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こんにちは!医学生道場です!
11月に突入し、6年生の皆様は国試に向けた対策を日々頑張っているのではないでしょうか?
既にひととおり目を通し終わって、あとは暗記していくだけというコツコツ型の方もいれば、まだ全体像を把握できておらずこれから詰め込んでいく駆け込み型のかたもいらっしゃいますよね。
そんな駆け込み型の方は、まだ国試における重要な得点源である「公衆衛生」の範囲については、勉強をはじめたばかりだ、もしくは12月前後に始めよう、そう思っている方も多いのではないでしょうか?
一般的に、公衆衛生は、重要な得点源であるにもかかわらず、医学生が対策を始めるのは、6年生の8月から12月ころにかけてであるという風に言われています。
そこで、今回は、公衆衛生について勉強をはじめたばかりだったり、これから始めようと思っている駆け込み型の医学生に向けておすすめの「公衆衛生」の勉強法や教材をご紹介していきたいと思います!
公衆衛生は、国試において最も出題数が多い科目です。
例年約50問程出題され、その割合は国試400問のうち12.5%を占めています。
循環器や呼吸器などのメジャー科目が、毎年25問ほどの出題数であるのと比べると、公衆衛生の出題数は2倍近くあります。
したがって、公衆衛生は最も重要な得点源であり、公衆衛生を制するものは、国試を制するといっても、過言ではないでしょう!
このように、「公衆衛生」は、重要な得点源であるにもかかわらず、一般的には、多くの方が6年生の夏ごろから12月ごろにかけて勉強を始めるといわれています。
6年生の前期などの早めに対策を始めた方がよさそうに感じるのにいったいどうしてでしょうか?
結論から申し上げますと、それはズバリそれぐらいの時期にはじめても十分間に合う暗記科目だからです。
大手ビデオ講座予備校でも配信が開始されるのは夏から秋にかけての時期であり、それ以前には臓器別の対策をしっかりやっておくことが推奨されていることがうかがえます。
また、マッチングで病院によっては筆記試験が課されることもありますが、公衆衛生の範囲が出題されることはほとんどなく、出題されたとしてもほんの少しだけです。
ですので、6年生の後期になるまでは、対策をしていない人がほとんどなのです。
とはいっても、公衆衛生は臓器別の勉強とはあまりにも傾向が違うことから、苦手としている人も多く、適切な勉強をしないと得点を大量に落としてしまうことも考えられます。
そこで、公衆衛生の勉強法について詳しく見ていきたいと思います。
それでは、公衆衛生の具体的な勉強方法について説明していきたいと思います!
まずは、1週間〜2週間ほどの決まった時間を設け、公衆衛生の範囲をテキストや予備校のビデオ講座を用いて集中的に1周するのが良いでしょう。
これによって、公衆衛生のおおまかな流れを把握することができ、これだけで解くことができる問題もいくつか埋められるはずです。
公衆衛生は、上述したように覚えることが多い暗記科目ではありますが、細かい語句を一言一句覚える必要は全くなく、全単元を関連付けながら要点を押さえて暗記していくことが重要である点は他の科目と同様です。
そこで、このように、まずは集中的に1周をして、後の細かい暗記をする際に自分をどの範囲を覚えようとしているのかを理解できるように、全体像を把握しておく必要があるのです。
公衆衛生は直前期にやればやるほど得点が上がる科目です。
できるだけ問題演習の数を増やしましょう。
暗記をする際には、テキストを読み込むインプットだけではなく、問題演習を繰り返すアウトプットが何より重要であることは、多くの試験を乗り越えてきた医学生の方ならすでにご承知かと思います。
目安は年内にQB公衆衛生を1周終えることです。
直前期も問題演習の数は減らさないようにしましょう。
覚えたと思っていても、問題演習を怠ると知識がどんどん抜け落ちていき、答えを導き出す勘も鈍ってきます。
もっとも、公衆衛生は直前期の勉強が大事であることに変わりはないのですが、ある程度の段階までいくと得点が頭打ちとなり、点数が上がらない時期に到達します。
公衆衛生の範囲は、単純な知識問題を問うものが多く、また、過去問の焼きまわしのような問題も多いです。
ですので、直前期は、新しい知識を覚えようとするよりかは、むしろいままで覚えた知識を忘れないことを目的に辛いですが問題演習を繰り返しましょう。
また、順番に解いていくと単元ごとの勉強となってしまうので、QBオンライン等を用いてランダムに勉強していくこともおすすめです!
公衆衛生は覚えることが中心となる勉強法であり、ビデオ講座で理解を深めていく他の科目と比べて、参考書や問題集の重要度が高いです。
そこで、公衆衛生を勉強しようと思っている医学生におすすめの教材をいくつかご紹介していきます!
ほとんどの医学生が、QB公衆衛生を用いて過去問演習を行っています。
国試では、みんなが解けないような問題を正解するよりも、みんなが解ける問題をいかに落とさないかがものすごく重要です。
ですので、みんなが利用して、解けるようになっているこの教材を用いて、対策を行うことが非常に効果的であるといえるでしょう。
QBの利点は、正解肢だけだなく不正解肢についてもなぜ間違いであるかという解説が載せられているという点や、正答率が記載されており、落とさず必ず得点しなくてはいけない問題がわかるという点が挙げられます。
また、過去5年で出題された科目については、青い枠で囲まれるなどの特色があるので、時間がなくて切羽詰まっている医学生については、青枠の問題だけとりあえず行ったり、正答率が高い問題のみおさえるという使い方をすることもできます(可能な限り全ての問題に触れられるようなスケジュールを立てる方が良いですが)。
このQBを2.3周するだけで、おそらく十分に合格点に達することができるはずです。
迷ったら、とりあえずこの教材から始めてみましょう。
レビューブック公衆衛生は、国試合格レベルの公衆衛生の知識がコンパクトにまとめられている教材です。
実際に国試で問われた問題には、アンダーラインや国試番号が付されていたり、国試品出度が星付きであらわされているなど、時間がない医学生は、試験前の追い込み期効率的に知識を整理することができます。
また、QBに本書の参照ページが記載されているなど、QBとの対応も抜群です。
さらに、持ち運びやすいコンパクトなサイズであるため、試験当日に会場で最後の見直しを行うには適した教材となっています。
「公衆衛生がみえる」は、イラストが豊富でとにかくわかりやすい「病気がみえる」シリーズの公衆衛生版となっています。
「公衆衛生がみえる」は、知識の補完に最適な教材です。
こちらも、上記のQBや、レビューブックと対応している教材となっており、QBで過去問演習をやっていくうえでわからない問題に直面した時などにこちらの教材を参照するといいでしょう。
もっとも、この勉強法は、暗記が進んでいない過去問1周目の段階では、いちいち公衆衛生がみえるで確認していくとかなり時間がかかり非効率的なので、2周目以降に間違った問題のみ参照するのがいいでしょう。
「忙しい人のための公衆衛生」も効率よく公衆衛生を学びたい人のためにおススメの教材となっています。
「忙しい人のための公衆衛生」は、200頁くらいで内容が凝縮されており、複雑な法律知識や医療統計、研究手法などがわかりやすくまとめられています。
また、過去問も掲載されており、実戦形式で学ぶこともでき、おススメです。
※公衆衛生は、情報更新が早い分野なので、低学年のうちに教材をすでに買っていた場合には、手持ちの教材が最新版かどうかも確認しておこう。
※公衆衛生は、情報更新が早い分野なので、低学年のうちに教材をすでに買っていた場合には、手持ちの教材が最新版かどうかも確認しておこう
記事を最後までご覧いただきありがとうございました😆
今回は、国試対策を日々頑張っている医学部6年生に向けて、公衆衛生の勉強方法やおススメの教材を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
記事でも述べたとおり、公衆衛生の科目は、臓器別の勉強とはかなり異なることを意識し、直前期に追い込みの勉強をかけることが重要です。
膨大な国試の勉強は大変だと思いますが、他の科目の勉強とも両立しながら、ぜひ本番までがんばってください!