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皆さん、こんにちは
医学生道場です。
新年、あけましておめでとうございます。🌄
最近は日中でもとても冷え込むようになってきましたね…🥶寒さ対策を万全にして冬を乗り越えましょう🔥
お正月疲れなどもあり、年明けの試験や、勉強へのモチベも上がりにくいですよね…。
ここで、そんなお悩みを抱えた医学部の生徒さんと、医学生道場の代表、Dr.橋本との会話をご紹介したいと思います。
医学生
「先生、医学の勉強の効率が悪い気がします。というか頭が働きません。暗記ばっかで面白いわけがありません」
Dr.橋本
「うんうん、よく堂々と俺にそれが言えるよね、うん(;´∀`)」
医学生
「だって、医学って覚える事ばっかりで、本当にみんな良くモチベーションが続くなって感じです。薬理なんてカタカナばっかり(‘ω’)ノ」
Dr.橋本
「よし、そうしたら医学部の中で医学を効率良く勉強するために、いくつか伝授しようではないか!」
医学生
「お願いします!」
Dr.橋本
「略して、医学生効率的医学勉強方法だ!」
医学生
「先生、中国語みたくなってます(‘ω’)ノ」
医学部では数えきれないほど大量の、そして進級がかかった重い重い試験ばかりがあります。
しかし、医学生は医学部に入学するまで、いろいろなことを沢山我慢して、がむしゃらに勉強をしてきたのです。入学してから部活・サークル・アルバイトや恋愛まで、やりたいことが沢山ある人も多いと思います。
そういう状況ですので、医学の勉強を出来るだけ効率よく行いたいと考えるのは、誰もが思う自然な悩みだと思います。
このコラムでは、医学を効率的に勉強するために必要な、精神論と実践論をお話したいと思います。
最後に、
実際に医学知識を頭に入れてみよう!(クリックすると演習に飛びます✍)
ということで流れを説明しているので、それだけでも覚えて帰ってくださいね🎶
先に、医学を効率よく勉強するための意識についてお話したいと思います。
まず、人が新しい学問を勉強する時に、爆発的に記憶力や理解力を上げる、簡単な方法があります。それは何だと思いますか?
、、、はい、正解は「興味・好奇心」です。
例えば、小学校の時に、時刻表や野球選手の名前と番号を、逐一覚えている子はいませんでしたか?
彼らは湧いてくる好奇心に従って記憶しているので、すごい力を発揮します。
「知りたいな」「面白いな」という、いわば純粋なピュアな気持ちです。
それを医学に応用するのです。
具体的には次のように考えるようにします。
「うわ、面白い!と感じるまで調べてやる!」
「人間の仕組みについて、全体像を把握してみたい!」
「医学を体系化して、楽しんでみせる!」
「図などを自分で書いて、どんどん理解していくぞ!」
こんな気持ちです。
ちなみに、これは「思い込み」や「マインドセット」と呼ばれたりすることもあります。
早い段階でこの意識を持てるかどうかで、後がかなり変わってきます。
というのも、医学という学問自体の性質が「人間は所詮、細胞の塊でしかない」という、いわば本質の部分を何度も何度も確認する学問と言えるからです。
反復の回数が多ければ多いほど、その本質が身に染み付いてきて、どんどん医学に強くなっていきます。
そのためには、上記の気持ちをもって勉強するのが一番手っ取り早いと思います。
医学的には、人は興味があることに対して、ドーパミンの放出量は一気に増えるので、記憶の形成(シナプスの結合)が早くなるということです。
さらに、実際に理解が深まってくると、医学はどんどん楽しくなってきます。
「なるほど、だからこの病気が存在するのか~」
「なるほど、そうしたらこんな病気もまさか、、、あ、やっぱりあるのか!」
「この病気の治療の仕方ってシンプル、、、というか、意外と医療ってまだまだ原始的なものもあるんだな」
「うわ、人間の脳ってそういう仕組みなんだ!あれ、現実世界で応用出来るんじゃないか!?」
我々は人間ばかりの世界で生きているので、人間を理解する事が出来れば、人生がもっと楽で楽しくなるかもしれません。
※関連コラム「医学そのものを利用して、医学を効率的に記憶する方法!?」
次に実践論についてです。効率よく勉強する方法については、私もずっと研究し続けていました。
そして、最終的にはとても単純な結論に至りました。今回はそれを特別に伝授したいと思います。
それは、「面倒であっても、実際に手を動かして書き込んでおくこと」です。
これが遠回りのようで、効率よく前に進む方法です。
下に具体例を示してみました✊ 参考にしてみてください♪
少し面倒に感じて、頭の中で考えようとすると、専門用語ばかりの医学は手が付けられません。
よく分からなくてもとりあえず手を動かして書いてみましょう。
出来ればひねりを加えて、絵にしてみましょう。
そして、その絵から矢印を引いて、文字を書いてみてください。そうすると見えてくる世界があります。
「あれ、この部分からこの部分は本当につながるのかな?」
「あれ、これ当たり前に考えてたけど、この言葉の定義ってなんだっけ?」
「この部分、調べてみたら、結構しっかりかけるかもしれない」
こんな様子です。
自分で作っていく作業になるので、覚えるだけの受動的な姿勢ではなく、能動的・主体的な姿勢に変わります。
ドーパミンの放出量は格段に違う事でしょう。
「え、それは生化学じゃできないんじゃない?」
おっと、いい質問が聞こえてきました。大丈夫です。
教科書に、何でもいいのでどんどん書き込んでいきましょう。
例えば、「インスリン」という言葉が出てきたら、スマホや教科書の索引で調べて、矢印を引いて「血糖を下げるホルモン」と書き込んでみましょう。
全く違う文章に変わります。
「それって分子生物学でもできませんか?」
はい、是非やってみましょう。
例えば「DNAポリメラーゼ」という言葉が出てきたら、スマホで調べて、「DNAを複製する酵素」って書き込んでみましょう。
本当に少しずつですが、断然読みやすくなると思いませんか?
このように、参考書をどんどん自分の言葉で溢れた教科書に変えていきましょう。
そうすると、段々とスラスラ読めるようになり、話している意味が理解できるようになってきます。
パズルや謎解きゲームのような気分になったら、もうこちらのものです。
ちなみに、なぜ基礎医学が分かりにくいのかというと、実は大きな原因が教科書自体にある事もあります。
例えば、翻訳本の場合だと、日本語自体が読みにくいことがあります。
また、著者や監修者が寄せ集めの参考書の場合も、大変読みにくいものです。
私も昔はそういった参考書にずいぶん惑わされました。
しかし、どんどん書き込んでいくと、理解が深まっていくだけでなく、間違いにさえ気づくようになります。是非、どんどん面倒がらずに書き込んでいくということを試してみてください。
※関連コラム「あ~つまらない!基礎医学を乗り越える為の勉強方法!」
それでは、基礎医学の「神経伝達」あたりで医学部低学年の方が少し引っ掛かりそうな部分を一緒に演習してみましょう!
例えば、
自律神経系の化学伝達物質は、アセチルコリン(Ach)とノルアドレナリン(Nor)(ノルエピネフリン norepinephrine)である。交感神経と副交感神経神経節前ニューロンの伝達物質はともにアセチルコリンである。 副交感神経では、節前線維、及び、節後線維でアセチルコリンが神経伝達物質として利用される。一方、交感神経では、節前神経からアセチルコリンが、節後神経からノルアドレナリンが放出される。 Achを結合する受容体をコリン作動性受容体という。 コリン作動性受容体にはムスカリン受容体(M)とニコチン受容体(N)がある。 Norを結合する受容体をアドレナリン作動性受容体という。 アドレナリン作動性受容体にはαとβ受容体がある。
などと言った文章が教科書にあったとします。
……。もう読みたくありませんよね(笑)
と、その前に…!
先程お話した精神論「マインドセット」が大切です!
「医学を楽しんでやるぞ!」 「神経について学んだら日常にも応用できそうだぞ…!」
という気持ちを持ちながら立ち向かうと、頭に入ってくるスピードがグンと上がります!⤴
とはいっても、頭に入ってくる気はまったくしませんよね。
これに緑色のマーカーを引いて用語や知識を覚えようとしても、記憶力がかなり良い人でないと厳しいのではないでしょうか…?
なので!!!
ということで、この文章に手を加えてみましょう!
化学伝達物質=細胞間の情報伝達をする と書いておきましょう。
神経伝達物質や伝達物質とも呼ばれます
さて、次に文から軽く図を描いてみましょう
・自律神経系(の遠心路)には交感神経系と副交感神経系がある。
・どちらの系においても、中枢神経系から効果器(筋肉など)に至るまでの経路は、2 つのニューロンで構成される。
「節前ニューロン」「節後ニューロン」
・節前ニューロンが放出する神経伝達物質と、節後ニューロンが放出する神経伝達物質がある。
情報はひととおりまとまりましたが、どうも覚えにくいですよね…。
ですので、頭の中に残るように、文字から連想ゲームをしていくことが重要になってきます
どうしたらよいかと言うと、
連想ゲームを可視化して、絵や色を使うことで「パッと見」の力を使って覚えていけばいいわけです
まず、おおまかな視覚情報として覚えてほしいのが位置関係です。
ここだけのポイントをしっっっかりと覚えれば、怖いモノ無しです。
★副交感神経は上(脳幹)、交感神経は真ん中(胸腰髄にかけて)
★右下(交感神経節後ニューロン)の神経伝達物質 〇 だけ「ノルアドレナリン」、他の3つは「アセチルコリン」
★節後ニューロンの細胞体はタバコを吸っています =「ニコチン受容体」
★上(副交感神経)では効果器であるムスカ「ムスカリン受容体」に、
下(交感神経)では効果器である阿部寛「αアドレナリン受容体、βアドレナリン受容体」に神経伝達物質を渡します。
文を読み砕いたり、図を描いたり、色々してきましたね。
ですが!
ここでの暗記のコツは「セルフ作問」です。
セルフ作問とは、インプットした情報を変換して、自分自身で問題を作り、その答えを覚える方法です。
問題形式によってアウトプットを行うことにより、記憶がより強固なものとなるんです。
今回インプットした知識から、たとえば次のように作問し、解答を確認します。
アセチルコリン
4つあるうちの 左上の〇の色は?
ノルアドレナリン
4つあるうちの 右下の〇の色は?
ニコチン受容体
節後ニューロンの細胞体(受容体)は、タバコを受け取っています
α,βアドレナリン受容体
交感神経(下)の先にいる人物は?
ムスカリン受容体
副交感神経(上)の先にいる人物は?
さて、皆さん何問正解できたでしょうか?!
セルフ作問をうまくできるようにするためには、
〇目標とする試験でどのような形で問われるか(5択マークシート、多選択肢、記述)
〇出題内容についての傾向
などについて、過去問や先輩のまとめ等を使って確認することが大切です。
過去問を見て「神経伝達物質を5択で聞いてくる」「交感神経節後が問われる傾向にある」「受容体についても問われている」と分かったら、それに沿うように、自分自身で作問すればいいわけです。
1つの知識の流れを1として覚えるのではなく、1の知識を3や5に増やしてそれぞれ覚えるクセをつけましょう。
さて、ここまで
主に医学の勉強の仕方について、詳しい手順などをご紹介してきました。
試験勉強、医学部の勉強に向けて前向きな気持ちになってきましたでしょうか?
こんな勉強の仕方、一人じゃ毎回できないよ…と不安になってしまったでしょうか。
医学生道場は、そんな皆さんの不安や悩みをすべて受け止め、医学部のすべての試験に対して全力でサポートし合格へ導きます!
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