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医学生のご子息・ご息女を持つ皆様こんにちは。医学生道場です。
さて、現在7月末ですが、7月末から8月頭にかけて、多くの大学では期末試験が実施されます。
これは医学部でも例外ではありません。多くの医学部で、期末試験がこの時期に実施されます。
今回の記事は、医学部の進級事情を解説した後に、皆様が我が子にできることをアドバイスしていくという内容になっています。
なお、アドバイスに関しては私の主観や自論がふんだんに盛り込まれています。
そのため、皆様の状況や本人の特徴に応じて伝え方や実施方法、実行するか否かに至るまで検討するようにしてください。
それでは始めます。
まずは縁起でもありませんが、この期末試験で合格点を取れなかった後のことを考えてみましょう。
もし期末試験で合格点を取れなければ、単位取得は認められません。そして当然のことながら、取得できなかった分の単位は次学年以降に取得する必要があります。
しかし、医学部では学年を追うごとに勉強が難しくなり、忙しくなります。
そのような次学年以降に、再履修という負担を強いられるとなれば、さらに円滑な単位取得の妨げになることは明らかです。
やがて限界を迎えた医学生は進級要件に引っ掛かり、留年してしまう。
これは誇張でも何でもない、医学部の日常です。
このように、一度単位を落とすと中々抜け出せない負のスパイラルが待ち受けています。
そもそも、必修単位を落とせば一発で留年という医学部もあります。
そのため、医学生にとっての期末試験とは、生半可な気持ちで挑んではならない試練なのです。
もちろん医学生も必死ですので、ほとんどの医学生が時間をかけて全力で勉強します。
しかし悲しいかな、医学部の期末試験というのは闇雲に勉強していれば合格点をとれるものではありません。
試験に出るところをまず勉強し、そこから全体に学習を波及させていく。このロールモデルに従わないと、合格点を全科目で取得するのは困難です。
出るところ、すなわち過去問のことです。他学部と同様に、過去問が進級における必須アイテムになっています。
しかし、このコロナ禍により学年の縦の繋がりが希薄化し、過去問の継承が上手くいっていない大学もあるようです。
さらに、同学年での横の繋がりも皆無であることから、過去問の共有が遅れている大学もあるようです。
過去問を手に入れられず、自力で勉強するしかなくなった医学生の心細さは察するに余りあります。
他人の健康に関わり、誤診が命を奪うこともある医師。そんな医師の卵が、生温い知識量で進級していいはずがない。
このような理屈はわかりますが、我が子が望むのならぜひとも医師になってほしい、と思うのが親心でありましょう。
しかし、その思いを上手くコントロールできないと、応援する気持ちが逆に我が子を追い詰めることになりかねません。
その理由を皆様に納得していただくため、次は医学部の進級状況について述べていきます。
それでは、当の本人たちが置かれている状況を確認してみましょう。
文部科学省の「各大学の医学部医学科の入学状況及び国家試験結果等」という資料の「医学部医学科における国家試験等の状況(令和2年度)」という項目から引用します。
https://www.mext.go.jp/content/20200904-mxt_igaku-100001063-2.pdf
すると、「最低修業年限での卒業率」、すなわち6年間で卒業できた医学生が入学者に占める割合は、国立大学で85.2%、公立大学で86.0%、私立大学で81.6%であり、全体では84.0%となっています。
これは6年間で卒業できなかった医学生の割合ですので、成績不振による留年だけでなく、けがや病気による休学、不登校なども含まれています。
しかし少なくとも言えることは、医学生が100人いたら十数名は思い通りに進級できないということです。
意外と割合が大きくないでしょうか?
日本の大学は入るのは難しいが出るのは簡単、とはよく言われる話です。しかし、このイメージを現在の医学生に無条件で当てはめるのは、酷であると言わざるを得ません。
この事実を忘れないようにお願いします。
それでは、これから皆様へのアドバイスを挙げていきます。
まず、過干渉はやめましょう。
文字通り死線を越えている最中であることは、恐らく本人が一番理解しているからです。
あまりに楽観的であれば戒める必要もありますが、期末試験直前の医学生の多くは心中穏やかでありません。
結局のところ行動するのは本人なので、外野が騒いでも心に響かないどころか逆に反発を招く可能性すらあります。
ご自身と我が子に境界線を引くことを心がけましょう。
非常に高度な技術になりますが、ぜひ過干渉でも放置でもない「見守る」ことを意識して接してもらえたらと思います。
次に、考えなしに成績や学習に言及するのはやめた方がいいかもしれません。
不合格や留年ともなれば放置するのは危険ですが、闇雲に勉強のことを話題に出すと思わぬ悪影響が及ぶ可能性があるからです。
野次馬根性をグッとこらえ、聞きたいことや知りたいことのみ確認するとよいでしょう。
さらに、我が子を信じてあげることが肝要です。
動揺は伝播します。こちらが不安になりすぎると本人も動揺しますし、自分の努力に自信が持てなくなります。
信じてどっしり構えてみましょう。
しかし、他人が自分以上に焦っている姿を見ると逆に安心する方もいらっしゃいます。ですので、本人の特徴に合わせて微調整する必要があることには注意していただきたいと思います。
さて、これくらいでしょうか。
まとめると、我が子を「信じる」、この一言に尽きます。
我が子の将来や経済的負担など、期末試験には不安が付きまといますが、ぜひ冷静に対処していただければと思います。
しかし、もっと直接力になってあげたいという親御様もいらっしゃるでしょう。
また、「見守る」と言われても、具体的に何がダメで何が良いかわからない方もいらっしゃると思います。
そのような方々は、情報提供や提案をしてみるのはいかがでしょうか。
例えば、メンタルケアのため医師のカウンセリングを受けることを提案してみる、医学生の学習支援サービスを紹介してみる、といったことです。
医学生本人は勉強に手一杯で、情報収集まで手が回らないことがあるためです。
そのような時に、学習支援サービスを薦めてみる程度が適切な距離感であると私は考えています。
ただし、説得することは構いませんが、あくまで提案に留め、本人の決断を尊重することが重要です。
しかし、どのサービスを薦めればよいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
そんな皆様にお薦めしたいのが、医学生道場です。医学生のための塾、といえばわかりやすいでしょうか。
さて、私がこの医学生道場をおすすめする理由は、ひとえに現役医師による指導を受けられるから、これに尽きます。
医学生道場の授業担当者は全員が現役の医師です。
医師ですから当然医学部を修了し、国家試験まで合格しています。いわば医学部を攻略した猛者であり、そんな猛者たちから指導を受けられます。
さらに、学習指導だけではなく、医学部の定期試験を乗り越えた者だからこそできる適切なケアも魅力です。
落ち込みがちな医学生のかなり深いところまで寄り添うことが可能です。
また、毎回の指導の様子は、保護者の方へ連絡されます。指導を受ける際の様子から、本人が指導をどう思っているかを知る一助になります。
しかし、一つ注意点があります。それは、本道場の学習効果は本人のモチベーションに大きく左右されるということです。
本道場の指導内容は、学生が解いてきた問題の解説、授業で分からなかったところの補足説明などです。お分かりかと思いますが、主体的に勉強しないと指導になりません。
本人が覚悟を決めないと、周囲の医学生より工夫して頑張っているのに成績が上がらない、という凄惨な結果になりかねません。
ぜひ、下記リンクからQRコードを読み取り、公式LINEを友だち登録して情報を集めてみてください。
https://liff-gateway.lineml.jp/landing?follow=%40472iuhxl&lp=1KhJJK&liff_id=1656677898-wjNyxNy7
そのうえで、本人の性格に合ったサービスであるかどうか、判断していただきたいと思います。
さて、定期試験を控えた医学生を子にもつ皆様、いかがでしたでしょうか。
「信じて見守る、放置はしない」と簡単に言いましたが、これは非常に困難な対応です。
しかし、医学部の進級状況でお伝えした通り、順調な医学部生活を送れる医学生は8割程度です。
医学部に入れば安泰、といった思い込みは捨て、ぜひデータに即した柔軟な対応を心がけていただきたいと思います。
それでは失礼します。
医学生道場