こんにちは!医学生道場の橋本です。医学生にとって、最初の関門ともいえる「解剖学」ですよね。ここでは、いくつかのコラムにわたって、その勉強の手助けとなるような情報をまとめていきたいと思います。
ここでも模式的なイラストを示しますが、アトラス等で自分で確認しながら勉強を進めていってほしいと思います。また、自分で図を描きながら理解していくことも一つの手です。その時に、この図を参考にしてみて下さい。
今回は、その中でも、生殖器系について考えていきたいと思います。
さて、いきなりですが、生殖器とは、「その個体が生きていく上では必要不可欠」ではありません。ペットを飼っている医学生は「去勢」という語に聞き覚えがあるかと思いますが、要するにこの生殖器を取り除いているのです。
確かに、自分が生きていく上では必要ではないのですが、生物というものは、全て「次の世代に遺伝子を残」そうとします。そういう意味で、「生殖器」とは、生物の本質、根幹に関わる臓器かもしれませんね。
次からは、男性と女性の生殖器系について、少し見ていきます。
男性生殖器には、精子をつくる精巣と、その上部にある精巣上体、さらにそれにつながった精管があります。他にも前立腺という、精液の成分を作る分泌腺の臓器があります。
簡単ではありますが、下に模式図を載せましたので、参考にしてみて下さい。
ここからは豆知識になりますが、生殖器系という大事な臓器の一部(精巣、そしてそれが入っている精嚢)は、体の下についていますね。これは、精子の発育には、人間の体温は高すぎるからなのです。
男性の生殖器を見た後には、女性のものも見ていきましょう。哺乳類の女には、男性にはない生物学上の特徴があります。実際に子供を産むことです。
産むためには、胎児を入れる「子宮」が必要ですし、しかも、生まれる際には、胎児は骨盤の中を通って出てきます。したがって、胎児の頭が出てきやすいように、骨盤の形も、「子供が生みやすいよう」な形になっています。
子宮以外にも、もちろん卵子を作る卵巣などがあります。
女性生殖器についても、簡単ではありますが、下に模式図を載せましたので、参考にしてみて下さい。