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こんにちは! 医学生道場です。
8月も終わりに近づき、真夏のピークは去っていったようです。気温の変化で体調を崩さないように、体調管理は徹底していきましょうね。
さて、8月が終わりに近づいてきた、ということはそろそろあの時期がやってきますね。
医学生にとっての大きな関門…そうです、CBTです。
大学によって行われる時期は異なりますが、後期に入り臨床実習が始まる直前である、8月から2月あたりに行われることが多いです。つまり、今の時期からCBTが始まっている大学もあるということですね。
今回は、そんな徐々に間近に迫るCBTに向け、医学部4年生の皆さんが今やっておくべき、むしろやっておかなければマズい!? ことを、チェックリストとしてご紹介します。
CBTに向けて対策がバッチリの人は最終確認として、不安がある人はこれから少しでも合格の確率を上げるための参考に、さらに1から3年生はこれから待ち受けるCBTの予習としても活用してくださいね!
まずは、CBTについておさらいしておきましょう。
CBT(Computer Based Testing)は、コンピューターを用いたテストで、臨床実習に必要な知識の理解を問うための試験です。
大学によりますが、おおむね65%の正答率が最低合格基準と定められています。出題問題は学生一人一人によって異なり、全問題を平均して難易度が同じようになるように出題されています。
合計320問ありますが、そのうち240問がプール問題、残り80問が新作問題からの出題です。CBTでは、プール問題のみが採点対象となります。
プール問題は過去に出題された中から正答率などで良問と判断された問題のため、奇問や悪問が解けなくても合格することが可能ということです!
しかし、このプール問題は、30,000問以上(!)といわれているプールからランダムに選ばれているため、安心はできません。油断せず、対策していくことが合格のカギとなります。
それでは、CBTの出題範囲・出題形式について詳しくみていきます。
出題範囲については以下の表のとおりです。「医学教育モデル・コア・カリキュラム」に基づいて出題されます。
出典:
「CBT(医学部)基本情報~合格基準・出題範囲・出題形式は?」(https://informa.medilink-study.com/regularpost/11432/)
医学教育モデル・コア・カリキュラムについて詳しくはこちら(https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/033-2/toushin/1383962.htm)
Aは「人として」「医師として」どうするのか、を聞いてくる問題です。
Cの医学一般とは、基礎医学についてです。基礎医学が約15%出題されます。
D、Eでは正常構造と疾患について、いわゆる病気についてが合わせて55%出題されます。
時間割と出題数に関しては、以下の表のとおりです。
出典:「CBT(医学部)基本情報~合格基準・出題範囲・出題形式は?」(https://informa.medilink-study.com/regularpost/11432/)
それぞれの問題形式について解説します。
まず、ブロック1~4の240問は単純5肢択一形式となっています。5つの選択肢から一つの答えを選ぶ形となっています。解き終わった問題は後から変更することが可能です。
ブロック5の40問、多選択肢型形式は6つ以上の選択肢から一つの答えを選びます。こちらも、単純5肢択一形式と同じく解き終わった問題は後から変更できます。
ブロック6の、順次解答型4連問は、一つの症例について4連続で問題が出題されます。全問の正答に基づく問題文が出題されるため、前の問題に戻って解答を変更することができません。
CBT合格のためには何はともあれ、過去問を解きまくることです!
CBTの基礎知識の部分でも紹介した通り、CBTでは320問中240問、プール問題が出題されます。
出題された問題の一定数がプール問題となり、それが次の年に出題されて…と繰り返してCBTの問題が作られているため、CBTの過去問を何年分も解くことが最も効率的な勉強方法ということになります。
そして、過去問を解きまくるうえで必需品の問題集。私は、クエスチョン・バンク(QB)をおすすめします。
中でも、冊子のQBではなくQB on-lineがおすすめです。タブレットやパソコンからいつでもどこでも見ることができるため、効率的に勉強できます。
では、CBT対策のためにはいつ頃から勉強を始めればいいのかをご紹介します。
先程ご紹介したQBは、合計5冊あり、3000問以上収録されています。
3000問を3か月で3周すると考えると、1日に平均約100問解かなくてはなりません。ただ解くだけなら可能かもしれませんが、CBTに合格するには問題をしっかりと理解したうえで解いていかなければならないため、解説までしっかり読んだうえで1日100問はなかなか厳しいと思います。
そのため、4~5か月前から勉強を始めていくのが良いでしょう。
ただ、この期間は目安でしかありません。部活動やアルバイトをしている方は、自分の忙しさを考えたスケジュールを立てましょう。
がむしゃらに勉強するのではなく、しっかりとスケジュールを決めて、計画的に勉強していかなければCBTへの合格は遠のいてしまいます。
次に、CBTの過去問題集を解いていくうえで、効率的な方法を教えます。
まずは問題集を一周しましょう。QBの場合は、「一週目」アイコンのついた問題を先に解くのもいいでしょう。
問題を解く中で、正解できた問題、間違えた問題、正解できたが自信がなかった問題が出てくると思います。それぞれに〇、×、△などの印をつけながら答え合わせをしていき、その後復習として二週目以降に取り掛かります。
時間がない場合は、間違えた問題、正解できたが自信がなかった問題を中心に解いていきましょう。間違えた問題を反復していくことで、記憶に定着させていきます。
また、QBを解いていく場合は「vol.2 臨床前編」 「vol.3 臨床後編」から先に解いていくことをお勧めします。
特に、vol.2は圧倒的に優先順位が高いです。vol.2からの出題範囲は50%以上と高く、またvol.4の問題はvol.2の知識が頭に入っている前提の問題が出題されているため、vol.2からしっかりと固めていくのがおすすめです。
ちなみに、vol.1~3までの出題範囲は以下の通りです。
vol1:基礎医学 15%
vol2:臨床医学(疾患の知識(器官別)) 55%
vol3:医学総論・公衆衛生(症候学・病態、身体診察、公衆衛生) 30%
以上、CBT対策で知っておくべき、やっておくべきことを紹介してきました。それでは次に、CBT対策をしていく上で大切にしてほしいことを紹介していきます。
CBT対策をする上で、問題集を解くことが最も大事なことだと思われがちです。
確かに、合格するには問題集は必須ですが、それ以前に、CBTの意義は臨床実習に移るための試験だということを忘れてはいけません。
そのため、臨床現場を意識した勉強を普段からできているかどうかがとても大切です。
CBTの問題は独特で、問題集を解くことに気を取られがちですが、ぜひ臨床の場を見据え、「医学の知識を整理するための機会」だと思って取り組んでみてください。
今回の記事では、CBT対策をする上でのテクニックをお伝えしてきましたが、医学を勉強していく上で最も重要なのは自分に合った方法で勉強していくことです。
医師になった後も勉強していかなければならないことはたくさんあります。小手先の知識やテクニックだけで試験に挑み続けていくと、実際に医師になった後に困ることになります。
そのため、医学部に入学して最初の難関であるCBTをきっかけにして、自分に最も合った勉強方法を見つけ、今後に生きる力を身に着けてほしいと思います。
この記事の中では、CBTの基礎知識、対策するうえでやっておくべきこと、大切にしてほしいことを紹介してきました。
ここまで記事を読んでくれた皆さんは、やる気がわいたでしょうか? それとも、自分一人でこなしていくのに不安を抱えてしまいましたか?
医学生道場は、そんな皆さんの気持ちを受け止め、CBT合格に導きます。
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