一般企業のサラリーマンなどは、転職経験が多すぎると再度転職するとき不利になりますが、医師だと過去に4回から5回ほど転職していても不利になることは殆どないです。しかし、医師なら気軽にできるからといって簡単に次の職場を決めてしまうと、理想と違うことも珍しくありません。医師の転職でよくある失敗例や対策などを紹介していきます。
医師が転職で失敗するポイント
医師が転職して失敗したと感じるポイントのひとつに、年収が下がった場合があります。これは前の職場の過重労働が原因で転職した時に多く、忙しい環境にいると、次の職場では働き方や私生活とのバランスを維持できる環境を選びたくなります。そのためつい労働時間が比較的少ない転職先を選びやすく、実際に働くと残業時間が減って前の職場よりも年収がかなり下がったりします。年収が下がることを事前に納得してから行うときは違いますが、そうでない時は労働時間を減らしながらも現在の給与水準を保てる職場選びが必須です。 また、転職すると病院内の人間関係が悪い時や実はハードな勤務など想像していた環境と違うこともあります。医師は転職しやすいからすぐに変えればよいと考えるかもしれませんが、知人の紹介などで入職すると難しいです。殆どは自分より上の立場の医師の紹介で、簡単に辞めることができません。環境に不満があり辞職しても、現職でも不満があると失敗しやすくなってしまいます。
医師が転職に失敗する理由とは
医師が転職に失敗してしまう理由に、自分は職場へ何を求めていて将来はどうしたいと思っているかの自己分析が不十分なことがあります。過重労働や給与、人間関係など、現在不満に感じていることを解決するのも大切ですが、最も大きな不安を解消することだけにとらわれるとミスマッチが起きます。 自分が目指す医師像が明確に出来ず別の不満が出てくるので、年収や労働条件だけでなく、どのような仕事をしてキャリアを積むかなどの業務内容や、人間関係、設備など色々な角度から自分が転職で何を重視するかを考えます。自身で求人情報に応募した場合だけでなく、知人の医師の紹介で入職した場合でも、ミスマッチは起こりえます。これは入職まで病院内部の情報を得られないためで、病院の公式サイトでメリットや魅力的な面が記載されていても、実態は医師の過重労働が常態化していることも珍しくないのです。 早く今の仕事を退職したい時や、今の職場でないなら良いからと直ぐに転職をすると、あまり条件が良くない求人を選んでしまう恐れもあります。好条件、好待遇の求人が出るかは運とタイミングが必要で、待遇面を重視するときは今の職場に不満があっても暫くは我慢して慎重に進めるのがコツです。
転職を成功させるためには
成功をするために大切なことは、希望する職場の情報を正しく把握することです。そんな時に活用できるのが医師のための転職エージェントです。専門性が高いので、勤務環境や雰囲気など病院内の実情にも詳しく、事前に確認することもできます。 医師が働く条件などの待遇についても交渉をしてもらえることもメリットで、勤務環境や給与面について直に病院に質問するのは印象が悪くなる可能性がありますが、エージェントを利用すれば心配もなくなります。 細かい疑問や質問、条件などで不安などがある時も全て聞いて相談しておくと安心です。 他にも、余裕を持ってスケジュールを決めておくことも重要で、現職での退職交渉は予定しているよりも時間がかかることは珍しくありません。好条件の求人が出るのを待ちながら1年ぐらいかけるようにすれば、余裕を持って進めることができます。エージェントに登録するときは、面談を受けてから自分の希望を伝えると希望する条件の求人が来たら直ぐに連絡がもらえます。
医師の転職で失敗するパターンやその理由、そして成功させるために大切なことなどを解説してきました。医師は常に人手不足で有利に進められる可能性も高いですが、上手くいかなかった人も少なくないのも現実です。 その中でエージェントなどを活用することでリスクも下げることができて、手間なども減らせるのでメリットは多数あります。登録サイトや担当者によって異なるので、数社ぐらいは登録して比較してみるのもおすすめです。
また、予備校などの講師として働くという選択肢もあります。当社の「医学生道場」は、現役の医学生が進級や卒業をめざすサポートを行う専門の予備校です。留年対策や卒試・国試対策に強みをもっており、在籍する学生からの評価も高くいただいています。この医学生道場では現在も講師を募集していますので、医療現場以外での勤務を考えている方はぜひ一度ご連絡ください。