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2024.09.29
Y.I

【医学生道場】基礎医学のムズかしさについて語らせて!【医学生向け】

はじめに

こんにちは!皆さんいかがお過ごしですか?

 

夏休みが終わり大学生活が再開しました。

気候も少しずつ過ごしやすくなってきたかな……と思いきや、また暑い日が続いていて……。

一体いつになったら秋がやってくるのでしょうか。

 

さて、今学期から始まった新しい科目の勉強も総論から各論に入り、大学のカリキュラムも本格的になってきたころだと思います。

中学年生は、CBTが終わって一安心している学生もいれば、これから迎えるCBTに向けて勉強に励んでいる学生もいることでしょう。

 

というわけで、今回は基礎医学の難しさや試験をパスする大変さについてお話しします。

ぜひ勉強の息抜きに読んでいってください!

この記事の概要

このブログでは、私の経験をもとに、医学生が基礎医学を学ぶ際の大変さと、それをどう乗り越えるかについてお話ししています。

 

基礎医学は臨床の基盤となる大事な分野だけど、正直「面白くない」「覚えることが多すぎる」と感じている人も多いです。

私も1年生のときに基礎医学でつまずき、留年までしてしまいました。

でも、その経験を通じて学んだことは、勉強のやり方や効率が大切だということです。

 

このブログでは、過去問やAnkiを使った学習法、効率的に進めるコツを紹介しています。

私も試行錯誤しながら、2回目の1年生でなんとか成績を上げ、無事に進級できました。

基礎医学は難しいけど、しっかり理解すれば臨床に役立つ知識になります。

皆さんも一緒に頑張りましょう!

キーワード

基礎医学, 試験対策, 留年経験, 勉強法, Anki, 医学部, CBT, 再試験

あなたは「基礎医学」好きですか?

 

基礎医学って、臨床医学の基盤になるし、基礎研究にも必要な知識だし、大事な分野、ですよね。

それは分かってるんです。でも……、

 

 

それはわかっているけど、正直あんまり「おもしろくない」……。

 

私自身、あんまり基礎医学は得意ではないです。

基礎医学についてXで検索をかけてみたところ、次のような感想が得られました。

 

「好きじゃない」

「興味がない」

「関心が持てない」

「やる気が出ない」

「臨床医学と違って前提知識がない」

「無味乾燥」

「あんなに受験で勉強した数学と物理どこ?」

「CBT、基礎医学まで手が回らない」

 

散々な言われよう。でも気持ちはわかります。

学びはじめ

 基礎医学を科目で分けると、

・細胞生物学

・組織

・解剖

・生理学

・生化学

・分子生物学

・発生

・微生物

・免疫

・薬理学

・病理学

などがあります。

 

これらが医学を学ぶ上で大事なのはわかる。

でも、今はじめて基礎医学に取り組んでいる学生からしたら、「これ覚える必要あんの?」と思ってしまうものも多く、一度そう思ってしまうと学習意欲がなかなかわかないものです。

 

 

あー、はやく臨床医学の勉強になってくれないかなぁ。

臨床医学だったらもうちょっと楽しく勉強できるのになぁ。

 

突然ですが、私は基礎医学でつまずき、大学1年生を2回やりました。

別にサボっていたわけでもないし、それなりに勉強をしていた”つもり”でした。

でも、試験前、友人たちと一緒に勉強会を行ったところ、「受験で生物を選択した友人」や、「推薦で入学してきた真面目な友人」、「勤勉で優秀な友人たち」は、高度な内容を話し合っており、自分の勉強不足さに愕然としました。

 

(実は私以外の全員が学年で成績上位者だったことが後に判明するのですが、)

解糖系の順番やクエン酸回路さえ覚えていなかった私は当然話し合いに入る余地がなく……。

 

 

話についていけないことに焦りはしたものの、多浪して私だけみんなより年上という立場。

「え笑、まだそれも覚えてないの?笑」と思われるのが怖くて、友達同士が話している内容にとりあえず分かっているふりをしていました。

 

勉強会では焦ったものの、学年一位をキープしている部活の先輩に「テスト落ちるかもしれないです」と相談すると、「やばいと思ってればなんだかんだ大丈夫。やばいと思わないで油断してる人から落ちてく。」とアドバイスを貰い、少し安心してしまいました。

2週間前くらいからちゃんと勉強すればいいだろうと思っていたのですが、やはり医学部、甘くありませんでした。当然、試験期間までに対策がまったく終わらず、試験期間中は連日徹夜で試験に挑み、不合格。

さらにレジュメもちゃんと整理できていなかったので、再試の勉強をしている際、本試験で合格をした友人から「そこ試験出題除外範囲だよ……。」とあきれられていました。

 

結果として、成績が足りず、1年生をもう一度やり直すことに。

もう一度同じことを繰り返すと放校処分になってしまう、という危機感から、”2回目の1年生は成績優秀者になるぞ!”と意気込んでいました。

2度目の1年生では、授業中に過去問と先生のスライドを照らし合わせながらどのレジュメが大切でどこを毎年聞かれているのか調べたり、友達同士が話している話題に関しても分からないなりに頑張って食いついてみたり、分からなかったら素直に認めて友達に教えてもらったり、友達と話していてお互いに分からないところがあったら先生に聞いてみたり。

ここまでしてようやく、なんとか全試験を一発で合格できるようになりました。

 

2年生になり、次の大きな山である解剖学がスタート。

もう二度と留年しないよう必死になって勉強をしたので、解剖学の中間試験では75点とそこそこの点数を取ることができたのですが、結局期末試験までに全身の骨、筋肉、血管、神経の名称やその役割を覚えきることができず、期末試験ではまた再試験の壁にぶつかってしまいました。

再試験の際は、Ankiというソフトを用いて勉強し、無事合格することができましたが、Ankiに関しての詳細は後述します。 

 

このように、”基礎”医学といっても「簡単」という意味ではないことは分かっていただけたでしょうか。

臨床医学を学ぶための土台作りをするのが基礎医学。

1年生、2年生だから簡単だろうと油断せず、とにかく勉学に励んでください!

覚える量がエベレスト級…!

医学部の試験は、どの科目もとにかく量が膨大です。

特に低学年の学生は、かつての私と同じように頭を抱えた人も多いはず。

大学のカリキュラムについていくのが精いっぱいで、まだ効率のよい勉強方法も確立できていない時期。

受験が終わっても落ち着く暇がありません。 

 

覚える量がエベレスト級、と言いましたが、基本的には大体機序を理解できれば、膨大な量の暗記もある程度は何とかなります。特に、今のうちにきちんと理解しておくことで、臨床医学に進んだ時に前提知識が身についているのでかなり楽になるかなと思います。

ただ、丸暗記は、本当にいつまでたっても覚えられません。

どうしても丸暗記が必要なものは、とにかく語呂合わせを作ってどんどん覚えていくことが大事です。 

 

また、整理整頓も大事です。使っているタブレットやパソコンの中、レジュメは散らばっていないですか?

科目別、先生別、順番等でファイル分けしたりマークを付けたりしていますか?

分からないところがあった時にすぐに該当の項目を引っ張り出せる、友達と疑問に思ったことを話し合う時にすぐに参考となりえるページを引っ張ってこれることが、時間短縮にもなりストレスレスに学習ができます。

 

レジュメの量が多く管理が大変だと思いますが、今後どんどんレジュメの量は増えていきます。

いつでも整理整頓を心がけ、試験という山を乗り越えましょう!

おすすめの教材は?

正直、大学の進級試験対策であればレジュメや過去問が一番です。

 

medu4やQアシである程度理解するのもいいと思いますが、これらはCBTや国試対策用の教材なので、進級試験で問われるような深いところまで解説していない場合が多いです。

授業の補助として体系的な学習のため全体像を把握する目的での利用には適しているので、もしも利用する場合は、これで試験対策をするというよりも、これで授業内容の理解を補助するというつもりで用いるといいかもしれません。

 

参考書として用いるなら、「人体の正常構造と機能」が基礎医学の内容を網羅しているので、これ一冊あるだけで十分役に立つかなと思います。低学年の時だけではなく、今後医学の勉強をしていくうえでもずっと重宝します。

CBT対策、医師国試対策の人は、とにかくQBやイヤーノートで何周も解きまくって対策していきましょう……!

 

基礎医学の内容理解には、参考書や教科書だけではなく、医学生や医療従事者向けのさまざまなウェブサイトも役立ちます。

私は、ゴローや看護roo!を低学年の時はよく利用していました。

また、英語のサイトですが、Ninja nerdは基礎医学の内容を分かりやすく説明してくれているので、興味があればぜひ見てみてください。

ほかにも無料で学習できる教育プラットフォームとしてKahn Academyや、簡易的なアニメーションでで複雑なメカニズムを解説するPixorizeというサイトなどもあります。

(太字になっているものはリンクを繋げてあります。)

 

試験前は、自分で理解しているか、覚えているかどうかをアウトプットしてみるのも大事です。分かっていると思っていることでも意外と理解しきれていなかった、ということはよくあることですから、一度、資料を何も見ずに紙に書き出してみることもおすすめです!

 

また、先述した通り、解剖学に関しては、Ankiというソフトで私は本当に救われました。

私は、解剖学本試験不合格後に、先輩方から

「Ankiというアプリのimage occlusionを使うと解剖を楽に覚えられる」

「一回見たら覚えられるような記憶力鬼の同期もいるが、頭に叩き込む派の自分はAnkiに頼りっぱなし」

「Ankiに覚えたいことを打ち込んで勉強すると効率よく定着できる。2年の初めから使いだしたがテスト前の深夜にレジュメとにらめっこすることがなくなった。」

という意見を聞き、藁にもすがる思いでPCにインストールをし、夏休み中はこれをとにかくやりまくりました。

 

結果的に解剖学再試験は余裕の合格をすることができ、無事留年は免れることができました。

Ankiは、CBTや国試対策で問題集を回している人も利用している人が多いので、今のうちに使いこなすことができるようになっておくと今後の役に立つかもしれません。

もし解剖学で悩んでいる学生がいたら、ぜひ参考にしてください!

医学生道場がみなさんの学習をサポートします!

医学生道場では、進級試験対策からCBTや国試対策まで、みなさんの学習を応援しています。

日々の勉強計画から、試験直前の追い込み学習まで、ひとりひとりの学生の状況や学習レベルに合わせた指導を行います。

指導するのは臨床の現場を知る現役の医師講師です!医学の先輩方から、自身の経験をふまえて基礎医学を教わることができます。

基礎医学が苦手でこれから克服したい方も、今はあんまり得意ではないけど今後のために伸ばしていきたい方も、なにか不安や心配がある方は、ぜひ一度医学生道場の公式LINEからお気軽にご相談ください!

最後に

今回の内容が基礎医学を勉強している皆さんのお役に立てれば幸いです!

退屈だったり興味なかったりする学生も多い科目ですが、臨床医学や研究を行う上で理解不可欠な科目です。

私たち医学生道場はいつでも基礎医学の学習に励む皆さんを応援しています!


私の友人の一人、とっても優秀な医学生が書いた基礎医学対策がこちら↓

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