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医学部に在籍していると、多くの学生は経験するのが「進級危機」です。特に10月は、夏休み明けの試験結果が返却され、追試や再試験、あるいは進級の可否が見えてくるタイミング。クラスメイトの中にはすでに合格を確定させて安心している人もいれば、自分はまだ再試験や補習に追われている……そんな状況に直面する人も少なくありません。
「ここで落としたら留年するかも」「これ以上勉強についていける気がしない」──そんな不安が頭をよぎるのが10月の医学部生です。
しかし、進級危機は「工夫次第で乗り越えられる壁」でもあります。本記事では、医学部3年生の実体験や、をもとに、10月の進級危機をどう乗り越えるかを具体的に解説していきます。
今回の記事では大きく分けて
💡なぜ秋に進級危機がおこりやすいのか
💡 進級危機を乗り越えるステップ
💡 10月以降のロードマップ
🖊 著者紹介
SH 都内私立医学部3年生
現在所属部活主将。2年の前期で成績を大幅に落とすも、対策を講じ後期の期末で成績を上げ無事進級。自分自身、不器用なためプライベートと勉強と部活の両立を目指し日々模索中。ブログでは自身の経験を活かしてどのように成績を上げればよいのかや効率的な勉強方法を紹介。現在、来年のCBTに向けて情報収集中。
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夏休みを有効活用できた人と、そうでない人の差が顕著に表れるのが10月。試験結果として返ってくるため、現実を突きつけられる時期です。
夏休み明けよくある会話が
Aさん「夏休み何もせずに終わっちゃったよ~。何か勉強した?」
Bさん「私も何もしてないよ~。」
皆さん、これに騙されないで下さい。いくらやってないと主張しててもみんな最低限やるべきことはやっているのです。新学期のQAは全て閲覧済み、授業は復習替わりなって言う人も一定数います。医学部で意外と重要なことがみなと足並みを合わせることです。先ほど言った優等生の様に完璧に対策することは難しいにしても、
・ざっと授業のレジュメに目を通して過去の勉強の知識が必要であれば復習しておく
・先輩にどのようなテスト対策をすればよいのか、難易度はどのくらいなのか情報を集めておく
などをして備えましょう。
9月後半〜10月にかけて再試験が実施されることが多く、複数科目を同時に抱える学生は一気にプレッシャーが増します。ただでさえ、新単元の勉強だけでも大変なのに一つ前の勉強の単元を再試験に備えて勉強しなければならない。ましてや次学期の学習負担が増えるとなるとタスクでてんやわんやですよね。
10月以降は臨床系や専門科目が本格化。基礎に不安があるまま進むと、さらに理解が追いつかず「雪だるま式」に不安が膨らみます。

焦る気持ちはわかりますが、闇雲に勉強を始めるのは逆効果です。
まずやるべきは、自分の現状を可視化することです
✅確認するべき項目は以下の通りです。

特に、必修科目の出席・成績は最優先で確認が必要です。
出席要件を満たしていなければ、どんなに試験で点を取っても進級できないことがあります。
「なんとなく危ない気がする」ではなく、
「○○科目は出席率85%、あと2回休むと危険」と具体的に数値で把握する。
これが“危機を乗り越えるための第一歩”です。
「やばい」と思ったまま焦るのではなく、数字に落とし込んで現状を把握することが第一歩です。紙に書き出すだけでも気持ちが整理されます。
進級危機に直面している時は「すべてを完璧に」やろうとするのは非現実的です。合格点を取るために必要な科目から優先度を決めましょう。タスクが多すぎると何から手を付けていいかわからず、パニックに陥ってしまうこともしばしばです。優先順位に沿って勉強を進めましょう。
危機に直面しているとき、孤独に戦おうとすると余計に苦しくなります。友人に声をかけたり、信頼できる先輩や予備校に相談することで、突破口が見えることがあります。
「留年しそうでピンチ。なんて教授や友達に言ったら恥ずかしいし、、、」
と一人で頑張ろうとしているそこのあなた。そんな羞恥心今すぐ捨ててしまいましょう!「医学部の試験は、過去問からの出題率が高いのが特徴です。きっと、あなたが心を開いて相談すれば
「大丈夫?この資料あげる!私はこうやって勉強したよ」
と快く教えてくれるはずです。聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥です。先輩や友人から情報を集め、効率的に学習を進めましょう。時間がないときほど「出題されやすい問題」を確実に押さえることが鍵です。
。
これはよくあることなのですが勉強していてふと
「留年したらどうしよう」
と学費のことや友人と離れてしまうことなど「まだ起こってもいない不確実な未来」に支配されることありませんか。この不安にあまりにとらわれてしまうと急激に勉強効率は落ちます。自分が思っているより、精神的な部分は勉強の効率に大きく関与します。
人間の脳は「達成感」を感じることで動き続けます。
勉強量を増やすよりも、“継続できる設計”を作ることが、進級危機を超える最強のメンタル戦略です。
睡眠・食事・運動をある程度整え、気持ちを安定させることも忘れずに。危機を乗り越えるには、心の体力も必要です。
12月は意外と予定が入る季節。お正月が終わり1か月を切った時点であせることもしばしば。もし、留年危機で次のテストでは絶対に落とせない場合には今から準備を行いましょう。
まずやるべきは、“闇雲に勉強すること”ではありません。
どの科目が危ないのか、どこまで取り返せるのかを見える化しましょう。過去問を確認し、「出題範囲」「配点」「自分の理解度」をざっくり3段階で分類します。
→ たとえば、「解剖・生理は△、病理は×、薬理は○」のように。
この時期に全体像をつかむことで、12月以降の「点を取る勉強」にシフトできます。
時間が限られているなら、すべてを完璧にするのは不可能です。
ここで重要なのは、**「過去問×出やすい範囲×理解重視」**の三本柱。
たとえば、メディックメディアのQ-Assistやレジュメを軸に、出題頻度の高いテーマだけを繰り返す。間違えた箇所は「1日後・3日後・1週間後」に復習し、忘れを防ぎます。
この“ミニサイクル復習”が、点数を底上げする最大のコツです。
この時期は、「点を取る練習」から「落とさない練習」へ。
テスト形式で過去問一年分を解いてみましょう。そこでできなかった問題を復習して穴を埋めましょう。その内容がどうしても覚えられない場合はまとめノートを作ってすぐに見返せるようにして、自分の弱点を“そのまま本番前チェックリスト”に変えましょう。
また、同級生や予備校のサポートを使うのも有効です。自分一人では気づけなかった盲点を補ってくれます。
最後の1ヶ月で、“自分が何を捨てて、何を取りに行くか”を明確にすることが、合格ライン突破のカギです。


・自分で勉強スケジュールが立てられるか不安
・勉強の仕方がわからない。
医学生道場の個別指導の教師は全員現役の医師です!
自分自身も医学の勉強で苦しんできたからからこそ、どのように対策すればよいのかよく理解してくれます。
留年して手遅れになる前に一度、医学生道場にご相談してみてください!
あなただけのオーダーメイドのスケジュールを立てて留年危機から克服しましょう!
医学生道場とはどのように個別指導を行っているのか書いたブログがあるのでぜひ以下よりチェックしてみてください!
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