著者名:松下🌙
所属:関東私立大、経営
資格や経歴:経営学科在学中、アメリカ交換留学、簿記二級📕
過去のブログ:
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医学に関する情報を経営学で培った知識で効果的に伝達していく。このことを意識しながら、将来医学を牽引される方に有益な情報をお届けするサポートがしたいと思っております✨
目次
・「社会正義」と「サステナビリティ」とは?医療分野における課題
・実践的な行動ステップ(リサーチ、当事者との対話、スモールスタートの3段階)
・医学生が運営するプロジェクトの紹介と成功の為のアドバイス
医学生の皆さん🌞こんにちは、医学生道場です🍁
近頃、「誰かの役に立ちたい」「社会をより良くしたい」――そう考える医学生は増えているようです🤗
「サステナビリティ」や「社会正義」という言葉が日常に溶け込んできた中で、「自分たちに何ができるだろう?」と考えている人も少なくないでしょう。
しかし、「具体的に何をすればいいんだろう?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「地域医療」と「環境医療」という二つのテーマに焦点を当て 、
医学生がゼロからプロジェクトを立ち上げ、成功させるための具体的なステップについて徹底解説していきます👓
社会正義とは、簡単に言えば「誰もが公平に、尊厳を持って生きられる社会」を目指す考え方です📚医療の分野では、医療へのアクセス格差や、特定の集団が不当な健康被害にさらされる問題を解決することが、社会正義の実現に繋がります⚖️
例えば、都市部に比べて地方では医師不足が深刻であり、必要な医療を受けられない人々がいます。これは「医療格差」という社会正義に反する問題です❌また、貧困や人種、ジェンダーといった社会的要因が、個人の健康状態に影響を与えることも、社会正義の観点から解決すべき課題とされます✍
サステナビリティは「持続可能性」と訳されますが、単に環境を守ることだけを意味するのではありません。これは、未来の世代が必要とする資源や環境を損なうことなく、現在の世代が満たされる社会を築くという考え方です📚
医療の分野では、使い捨て医療用品によるプラスチックゴミ問題や、病院が消費する莫大なエネルギー消費など、医療活動そのものが環境に与える負荷を減らすことがサステナビリティに貢献します🩺さらに、地球温暖化によって引き起こされる感染症の拡大や熱中症の増加といった、環境変化が健康に与える影響に取り組むことも、サステナビリティ医療の重要なテーマです🌲
①臨床医としての「専門性」と「社会性」
医学生の皆さんは日々、解剖学や生理学、病理学といった専門知識を学び、高度な臨床スキルを身につけることを目指しています⤴️しかしこれからの時代には、
患者さんの「病気」だけを診るのではなく、その人が暮らす「社会」や「環境」まで見渡す視点を持つことが不可欠です。例えば、喘息の患者さんが増えている背景には、大気汚染があるかもしれません🍃高齢者が通院できなくなっているのは、公共交通機関の衰退が原因かもしれません🚦地域医療や環境医療への関心は、単なるボランティア精神ではなく、病気の根源を理解し、真に患者さんの健康を守るための、新しい医療のあり方を学ぶことに繋がります。
皆さんは「医学生」という、社会から特別な期待と信頼を寄せられる立場にいます。大学というアカデミックな環境、教授陣やOBOGといった豊富な人的ネットワーク、そして何よりも、医療という専門分野に対する深い知見は、他の大学生にはない大きなアドバンテージです。
多くの人がプロジェクトを始めようとするとき、「何か役に立つことをしたい」という漠然としたアイデアから入ってしまいがちです。しかし、成功するプロジェクトは、明確な「問い」から始まります。
具体的な問いの立て方:
地域医療:「なぜ、地方の病院では医師が定着しないのか?」「高齢者が安心して家で暮らすには、どんな医療サポートが必要か?」
環境医療:「工場から出る化学物質は、本当に地域住民の健康に影響を与えているのか?」「気候変動によって、どんな感染症リスクが高まるのか?」
この「問い」を立てるために、まずは徹底的なリサーチを行いましょう📈
新聞やニュース、専門誌の論文はもちろん、NPOや自治体のウェブサイト、SNSで発信されている個人のブログなども貴重な情報源ですℹ️
リサーチで得た知識は、あくまでも机上のものです。次に必要なのは、その課題に直面している当事者に直接会い、彼らのリアルな声を聞くことです。彼らの「なぜ」や「困りごと」を深く理解することで、プロジェクトの方向性がより具体的に定まっていきます✨
誰に会うべきか?
地域医療:地方の診療所の医師、訪問看護師、ケアマネージャー、地域の住民、役所の保健担当者
環境医療:環境問題に取り組むNPOのスタッフ、気候変動で健康被害に苦しむ住民、産業医など
※当事者へのインタビューでは、「なぜその問題が起きているのか?」「何が一番困っているのか?」という本質的な問いを投げかけましょう✍この段階では、解決策を提案する必要はありません。ひたすら耳を傾け、共感し、課題の「深さ」を理解することに徹します。この対話を通じて、プロジェクトの方向性がより具体的に定まっていくはずです✨
課題と当事者の声が明確になったら、いよいよプロジェクトの立案です。しかし、初めから大規模なものを目指す必要はありません。大切なのは、小さな一歩でもいいから、まず始めてみることです。
具体的なスモールスタートの例:
ℹ️情報発信型:地域医療の現状をテーマにしたブログやYouTubeチャンネルを立ち上げる。専門用語を避けて、わかりやすい言葉で解説することで、一般の人々の関心を集めることができます。
🧑🤝🧑コミュニティ形成型:地域医療や環境医療に関心を持つ医学生や他学部の学生、若手医師を集めたオンラインの勉強会や交流会を開催する。
🪕フィールドワーク型:地域の高齢者施設を訪問し、入所者の健康状態や日常生活の困りごとをヒアリングする。得られた情報を大学のレポートにまとめ、教授や研究機関に提案する。
♻️ボランティア型:地域の保健所が主催する健康イベントや、ゴミ拾いなどの環境保全活動に積極的に参加する。
テーマ:地域医療(Social Justiceの視点から)
現状の課題: 地方の医師不足、高齢化による在宅医療の需要増加、都市部と地方の医療情報格差など。これらは、誰もが平等な医療を受けられるべきという社会正義に反しています。
実際に行われているプロジェクト例:
①「地域医療の未来を考えるスタディツアー in 美濃加茂」
📜概要:
金沢大学医学類の学生・岡田元さんが中心となり、全国の医療系学生12名が岐阜県美濃加茂市に集結。行政・医療機関と連携し、地域医療の現場を体験・政策提案を行う2日間の共創型ツアー。
🎯目的:
医療人材不足や多文化共生地域の課題に向き合い、将来の医師が地域医療に関心を持つきっかけを創出。
🔗リンク:
MIRAIQUEST公式レポート
②「いとちツアー」〜地域医療・多職種連携を学ぶ〜(杏林大学)
📜 概要:
杏林大学医学部の学生が参加する地域医療体験プログラム。いわき市の病院やグループホームを訪問し、医師・看護師・理学療法士など多職種と交流。
🎯目的:
地域医療の実態と多職種連携の重要性を学び、医師としての役割やコミュニケーション力を育む。
🔗リンク:
📍仲間を見つけ、チームで動く
プロジェクトは一人で続けるには限界があります❎同じ志を持つ仲間を見つけることは、何よりも重要です。チームで動くことで、モチベーションが維持され、多様な視点からアイデアが生まれます💡大学のサークル、SNS、オンラインコミュニティなど、様々な場で同じ関心を持つ人を探してみましょう🔍
チームで動くメリット
✅モチベーションの維持:仲間がいることで、困難に直面した時も支え合える。
✅多様な視点:異なる学部やバックグラウンドを持つ仲間と協力することで、新しいアイデアが生まれる。
✅スキルシェア:企画が得意な人、デザインが得意な人など、それぞれのスキルを活かせる。
📍既存の組織との連携を模索する
べてを始める必要はありません❎すでに地域で活動しているNPO、地域の自治体や保健所など、既存の組織に協力やアドバイスを求めることは、プロジェクトの成功率を大きく高めます。彼らが持つネットワークや資金、ノウハウを活用できるからです✨
連携のメリット
✅信頼性の向上:既存の組織と連携することで、プロジェクトの信頼性が増し、より多くの人々の協力を得やすくなる。
✅リソースの活用:彼らが持つネットワークや資金、ノウハウを活用できる。
📍失敗を恐れず、学び続ける
プロジェクトは、必ずしもすべてが計画通りに進むわけではありません❎想定外の困難に直面したり、思ったような成果が出ないこともあるでしょう。しかし、失敗はプロセスの一部です。なぜうまくいかなかったのかを分析し、次のアクションに活かすことで、より良いプロジェクトへと成長させることができます✨
「医学生道場」は、未来を担う医学生の皆様に、最適な学びの場を提供しています。
医学生道場とは、医学生向けの個別指導塾で、医学部の進級試験、CBT試験、OSCE対策、卒業試験、医師国家試験対策などを専門にサポートしています。医学教育に精通した医師が講師となり、マンツーマンの指導を行うのが特徴です!
「自分に何ができるだろう?」と悩む皆さんの心の中にある、「誰かの役に立ちたい」という純粋な思い。その思いこそが、プロジェクトの最も大切な原動力です🔥
まずは一歩踏み出し、小さな「問い」から始めてみませんか🤗
Q1:小さな一歩から始める「スモールスタート」には具体的にどんなものがありますか? ブログでは情報発信やコミュニティ形成が挙げられていますが、他に特別なスキルや予算がなくても始められるアイデアはありますか?
A1: 地域の課題をテーマに、住民や医療従事者を招いた小さな意見交換会を企画してみましょう。また、地元の病院や高齢者施設にボランティアとして関われるか尋ねてみるのも良い方法です。
Q2:記事で紹介されているプロジェクトのように、仲間を見つけるにはどうすれば良いですか? 大学のサークルやSNS以外で、同じような社会課題に関心を持つ医学生や若手医師と繋がれる場所やコミュニティはありますか?
A2: 大学の教授やキャリアセンターに相談すると、同じ関心を持つ学生を紹介してもらえたり、関連する学生団体やNPOの情報を得られたりします。また、オンラインの勉強会や特定のテーマに関するコミュニティに参加してみるのも効果的です。
Q3:記事にあるように、行政やNPOなどの「既存の組織」と連携したい場合、どのようにアプローチすれば良いですか? いきなり連絡しても良いのでしょうか?最初にコンタクトを取る際の具体的な方法や、気をつけるべきポイントを教えてください。
A3: まずは相手の活動内容をホームページなどでよく調べ、問い合わせフォームやメールで丁寧に連絡を取りましょう。いきなり協力を求めるのではなく、「課題について相談させてほしい」という形でコンタクトを取るのが効果的です。