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こんにちは!医学生道場です!
9月も中旬を過ぎ、少しは涼しいと感じる日が出てきたのではないでしょうか。
夏休みは、東医体や試験で忙しかった医学生の皆さん、充実した夏休みを過ごすことができたでしょうか?
楽しい夏休みも終わり、早速試験があった医学生もいたかと思います。
これからまた多忙な日々が始まりますが、みなさんいかがお過ごしですか?🤔
今回は、医学部の「留年」について話していきます!
「留年」という言葉を聞くと恐ろしいですよね😱
現在の医学部では5人に1人は留年をしているようです。
この数値をみて、みなさんはどう思いましたか?
多いと感じましたか?少ないと感じましたか?
私は多いと感じました。
あまり留年はしないものだと思っていましたが、自分が思っている以上に身近なものだと感じました。
ここ数年は、「卒業試験で40人落とした」などというニュースを耳にしたことがあると思います。
どの大学も、進級が厳しくなり、留年率が増加しているように感じます。
なぜ、留年率が増加してきているのか後ほど詳しく述べていきます。
医学部では、単位を1つでも落としてしまうと留年してしまいます。
多くの場合、本試験と、失敗してしまったときのための再試験。
この2回しか、試験を受けるチャンスがありません。
医学部は、カリキュラムがパンパンに詰まっているため、一度単位を落としてしまうと、同じ学年をもう一度やり直して、単位を取り直すしかないのです。
また、医学部では、同じ学年で2回留年すると放校、つまり退学処分となってしまう大学がほとんどです。
1回でも留年してしまうと、退学の危機が迫ってしまうので、留年しないよう、十分対策をしましょう👍
医学部では、留年者が年々増加しています。
その理由について詳しく話していきます。
医学部では、1-4年生で、基礎医学や臨床医学を学び、5-6年生で臨床実習を行うというカリキュラムが組まれています。
特に、2年生ごろから始まる基礎医学でつまずいてしまう学生が多いです。
基礎医学は、解剖学・生理学・分子生物学・生化学などの医学科目を学びますが、どの科目も、専門性が高く、非常に暗記量が多いため、多くの医学生が苦戦します。
しかし、医学の基礎となる部分であり、どれも大変重要な科目ばかりなので、確実に習得しなければなりません。
先ほども述べたとおり、医学部では、単位を1つでも落とすと留年となってしまいます。
医学部では、医学系の科目以外にも、1年次には教養科目があったり、2年次以降も英語や選択科目など、非常に多くの科目や試験があります。
これらを全て履修しなければいけないため、進級が厳しくなっているように思います。
医師になるためには、医師国家試験に合格しなければなりません。
医師国家試験の合格率は、その大学の評価に関わるため、各大学が力を入れています。
医学部を受験する学生は、各大学の医師国家試験合格率を気にしており、合格率が高い大学に入学したいと思います。
そのため大学側は、少しでも医師国家試験の合格率をあげるため、定期試験や卒業試験の難易度をあげ、できるだけ優秀な学生のみを集めようとしています。
上記のようなことから、医学部の進級が徐々に厳しくなり、留年率が上昇している原因となっています。
さて、留年という言葉を恐れている人が多いと思いますが、留年してしまうと何がいけないのでしょうか。
これは当たり前のことを言っていますが、留年してしまうと、医師になるまでの年数が延びてしまいます。
医学部はただでさえ6年間あるため、ストレートで卒業できたとしても、18歳で入学し、24歳で卒業となります。
一人前の医師になるまでには、医師国家試験に合格してから数年かかるため、医師として、第一線で活躍できるまでにはかなりの時間がかかってしまいます。
医学部の学費は高額です。
国立医学部はまだしも、私立医学部は6年間で約3000-4000万円と自宅を購入できるほど高い学費です。
一度留年してしまうと、年間500-700万円ほど学費が余計にかかってしまうため、家計が非常に苦しくなります。
また、学費を払うことができず、退学せざるを得ない状況に追い込まれてしまう医学生もいます。
こちらに関しては先ほども述べましたが、留年を繰り返すと退学処分となります。
多くの大学では、同じ学年に2回までしかいられず、2回留年をすると放校、つまり退学処分となってしまいます。
大学によっては、復学のための試験である復学試験が設けられている学校もあります。
せっかく、難関の医学部に合格したのにもかかわらず、放校となってしまうのは悲しいので、そうならないようしっかり勉強し、進級しましょう!
留年を恐れている皆さん、医学部では実際、どのような試験が行われているのでしょうか。
医学部では、医学系科目だけではなく、教養科目も試験が課されることがあります。
医学部の中には、教養科目の試験が非常に難しく、苦戦する学生もいるようです。
また、医学系科目は、専門的な内容であり、覚えなければならない量も膨大なため、試験はかなり厳しいです。
医学部では、本試験を落としてしまったからといって、すぐ留年になってしまうわけではありません。
本試験で失敗してしまった学生のために、再試験という救済制度が存在します。
救済制度といっても、もう一度試験を受ける機会が与えられただけであって、合格点を取らなければいけないことに変わりはないので、しっかり勉強する必要があります。
再試験への勉強方法・対策方法は以下の記事も参考にしてみてください!!
どんなに頑張っていても、留年してしまうことはあると思います。
留年してしまうと、後輩と同じ学年となり、新しい環境に馴染めるか不安に思う人が多いです。
実際に私の学年でも留年者がいました。
今年度は1人落ち、上の学年からも1人落ちてきました。
通常は数人いるもので、留年者同士で仲良くなったりすることが多いため、私の学校はかなりレアなケースだと思います。
1人では不安なことも多いと思いますが、意外と周りは優しい人が多く、自分たちのコミュニティにいれてくれます。
また、同じ学年を繰り返すことは、1年分の余裕ができると思いますし、上の学年との繋がりがあるため、レポート情報や試験情報を入手しやすいと思います。
留年が決まったときは、かなりどん底にいると思いますが、せっかく医学部に入学できたのですから、卒業できるよう、最後まで諦めずに頑張っていきましょう!!
最後まで目を通していただきありがとうございます!
今回は「留年」という少しセンシティブな内容でしたが、いかがでしたか?
私も医学部に通っていますが、実際、定期試験の時は、毎回心が折れそうになりながら勉強しています😅
再試験にかかる人数が多い試験科目は、私も落ちそうで非常に怖いです。
今まで医学部で生活をしてきて、試験が不安だったり、心配している人こそ、しっかり進級していると思います。
不安だから、心配だから、皆さん一生懸命勉強している印象です。
しかし、試験が余裕と思っていたり、試験前にも関わらず遊んでいる人は、本当に勉強をしておらず、再試験にかかりやすかったり、実際に留年してしまっています。
私の学校には、前期でさぼりすぎてしまい、後期で挽回しようと頑張ったのにもかかわらず、最終的なGPAが足りず留年してしまった子がいます。
なにも、一人で頑張って乗り越えようとする必要はありません。
苦しければ、友達や家族を頼ってみましょう!!
また、分からない事は教授に聞いたり、「医学生道場」など、「医学部塾」等を活用するのも良いと思います👍
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留年しないよう、一緒に頑張っていきましょう!
医学生道場スタッフ一同、心より応援しています🎌