医学部卒業後の進路は医師だけでなく、研究医や監察医、民間企業への就職、WHのO等の海外へといった様々な選択肢を選ぶことができます。医学部で学んだ知識や経験は多くの企業で活かすことができ、必要とされるのでやりがいや生き甲斐を見出している人も多くいます。医学部で学ぶということは大変ですが、今後の人生の選択肢が広がっていきます。
医学を学びたいなら研究医も
医学部に入学し日々学んでいくと様々な事を多岐に渡って勉強していき、卒業後も様々な分野で活躍することが可能です。医学部で学んでいるうちにもっと掘り下げて知りたくなった場合には、研究医という選択肢もあります。研究医には二種類あり、病気の原因や治療法を探していく臨床研究と、科学的に人体や生命について研究し解明する基礎医学があります。それには医学部卒業後に国家試験を合格し、更に大学院博士課程で学ぶ必要があります。臨床研究をする研究医は医師として患者を診察しながら研究を続け、基礎医学を目指す人は臨床研修を受けなければ患者を診察することが出来ないので、臨床研修を受けてから大学院に入るのが、最近の流れです。やりがいのある大きな仕事である反面、近年では日本全国でも基礎医学や臨床研究の研究医が不足しており、多くの大学や厚生労働省でも様々な取り組みを行っています。
公務員という選択肢もある
医学部の卒業後の進路のひとつに公務員という選択肢もあり、厚生労働省には医系技官という職業もあります。エイズやデング熱といったものが流行した場合などに、原因究明や感染防止の対策を先頭に立って行う職業で、公衆衛生や医療制度などの専門知識を学ぶ必要があります。国の今後の政策などにも大きく関わってくる事もあるので責任もありますが、一人で行うわけではなくチームで対応していく仕事です。公務員であるため、原則は平日勤務が多く産休取得や産後の時短勤務もしっかりしているので、医学部卒業後の長く働きたい女性にも選ばれることが多い職業です。他にも国家公務員では防衛省に所属している防衛医官、地方公務員では不審な死亡原因を解明する監察医や公衆衛生医師等の活躍の場があります。日本ばかりではなく、医学部卒業後に海外の大学院等で公衆衛生を学んで、WHO等の機関に所属し途上国のために活躍するといった事を選択する人もいます。
多くの民間企業が望んでいる
医学部を卒業後は公務員ばかりではなく、民間企業に就職するケースも少なくはありません。製薬会社に勤務し、新薬の開発に関わる事でより多くの患者を救う喜びにやりがいを見出す人もいます。保険会社の加入審査業務や企業の専属の産業医等も多くの知識が求められ、福利厚生や収入面でも安定しています。医学部を卒業後、起業した先輩のベンチャー企業で海外の治療薬等のビジネスに参入したり、医療のコンサルティング企業に就職するなど選択肢は様々です。医学部でいろんな事を学んでいく中で、人を助けたいという思いを成就させるには医者になる事だけが選択肢としてあるわけではない、ということも学んでいきます。働き方改革が求められている今、民間企業では過労死といったことも大きな問題となっているので、ストレスチェック等のできる産業医の存在が求められています。残業や夜勤等もないため、医学部の卒業後の進路として考える人も少なくはありません。
医学部を卒業したら、医師になるという選択肢以外にも多くの職場が、働き手として必要としています。自分がどの道に進みたいのか、本当に自分がやりたい事とは何であるのか選択肢が多い分、じっくり考えて選ぶことが必要です。医学部を卒業し、その学んだことを活かし手塚治虫や北杜夫等のように作家になって有名になる人もいるのです。
医学部を卒業しても、道は「医師」の他にたくさんあり、一人一人に適した職業が存在します。医学生道場に所属する現役医師たちや医師免許を持つ講師たちは、そんな数多くの選択肢を知り尽くし生徒たちの進路相談に親身になって応えてくれます。同じく進路を迷い選択した先輩医師だからこそ理解してくれることは少なくありません。
医師を目指す学生の悩みに全力でサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。