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著者名:シマダ
所属:早慶三年生、医学生道場の学生アルバイト
資格・経歴:年間40本以上観劇、毎期多数ドラマ視聴、FP3級、証券外務員一種
アピールポイント、自己紹介:年間様々な舞台を観劇したりドラマ、アニメ、映画などを視聴しており、皆さんの好みに合わせたおすすめ作品をご紹介することができます!また、早慶に通う現役大学生として学習方法のアドバイスや大学生活の今をお届けします!
将来のために「お金の知識を身につけたい」と思ったことはありませんか?税金や年金、健康保険など、お金にまつわる話題はとても身近ですが、実は詳しいことをよく分かっていないという人も多いのではないでしょうか。
自分が払っているものなのにどのような制度があるのかわからなかったら不安になるし、お得になる制度があったらぜひ活用したいですよね!
そんな風に身近なお金の知識について学びたいと思い立った時に、最初に学んでみてほしい資格のひとつがFP(ファイナンシャル・プランナー)3級です。
FP3級は、身近なお金の知識や個人の家計管理やライフプラン設計に役立つ実用的な知識が身につくだけでなく、就職や転職でもアピールすることができるなど、実用性にも富んだとても人気の資格です。
この記事では、実際に独学でFP3級の資格を取得した経験のある筆者が、FP3級の試験概要、勉強法、対策、勉強時間の目安まで、これからFP3級を受験したいと考えている方向けにまるっと徹底解説します!
「そもそもFPってどんなことが学べるの?」「何時間くらい勉強すればいいんだろう」と興味を持ってくれた初心者の方でもこの記事を読めば、FP3級の合格までの道のりがしっかり見えてくるはずです。
そもそも、FP(ファイナンシャル・プランナー)という資格自体に聞き馴染みがなく、どんなことを学ぶのか具体的に想像がつかない方も多いかもしれません。
FP(ファイナンシャル・プランナー)とは、家計管理や資産形成、保険、年金、相続といったお金にまつわる幅広い知識をもとに、個人や家庭のライフプランをサポートする専門家です。
FPには民間資格も存在しますが、その中でも最も認知度が高く社会的な信頼度が高いものが、国家資格である「FP技能士(1〜3級)」です。
その中でも最も初級であるFP3級は初学者・初心者向けの登竜門的な資格であり、金融やお金について専門的に学んでいる人はもちろん、興味を持ってこれから学ぼうとする学生や主婦、会社員、シニアなどとても幅広い層が受験しています。
筆者も金融や経済などを専門的に学んだことはないですが、お金の知識について興味を持ったことをきっかけに、大学三年生の時に勉強を始め取得しました。三級は基礎的なことを一から段階を踏んで学んでいくことができるので、まずは難しいことを考えずに、FPの世界に飛び込んでみてください!
FP3級の試験はいつでも任意の会場で受けることのできるCBT方式を採用しています。CBT方式とは「Computer Based Testing」の略で、簡単に言えば パソコンで受ける試験のことです。近年英検などでもこのCBT形式が採用されているため、受けたことがある方もいるかもしれません。
FP3級もCBT方式を採用しているため、自分の都合の良い日に試験を受けられたり、全国どこでも会場があり地方在住でも会場に行きやすいなど、手軽に受験することができます。
また、CBT方式の出題範囲や問題数は、合格基準は従来の試験と変わりなく以下の通りです。
試験区分 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
学科 | 60問 | 120分 | 60点中36点以上 |
実技 | 20問 | 60分 | 100点中60点以上 |
学科は○×問題と三択の選択式で基礎的な知識が問われ、実技は計算問題が中心の三択式でより実践的な判断力が問われる内容となっています。学科・実技両方で6割を超える必要があるので、どちらもまんべんなく勉強し対策することが求められます!
FP3級では、以下の6分野からまんべんなく出題されます。
分野番号 | 分野名 | 内容の概要(主なテーマ) |
① | ライフプランニングと資金計画 | 社会保険、公的年金、教育・住宅資金、キャッシュフロー表など |
② | リスク管理 | 生命保険・損害保険の種類と仕組み、保障額の計算など |
③ | 金融資産運用 | 株・債券・投資信託などの特徴、リスクとリターン、経済指標など |
④ | タックスプランニング | 所得税の仕組み、控除の種類、税額の計算など |
⑤ | 不動産 | 不動産の売買や賃貸の法律、登記、税金、固定資産税など |
⑥ | 相続・事業承継 | 相続の基本、遺言、相続税・贈与税、法定相続分など |
聞きなれない言葉も多いと思うので、各分野についてもう少し詳しく解説しますね!
① ライフプランニングと資金計画→公的年金(国民年金、厚生年金など)、健康保険、雇用保険、介護保険
社会人の方は年金や健康保険など、なじみ深いワードが多いのではないでしょうか。この分野は社会保障制度の仕組みと給付内容を基礎的な部分から正確に理解することがポイントです。
② リスク管理→保険の仕組みと種類(定期保険、終身保険、医療保険など)、損害保険(自動車、火災、地震など)
こちらも医療保険や自動車保険など、実際に加入している人も多いですよね。「どんなときにどの保険が必要か?」を適切に判断することが問題を解くうえで重要になります。
③ 金融資産運用→金融商品の特徴(預貯金、債券、株式、投資信託)、金利・利回りの計算、インフレ、為替、日銀政策などの経済指標
この分野は少し専門性が高いワードが多いので、難しそうという先入観があるかもしれませんがご心配なく!実際に投資家になった感覚で楽しみながら学ぶと自然と頭に入りますよ!
④ タックスプランニング→所得税の仕組み、所得控除(配偶者控除、扶養控除など)、税額控除(住宅ローン控除など)
所得税などの税の控除について、詳しく知ると日々の生活でお得になることもあるかも!所得から税金までの流れを一通り正確に理解することがポイントです。
⑤ 不動産→不動産の売買・賃貸の契約、登記、土地・建物の評価方法、固定資産税・不動産取得費用税
家を買うことは人生で最大の買い物といっても過言ではないかもしれません。規模が大きい話ではありますが、ひとつずつコツコツとお金の動きや税金の仕組みについて理解していくと理解しやすいです!
⑥ 相続・事業承継→法定相続人と相続分、相続税・贈与税の計算、遺言の種類、相続時精算課税制度など
身内が亡くなったときに相続問題でもめた、などの話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。でもこの分野を勉強しておけばすっきりと解決できること間違いなし!税金だけでなく「誰が何をどれくらい受け取るか」を意識しながら学習することがポイントです。
FP3級は比較的難易度の低い試験とされていますが、油断は禁物です。しっかりと基礎を押さえた学習をすることがポイントです!
初学者の場合:80〜150時間
金融関係の実務経験がある方:30〜50時間
を目安にすると良いと言われています。
たとえば、1日1時間の学習で約3か月、毎日2時間なら約1.5か月で合格レベルに達することができます。筆者も大学の授業やバイトなどと両立させながら、初学者のレベルから始めて2か月ほどでFP3級に合格することができました!
FP3級は独学で十分に合格が目指せる資格です!市販のテキストや無料のYouTubeの動画などを有効活用して学習を進めましょう。
① テキストを一周して全体を把握
まずは市販のわかりやすいテキスト(筆者は『FP3級合格のトリセツ』を使用していました)を一冊選び、ざっくりと全体を読み通しましょう。
1周目は理解できなくても全く問題ありません!「6分野にどんな内容があるか」をざっくり把握することが第一歩です。
② 過去問・問題集でアウトプット中心に
テキストを一周したら、すぐに過去問や問題集に取り組みましょう。最初はほとんど解けなくても大丈夫です!筆者も1周目は手探りで解いていました。
FP試験は出題傾向が非常に安定しており、過去問によく似た問題が出題されるここも多いため、過去問演習がもっとも効果的な対策になります。
おすすめは:
3回分以上の過去問を繰り返す
間違えた問題を「正確に理解し正解するまで何回も解き直す」ことで定着させる
実技対策はFP協会の過去問題集で対策
③ スキマ時間にアプリやYouTubeを活用
忙しい日常の中で通勤・通学の隙間時間を活用することがとても大切!無料の学習アプリやYouTubeの講義動画を利用すれば、より効率的にインプット・アウトプットが可能です。画面が見れないときは「耳学習」や音が聞けない環境では「視覚で覚える」ことも効果的です。
④ 模擬試験で総仕上げ
本番前には、1〜2回は時間を計って模擬試験を解き、試験本番の感覚を掴んでおくと安心です!
学科・実技ともに6割で合格ですので、本番では緊張などからいつもよりパフォーマンスが下がってしまう可能性も考慮して8割以上を目標にすれば、もう合格は目の前です!
FP3級は、「これからお金の勉強を始めたい」「生活に役立つ知識がほしい」「就活や転職を有利に進められる資格が欲しい」と思っているすべての人にぴったりなおすすめの資格です!
基本を一から学習することができるため難易度は高くありませんが、出題範囲が広く専門用語などにも触れるので、早めの準備と計画的な学習がカギです。
まずはテキストを手に取り、1日30分からでも勉強を始めてみてください。FP3級をきっかけに、あなたの「お金の教養力」を一歩、レベルアップさせてみませんか?
こちらのサイトでFP技能検定の試験概要や申し込み方法の詳細を見ることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
このブログを執筆したスタッフが所属している医学生道場では、医学部に在学する医学生を対象とした個別指導を行っています。身近に医学部の学習や試験についてつまづいていたり、誰かに相談したいと悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
そのような方がいらっしゃったら、ぜひお気軽に医学生道場にご相談ください!