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こんにちは、医学生道場です!
先日は医師国家試験の合格発表があり、合格した方は、この先多くの場合医師としての道を歩んでいくことになります。
受験者した医学生の方は、本当にお疲れさまでした。
もっとも、最近は医師国家試験にとどまらず、他の難関国家資格にも挑戦し、いくつかのライセンスを取得しようと考えている医学生が増えているという情報を耳にします。
難関資格の突破には、やはり勉強の初期段階における「情報の取得」が肝心であり、
情報戦を制して、戦略的に勉強していく必要があります。
そこで、今回は、医学生が挑戦を考える国家資格の一つである「司法試験」を、
医学部に通いながら、あるいは、医師として働きながら攻略する方法について
ご紹介していけたらと思います!
ハードルの高いダブルライセンス以上の取得にこの記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
それでは、参りましょう!
司法試験を受験するためには、その受験資格として「司法試験予備試験」(予備試験)に合格しているか、
「法科大学院」(ロースクール)を修了している必要があります。
それでは、どちらのコースを選ぶことがより近道であると言えるでしょうか?
ロースクールコースの場合、まずはロースクールの試験に突破して、その次の年度から
2年(既修コース)または3年(未修コース)大学院に通うことになります。
そして、大学院で所定の単位を取得すれば、司法試験の受験資格を取得し、
司法試験を受験することが出来ます(早くて既修コースで2年目、未修コースで3年目)。
これに対して、予備試験コースの場合、予備試験に合格さえすれば、次の年にはもう司法試験を受験することができ、予備試験に一発で合格することができる能力があるのであれば、
司法試験の突破までにかかる時間はロースクールコースよりも短いといえます。
もっとも、予備試験の合格率は4パーセント弱と、合格の難易度はかなり高いものとなっています。
私のまわりにも、予備試験を4年連続受験して、4年目にも合格することが出来ず、結局法科大学院に進学することにした友人がおり、その友人が毎日欠かさず長時間勉強していたことを考慮すると、予備試験突破の難易度はかなり高いものであると言えます。
このように、予備試験コースは最短で合格していけば、時間がかからないといえますが、
場合によっては、ロースクールに進学して司法試験を受験する方が、
時間がかからない可能性があるという点にはぜひ注意していただければと思います。
法科大学院に進学する場合、入学金や授業料が何十万円とかかってしまいます。
また、平日は夜まで授業があるため、アルバイトや仕事をしながら、通うことがなかなか困難であり、経済的な負担が大きくなりがちです。
もっとも、予備試験に通う人たちの多くは、予備校に通っていたり、法科大学院に進学する場合であっても、入試や定期試験の成績が優秀である場合には、入学金・授業料を免除してくれたりする場合もあるため、必ずしも予備試験コースの方が経済的な負担が軽いとはいえません。
そのため、働いたり医学部に通いながら予備校等を活用して、予備試験の突破を目指す場合と、ロースクールごとの入学金・授業の額や、入学金・授業料の免除の制度等を比較し、慎重に検討する必要があります。
先ほど申し上げたように、予備試験の合格率は、4パーセント弱とかなり難易度が高く、
場合によっては、何年(または何十年)経っても、司法試験の受験資格すら得られない可能性すらあります。
他方で、ロースクールコースの場合、ロースクールで所定の単位を取得した場合、はやくて在学最終年度には、司法試験を受験することができます。
司法試験の最終合格率は、近年40パーセント近くはありますので、ロースクールコースの方が、司法試験突破の確実性が高いと言えます。
もっとも、ロースクールコースの場合であっても、入試の段階で不合格となってしまうパターンや、在学中に留年あるいは所定の単位を取得することが出来ず(大学院によっては留年率が50%近くあるところもあります。)、ストレートで司法試験の受験資格を取得できない可能性もままあります。
とはいっても、やはり予備試験を突破するよりかは、ロースクールの入試を突破し、ロースクールの単位を取得していく方が、難易度は低いので、ロースクールコースの方が、司法試験突破の確実性が高いと一般的にはいえるでしょう
ロースクール進学の最大のメリットは、同じく法曹を志す仲間や、大学院の教員陣と出会うことが出来る点です。
仲間たちとは、授業や司法試験の勉強をしていく上で、わからないことがあった場合に、気軽に質問あるいは議論することができ、机に向かって勉強をしているだけよりは、自身の理解を深めることができます。
また、授業を受講することで、一人で勉強しているだけでは、理解ができなかった分野がクリアになったり、実務家教員の実務に出てからの話しを聞くことで、勉強のモチベーションになったりします。
ロースクールの授業で、独学では浅くなりがちな理解を深めることができ、ときには司法試験とは直接関連しない分野の授業を受講することで、どちらかといえば、実務に出た際に、
役立つことも多くあります。
とはいえ、人によっては、司法試験の受験科目にはなっていない科目の勉強をすることや、
授業の準備をすることが負担に感じることもあると思いますので(ロースクールの授業の予習は結構大変です)、自分の適性を見極めて、どちらのコースを選択するかを決断する必要があります。
医学部に通いながらあるいは医師として働きながら法律の勉強も進めていくとなるといかに効率よく勉強できるかが鍵となってきます。
そこで、今回は、効率よく試験を突破するための方法を一緒に考えてみたいと思います。
医師国家試験や医学部の定期試験と同様に、法律の試験においても過去問の重要性は高いです。
ロースクール入試の挑戦を考える場合、ロースクールによって出題範囲や出題科目、問題の問われ方などが大きく異なってきますので、自分が行きたいロースクールの試験科目・範囲に集中して対策することがまずは必要となってきます。
また、予備試験に挑戦する場合であっても、予備試験の過去問を早い段階で解いておくことで、試験で問われる可能性のある範囲が明確になり、その範囲に絞って勉強を進めていくことが可能となります。
受験生の段階で、試験で問われる法律を全て網羅することは、限りなく不可能に近く、
このように、過去問を用いてあらかじめ対策範囲を絞ることが専業受験生と比べて試験対策時間が限られている医学生・医師が効率よく試験を突破するうえで重要なこととなってきます。
ロースクール入試、予備試験ではいずれも論文式の試験があり、論文式の試験の対策では、なかなか独学が困難であり、特有の対策が必要となってきます。
そこで、一回でもいいので第三者に答案を見てもらうことをおすすめします。
これによって自分では気づきにくいような誤りを発見し、はやめに軌道修正することができ、効率が上がるからです。
記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
医学生道場は、医師国家試験や医学部の定期試験、ひいてはその他の難関国家資格にも挑戦しようと考えている
医学生の皆様を応援しています。
何か気になることや聞きたいことなどございましたら、