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こんにちは!医学生道場です!
「医学部ってどんな実習をするの〜?と気になっている方もいると思います。
「医学部といえば人体解剖?」と思っている方も少なくないと思います。
そこで今回は、医学部では実際にどんな内容の実習をやるのかをまとめていきたいと思います!
「医学部といえば人体解剖!」「病院実習」と思っているそこのあなた!
医学部で行われる実習はそれだけではありません。
医学部では、解剖実習のほかに、スケッチをする実習、生化学・生理学の実習、科目ごとの実習など数多くの実習が用意されています。また、高学年になると、臨床実習があり、一日中病院で実習を行います。
なんといっても面倒くさいと思われるのがこのスケッチの実習。医学部でスケッチと聞いて何をスケッチするのでしょうか?
それは、細胞や組織、臓器のことです。自分で実際に顕微鏡を覗き、色鉛筆を用いてスケッチを行います。初めはミクロである、染色体や細胞小器官など、細胞の中に存在するものをスケッチします。学年が上がるにつれて、皮膚や、臓器など正常構造であるマクロの断片を標本にしたものをスケッチします。それから病気になってしまったものをスケッチします。
こちらの実習は、自ら手を動かして、顕微鏡の操作をしたり、何種類ものスケッチをしなければならないので非常に大変な実習です。
医学部では、解剖実習を行います。もちろん動物を用いた解剖実習も行いますが、人体解剖も行います。人体解剖は、医学部でしか行われないため、非常に貴重な経験となります。人生で初めて、人体にメスをいれることとなるので、緊張が走ります。
参考までに、私の経験談を述べたいと思います。
人生初の人体解剖は非常に緊張しました。人体にメスをいれるという行為が、なかなかできずためらっていました。しかし、2-3時間経過すると、慣れが生じてしまい、ためらうことなく、解剖実習を進めていました。ある程度のなれは必要だと思いますが、慣れすぎるのは良くないと思います。ご遺族の同意のもと、私たちの勉強になるようにと提供して下さったご献体ですので、感謝の気持ちを持ってやらせていただきました。
医学部ではさまざまな実習を行います。動物を用いて、神経の働きを見たり、薬の効果を見たりします。また、科目ごとの実習では、心電図の読み取りを行ったり、自分の尿を用いて、尿検査や尿沈渣を行ったりします。
また、看護師や保育士、介護士など、医師以外の医療従事者のお仕事を体験する実習も行います。
医学に関することだけではなく、医学とは全く関係のないものまで、非常に多くの実習が用意されています。
いかがでしたか?
みなさんが思っているよりも多くの実習があったと思います。
臨床実習について詳しく知りたいからは下記のリンクから
臨床実習には1-2年次に、臨床実習の前教育として行われる早期体験実習、医学部の4-6年次に、医療機関で実際の医師が指導にあたる見学型臨床実習(ポリクリ)、自身が興味のある診療科を選択し、1か月間など期間限定で医療チームの一員として医師の知識、技能、マナーなどを学ぶ診療参加型臨床実習があります。
診療参加型実習に参加するためには共用試験(CBT・OSCE)を受ける必要があります。
CBT(Computer-Based Testing)とは、臨床実習に求められる知識や問題解決能力についてコンピュータを用いた択一試験で、知識・技能・態度が一定水準以上にあるかが問われます。
OSCE(Objective Structured Clinical Examination)は、臨床実習をおこなう技能を身に付けているかを評価する試験です。
これらの試験に合格すると、臨床実習医学生(スチューデントドクター)の資格を取得でき、診療に参加できる診療参加型実習での医療行為が認められます。
CBT・OSCEについて詳しくは下記のリンクへ
医学部はみなさんご存じの通り、ただでさえ勉強が大変です。それに加え、実習もかなり大変だといえます。スケッチや、生化学などの実習は、レポートに追われます。レポートの期限が短かったり、テスト直前に提出締め切りがあったりと、定期テスト勉強とレポートの両立がかなり大変だったりします。
解剖実習では、予習が必要となり、筋肉や骨、神経などを覚えなければなりません。非常に膨大な量の暗記をしなければなりません。また、解剖は非常に体力を使い、長時間の実習は肉体的にきついです。
臨床実習では、今まで座学で勉強してきたことと実臨床を結びつけるのが大変です。実臨床では、教科書通りではないので苦労します。また、皆が口をそろえていうのが、手術見学が大変だということです。医療行為を行えるわけでもなく、長時間手を胸のあたりまであげたままであり、まともに術野もみえないため、非常に大変だということです。
なかなか、楽なことはないですが、みんなで力を合わせて頑張っていきます👍
医学部では、試験のみに関わらず、実習でも友人関係や先輩との交流が重要になってきます。先輩からの過去レポートや情報共有が非常に大事であり、直接先輩との交流がなくても、友人から情報を共有してもらうことが重要になってきます✍
特に低学年では、スケッチが重要視されます。
顕微鏡で見た細胞のスケッチや解剖した動物のスケッチを行います。スケッチを行う意味としては、写真では表現できないところを表現するためだったり、細部まできちんと見られるようになるためだったりするようです。
医学部の実習では、「レポートの点数の付け方が謎」ということが多いようです。
レポートが返却されて、「あれ?私こんなに手を抜いたっけ?」とか、「え?なんでこんなに評価が悪いの?」などと思った経験があると思います。調べて書く課題はまだしも、スケッチで謎に低い点数が返ってくることなんかもあります。絵がリアルな人ほど点数も高くもらえている気がします。
医学部では、生徒が被験者になりがちです。
これは本当に医学部の実習特有だと思いますが、例えば、心電図を読む実習や心エコーを見る実習などの被験者が必要な実習では、ほとんどの場合生徒が被験者になります。
腎臓の働きを調べるので、被験者になる人は水を飲まないという実習もありました。これだけをみると、被験者になるのは面倒くさいように思われますが、被験者になることのメリットもあります。そのメリットというのは、被験者になることで自分の心電図や体内の状況を、専門家にただで見てもらえることです。普段なら、お金を払ってしてもらう検査をただでしてもらえるのは、多少面倒くさくても、それに見合った価値があると思いませんか?
医学部の実習では、同じ班の子に、頭のいい人がいないときに絶望感を感じがちであるということです。
医学部だから、全員頭がいいはずじゃないの?と思われたのではないでしょうか?医学部の実習では、班員全員が内容を理解して、協力して実験を進めていく形式になっており、実験もそういう風に組まれています。しかし、そんなにみんなまじめではないので、だいたい頭のいい人が実験を理解し、各々にするべきことを指図して実験を進めることになります。
医学部の実習では、高価なものの扱い方の説明はすごく丁寧ということです。
例えば、抗体が含まれた試薬や、エコーのプローブ(エコーの時に体に当てる部分)など、非常に高価なものを扱う機会がしばしばあります。使い方を学ばなければならないので、私たちはたくさん触りたいのですが、大学側も壊されたり、無駄遣いされると困るようです。医学部はお金があるように思われがちですが、意外とけちけちしているもので、高価なものを扱うには、普段の数十倍しっかりと扱い方の説明を受けることになります。
最後の医学部実習のあるあるは、「各実習に1人くらいは聞いたら全部答えてくれる先生がいる」というものです。
先程も述べましたが、医学部の実習で何をしているかすべて理解して実験している生徒は非常に少ないです。そんなときに生徒が泣きつくのが、このすべてを答えてくれる優しい先生で、こういう先生が各実習一人だけいるのです。
下記から引用
他学部と比較しても、ただでさえ、膨大な量の勉強量に定期試験、さらに部活動やアルバイトをしている人もおり、多忙な日々を送っています。それに加え、実習やレポートがあり、毎日のやることの多さに疲弊してしまうのではないかと思うでしょう。
もし、現在、勉強について困っているという人は、是非、一度医学生道場のLINEを追加して、相談だけでもしてみませんか?👐