情報をアップデートしながら働く必要があります。新しい情報というのは、新薬の開発、医療技術の進歩といった医療に関するものがほとんどです。現在、現場で活躍している医師の皆さんは、こうした新しい情報を得るために、日々自主的な勉強を積み重ねているのです。進歩し続ける技術を用いる職業であるからこそ、大学を卒業してからもなお勉強を行う必要があるのです。
現在医学部に在籍している皆さんは、これから医学の道を断念しない限りは一生勉強を継続することが求められています。だからこそ、継続した勉強が出来るように上手な気分転換の方法や計画的な勉強方法を自分のペースで作り出していくことが必要です。物事を継続して行うには、短期集中型で計画を立てるよりも圧倒的に長期的なビジョンで計画を立てることの方が向いているからです。
ここで医学生道場で普段行われている授業について、少しご紹介します。医学生道場では多くの学生さんが進級に不安を感じて授業を受けることを決めるのですが、初回の授業ではまず現役の医師である先生と一緒に短期間(1か月程度)の学習スケジュール、そして比較的長期間の学習スケジュール(3か月程度)を同時に作成します。そして、その後の授業を受ける度に作成したスケジュール通りに学習が進んでいるか、先生から逐一チェックを行って頂きます。学習計画というものは、なかなかその通りに進行させることが難しく、結局立てたスケジュールを無駄にしてしまった、というケースの方が多いと思われますが、医学生道場の授業では最初に詳細かつ無理のないスケジュールを立てることで、学生さんがご自身の学習状況の進捗を客観的に評価することを可能にしています。また、現役の医師として医療の現場で活躍する先生のご指導の下でこれらのスケジュールを立てるため、より効率的かつ効果的な学習を進めることが可能となります。ご自身の計画性に自信がない、といった生徒さんも、最初に2種類のスケジュールを立てることで、よりご自身のやるべきこと、苦手分野が明確になるために段々と計画を立てることの重要性に気づくようです。
この記事を読んで下さっている医学生の皆さんの中にも、計画性を身につけたいと考えている方がいらっしゃるかと思います。医学生道場では現在、医学生道場公式LINEにて個別にご相談を受け付けております。もしも体験授業はハードルが高い、と感じている一方で悩みがある、もしくは自分のやるべきことが何か分からないといった学生さんがいらっしゃいましたら、この機会に是非公式LINEにてご相談下さい。
今回の試験で結果を残すことが出来なかった方、特に今回の試験の結果を受けて留年・放校が決まった方は様々な理由で後悔しているのではないでしょうか。医学部はあらゆる大学の学部の中でも単位認定が非常に厳しく、低学年では1科目落としただけでも留年してしまうという場合が少なくありません。しかしながら、こうして留年・放校が決定してしまったとしても、決して医学への適性がないと言い切ることは出来ないと思います。これは定期試験に限らず、入学試験等にも当てはまるものですが、試験というものは時として運や当日のご自身のコンディションが結果に大きく影響を及ぼします。力を入れて勉強した範囲が、試験当日に全く出題されなかったというケースも十分にあり得るのです。
挫けずに一生勉強を継続することが求められる医学の世界では、こうした試験の結果も勿論重要ですが、一方で勉強することの意味を考えるとご自身の持つ知識を増やすことに重きが置かれるべきといえます。つまりは試験の結果に一喜一憂せず、こつこつと自分に不足している知識を補完することに注力すべきということです。留年や放校が決定した学生さんは特に、進級要件を満たすために何が重要だったのか、復学するにはどのような勉強を行うべきかを考えるタイミングでもあります。医学部の試験問題は、特に必修科目においては独自性が強く、傾向が比較的分かりやすいといえます。過去問やテキストを有効活用し、試験問題の傾向を分析した上でご自身に不足している知識を補完していくことが重要です。一回の試験で上手くいかなかったからという理由で諦めるのは時期尚早です。
今回の試験の結果をあまり重く受け止め過ぎずに、現在の自分に何が足りていないのか、これからどのように勉強を進めれば良いかといったことを着実に分析し、効果的な学習を行うことで確実に結果は着いてきます。人生100年時代と言われるほど長く続く人生の中で、ずっと勉強を行うことを考えるとモチベーションの維持は非常に重要な課題です。無理をせず、確実に出来ることを優先した学習スケジュールの作成がこれからのご自身の糧となるでしょう。
今回の記事では前期の定期試験に満足していない学生さんに向けてメッセージを送らせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
記事の中でも少し言及致しましたが、現在医学生道場公式LINEにて個別にご相談を受け付けております。少しでも興味を持った方、何か悩みがあるといった方は是非この機会に友だち追加をお願い致します。
季節の変わり目ということもあり、体調を崩しやすい季節でもありますが、体調管理に気を配りながら残りの夏休みを満喫して頂ければと思います。最後までお読み頂きまして、有難うございました。