この記事では、留年を経験した現役医学生が、医学部の試験の特徴と留年について詳しく語ります。
ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです!
医学部の試験は、他学部の試験と比べて独特の特徴があります。
まず、試験範囲が他学部と比べ非常に膨大です!
他学部では特定の専門分野に絞られることが多いのに対し、
医学部では多岐にわたる内容を学ぶ必要があり、
さらに短期間でこれらを暗記し、理解することが求められます!
医学部と他学部のカリキュラムを比較してみると、こんな感じになるでしょうか?
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また、基本的に医学部では1学期に複数回の試験が行われます。
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通常の定期試験に加えて、こまめな小テスト。
4年次にはCBTやOSCEなども行われます!
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もちろん、再試験にかかればさらに試験期間が増えてしまいます。
基本的に医学生は、学習と試験準備が常に並行して進む環境に身を置くことになります!
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なお、合格基準も他学部より厳しい場合があります。
大半の大学では60点以上が合格ラインですが、
医学部では65点や70点を基準とすることもあり、
ミスの許容範囲が狭いのが特徴です。
また、試験内容も単なる暗記では対応できないことが多く、
患者の症状から病態を考える問題や、
解剖学的な知識を基に臨床判断を行う問題など、
知識を応用する力が試されます。
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特に医学部では、試験に合格しなければ進級や卒業ができません!
大学によって単位制か学年制かは異なりますが、
単位制の大学では落とした科目だけを取り直す一方で、
学年制の大学では1科目でも落とすと、
その学年の学習内容すべてをやり直す必要があり、
留年の負担がさらに大きくなります。
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また、筆記試験だけでなく、
実習やレポートの提出も重要な評価基準となります。
たとえば、日々の実習で行うスケッチやレポートをきちんと提出していれば、
定期試験でギリギリの点数だった場合に数点が加算され、救われるケースもあります。
基本的に実習は休めません。
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また試験範囲が広いことから、短期的な一夜漬けでは対応しきれないため、
日常的な復習や継続的な学習が不可欠です。
一般的に、試験対策は1~2か月前から始める学生が多く、長期的な準備が求められます。
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このように、医学部の定期試験は、範囲の広さ、頻度、合格基準の高さ、実習点の存在など、
他学部と比べて大きな負担がかかります。
しかし、計画的な学習と効率的な対策を行えば、この厳しさを乗り越えることができます。
私は1年生の時に留年を経験しました。
前期試験では5科目中2科目が再試験にかかりましたが、
夏休み中に必死に勉強し、結果的になんとか回収できました。
後期試験では7科目中4科目が再試験にかかり、焦るべき状況でしたが、
先輩から「危機感を持っていれば進級できる」とアドバイスをもらったことや、
友達の「成績で落ちることはないらしい。ちゃんと出席していれば進級させてもらえるらしいよ」
という謎の噂を信じてしまい、再試験の勉強に本腰を入れず怠けてしまい、その結果、留年してしまいました。
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留年の原因になりやすいポイントはいくつかありますが、
まず挙げられるのは準備不足です。
周りが試験勉強を始めているタイミングで「まだ大丈夫」と思っていると、意外と時間が足りなくなります。
一般的には試験の1か月半前から本気で取り組むべきですが、試験の量や科目、また自分自身の実力によっては2か月前から始めるなど、状況に応じて調整してください。
重要なのは、逆算して計画を立てることです。
「試験直前には全範囲を完成させる」という最終目標を設定し、
中間目標として「いつまでにどの範囲を終わらせるか」を具体的に決めておくとよいでしょう。
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また、科目ごとの難易度を理解することも重要です。
知らず知らずのうちに成績を取りやすい科目ばかりに時間をかけていると、
他の科目で落としてしまう可能性があるため、
再試験にかかりやすい科目や範囲が多い科目を、周りの声や先輩から情報収集して、
あらかじめ対策しておくことが大切です。
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留年すると、卒業が一年遅れるだけではなく、
周りの友達が進級していく中で自分だけ取り残される心理的な辛さはかなりきついです。
それに加えて、1年分の学費が余分にかかるという経済的な負担も非常に大きいです。
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私が特に辛かったのは、
3年前に仲良かったグループの友人たちが白衣授与式で撮った写真をインスタグラムに載せているのを見たときです。
その写真を見て、みんなと一緒に進級できなかった現実が改めて突き刺さり、
その時からしばらくの間インスタグラムを開けませんでした。
ちなみに、6浪して医学部に行った私の兄は、1年生の時から常に危機感を持ち続け、
「6浪もしてようやく医学部に入学できた俺は人より勉強ができないから、人一倍勉強を頑張らないといけない」
と、いつもコツコツと勉強を続けていました。
結果、留年することなく進級し、CBTもOSCEも合格をすることができました。
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私は、身をもって「危機感を持ち続け、計画的に行動することの大切さ」を痛感しました。
自分への甘さや周りの噂に流されることなく、
しっかりと自分のペースで勉強を続けることが、進級のためには大事ということです。
みなさんはどうか、私と同じ過ちを繰り返さないよう、常に危機感を持って勉強を続けてください!!
効率的に勉強を進めるためには、計画的な学習、モチベーションの維持が重要です。
学習計画は「逆算」と「優先順位」が鍵です。
モチベーションを維持するためには、目に見える成果や小さなご褒美を設定し、ポジティブな気持ちを持ち続けることが重要です。
また、理解と暗記のバランスを取りながらアウトプットを通じて記憶を定着させましょう。
この方法を実践すれば、効率よく成果を上げることができます。
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