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2025.09.13
Y.I

【医学部4年】【合格ギリギリ】再試常連組の底辺医学生が語る、医学部CBT体験レポ

著者紹介・概要 

🖊著者紹介
竹田美穂 (医学部医学科4年生)
3浪を経て医学部入学、その後留年を経験。心電図検定3級取得。医学の勉強と課外活動を両立。
留年・浪人経験者だからこそわかる、医学のつまずきポイントを紹介。単なる暗記に頼らない、理解を深める勉強法を模索し発信中。ギリギリでも何とか進級するために、実体験に基づく視点からアドバイス。医学部生活を充実させるためのヒントや、課外活動との両立術も共有しています!
留年のこわさ、勉強の挫折、精神的なリカバリーの方法などを身をもって経験しています。「大学の勉強がしんどい…」と思っている人に寄り添った、役立つ情報を発信していきます!

【過去に著したブログ】
【失敗談】孤独な医学生のデメリットとリスク【私が留年した理由】【医学生道場】
【失敗談】「一人で判断してしまう」医学生がやりがちな勉強法【私が留年した理由】【医学生道場】医学生道場公式LINE

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🖊今回の概要

学年下位の成績でもCBTに合格できるのか悩んでいるあなたへ。

模試、QB、動画の活用法を紹介。

ラインギリギリの合格体験から見える、最低限の合格ラインとは。

はじめに

先日、4年生の最大の関門である医学共用試験CBTを受験し、なんとか合格できました。

ただし結果はギリギリ合格。本当に紙一重でした(試験結果は後ほど記載)。

試験直後は、合格できているのか不安で仕方が無く、涙目でXやnoteを漁りまくっていましたが、出てくるのは「得点率8割~9割」「IRT650~700」みたいな華やかな報告ばかり。

そりゃ、低い点数を全世界に公開するわけありませんよね。むしろこんなに得点したと自慢したい人が多いはず。

下位層の私には全然参考になりませんでした。

だからこそ今回は、学年下位の成績をもつ医学生は、どのくらいの実力があれば合格できるのか、情報漏洩に該当しない程度に濁しつつ、正直にシェアしたいと思います。


医学生道場では、共用試験CBTをはじめ、学内試験や医師国家試験の対策を現役のプロ医師講師が指導しています。オンライン・オフラインどちらにも対応可能!「合格できるか不安で仕方ない」という医学生、国試浪人生の方は、ぜひ一度LINEの無料相談をご活用ください!


私のバックグラウンド

私は今は医学部で医学生をやることができていますが、もともと勉強は得意ではありませんでした。

・受験は小学校受験と大学受験しかなく、定期試験も赤点常連。

・通っていた学校は進学校でも自称進学校でもない、半分以上の人が受験を選択しない学校。

・医学部は担任の先生には反対されていたものの、3年浪人して私立医学部に入学(その後一年留年)。

入学後も勉強習慣がないので、試験は常にギリギリ、再試も常連、GPAも当然低空飛行でした。

そして今年、晴れて4年生に進級し、いよいよ共用試験CBT。

CBTは、本試験では約9/10が合格できますが、再試験にかかると約2/3しか受からないそうです。つまり再試にかかった時点で1/3の人は留年が確定してしまうと言われています。

私は学内試験でも再試かどうかギリギリをさまよっているのに、CBTはこの調子だと落ちてしまうかも、と思い、まずは先輩に話を聞いてみることにしました。

CBT対策1-2か月目

3年生の末、学内期末試験が終わったころに、昨年CBTを受けたばかりの先輩に話を聞いたところ、「私は5か月前からQB始めたけど全然間に合った」とのことだったので、4年生になってからQBを週一日100問ずつ解き始めました。

・日曜日だけQB100問

・期末試験前までに合計約800問

これが私の最初の勉強ペースです。

とにかくQBを回すのが大事といわれていたため、QAの講義動画は一切見ていませんでした。

QAに対する苦手意識の理由は主に二つ。

・勉強に向かう時は、音楽やラジオを流しながらじゃないと集中できず、危機意識を感じる状況じゃないと真剣に聞き入ることができない。

・過去に学内試験対策として大学の講義でわからないところをQAの動画やテキストで補ってみたが、学内試験よりも内容が浅く、むしろ過去問を回した方が良かったと後悔したことがあったから。

学内の期末試験1か月前までは、このペースですすめていました。

模試の成績

MEC模試(期末試験直後)

・得点率:64.2%

・全国偏差値:44.4

・学内偏差値:48.4

一般的に、IRTは偏差値の10倍、つまり偏差値が40あればIRTは400になるといわれています。

先輩から「最低限偏差値40あれば受かるよ」と言われていた私は、「なんだ、大丈夫じゃん」と完全に油断していました。

毎ブロック終了後に間違えた問題がなぜ間違いなのかを見直し、それ以降この模試は見直しませんでした。

TECOM模試(夏休み)

夏に受けたTECOM模試は、完全にやる気がない状態で、ベッドに寝ころびながらポチポチ解答をしていましたが、時間をかけすぎて未回答のまま時間切れになったブロックもある状態。

「さすがにこれは本当の実力じゃない」と思い、結果の偏差値が40以上あることを確認し、「こんなテキトーに解いても偏差値40あるならいけるな~」と復習せず放置。正直、別に高得点は求めておらず、最低限合格できればいいと思っていたマインドもあまりよくなかったなと感じています。

番外編(夏休みの過ごし方)

映画や旅行、友人との遊びもいれつつ、QBはスキマ時間や休みの日に一日50~200問ずつ進めていく形でした。

『あなたの成績』で見られる下位10%、20%の波には飲まれることはありませんでしたが、それもさらに試験に対する安心感を高めていた要因でした。

MM模試(直前1-2週間前)

試験2週間前にブロック1,2を、試験1週間前にブロック3~6を受験しました。

・合計得点率:56.6%

・全国偏差値:37.4

「あ、これ落ちるわ」とここでようやく危機感が生じ、あわててブーストを入れ始めました。

さらに、夏休み一緒に勉強していた友人たちが、スタートは私より遅かったはずなのに、ここにきていつの間にか私よりもちゃんと知識を身に着けていたという焦りも、最後の一週間の追い込みにいい影響を与えたように思っています。

QA動画視聴

MM模試で間違えた問題の直しをしていると、横から見ていた友人が「その解説QAの動画がわかりやすいよ」と動画を見せてくれ、その講義動画のあまりのわかりやすさに衝撃を受けました。

ここでやっぱり少しは動画見たほうがいいかも、と勉強スタイルを切り替えて(これはこれでよかったのかどうか微妙で、試験1週間前に勉強スタイルを変えるよりも、最後までQBを回すことに専念していてもよかったかもしれません)、とりあえず苦手分野、間違えた問題、選択肢で出てきた知らない用語や疾患はQAで検索して該当動画を視聴しました。

本番前日は残っていた4連問を解き、あとは基礎医学の一週目問題単問だけを再度解きなおして、本番に挑みました。

CBT本番の手ごたえ

ブロックごとの感覚

・ブロック1:「結構できた!意外とこんなもんか、この後難しいブロック来てもここで得点源になったかな~(^^)」

・ブロック2:「結構難しいな…。」

・ブロック3:「あ、この調子だと落ちるかも(^^;)。再試代、3万3000円だっけ。留年は嫌だな…。」

・ブロック4:「少し盛り返したかも!IRT400はあるはず。」

・ブロック5:「難しかったけど大きい失敗はしなかったから、4連問でがんばろう。」

・ブロック6:「ノーミスが2問、1ミスが3問、2ミスが5問くらい。3ミス、4ミスはなさそうだし、及第点かな。」

全体の印象

難易度はMEC模試とTECOM模試の中間くらいと感じました。

ブロックを通した体感の手ごたえとしては63~68%くらい。

MM模試よりは解きやすく、また昨年度IRT500以上を取っていた先輩方や優秀な同級生は軒並み体感6割行っていないと思ったと答えていたため、体感6割5分あると思った私は「逆に結構ギリギリなのかも」と感じました。

実際の結果

結果は、IRT422(得点率65.08%)

ボーダーラインが396であることを踏まえると、かなり紙一重の合格でした。

CBTは削除問題があると聞いていたため、解けなかった問題があっても多少のミスはカバーされるかもしれないと少し期待していましたが、開示された得点率は体感とほとんど変わらなかったため、あまり削除問題があることに頼りすぎないほうがよさそうです。

CBT対策で学んだこと

私は4月からCBT対策を進めていたものの、そもそもの積み重ねが無いのに危機感なくのんびりと進めていたのが良くありませんでした。

逆にいえば、確かに1周+直前復習だけでもギリギリ合格はできます。

ただし、安全圏を狙うなら3周~5周は回した方がいいかと思います。

MM模試に関しては、難易度が高く、メンタルに響くため、最低でも1週間以上前(できれば2週間前)に受験するようにしましょう。

普段から成績の悪い医学生にとっては、QBの簡易的な解説だけではきちんと理解できていなかったり、理解するのに時間が掛かったりしてしまいます。文章だけでは分からないところや覚え方をQA動画はきちんと解説してくれているため、少なくとも苦手な分野や何度も間違える問題に関してはQAの動画を参考する方が良いと感じました。

まとめ

留年生、学内試験再試常連者、GPA低空飛行、学年下位の成績でも、とにかくQBを1周終わらせればCBTの合格は可能です。

ただし、この記事を読んで慢心することなく、むしろ反面教師にして、ぜひ勉強に励んでほしいです。

これからCBTを受験する方は、まずは模試を受けてみてください。特に大学側が模試を開催してくれない学生は、忘れずに早めの受験をするようにしましょう。

模試の成績と本番の成績は、ほとんど変わらないと言われています。

偏差値が40を下回ってしまった場合は、かなり危機意識を持って勉強に励むこと。また、偏差値が40以上ある方も、現時点では合格ラインに立っていますが、楽観視しているとあっという間に周りが追い上げてきます。

CBTに合格できるのか不安な方は、ぜひ医学生道場の公式LINEの無料相談をご活用ください。

医学生道場では、24時間質問を受け付けています。

FAQ(よくある質問)

Q1.CBTに合格するためには、QBを何周すれば安心ですか?

私の場合は、1周+直前復習でギリギリでした。安全圏を狙うなら、3~5周は回した方が安心です。

Q2.模試はどれを受ければいいですか?

難易度で言うと、MEC<TECOM<MMの順に難しくなっていました。MM模試は本番より難しいですが、直前ブーストに効果的です。模試は1つだけでなく、最低2つは受けたほうがいいかと思います。

Q3.学年下位でも合格できますか?

はい、できます。ただし、知識の積み重ねに穴がある状態である可能性が高いため、やみくもにQBを解きまくるよりも、解説がよく分からないところや知識を整理したいところだけはQAなど講義動画を視聴したほうが効率がいいかもしれません。

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