進級試験とは
進級試験とは、次の学年に進級するための定期試験のことです。「進級試験」という試験がある医学部もありますが、進級に必要な試験全てをまとめて「進級試験」と表現する事が多いように感じます。進級試験では、その学年の勉強をきちんと理解をしているか、またその知識を使って応用できるかどうかを確認することが目的となります。進級試験に合格できければ再試験があり、再試験も合格できなければ、留年もしくは放校となってしまい、進級できなくなってしまいます。一方、進級試験に合格した人は、言葉の通り、次の学年に進級できるようになります。
進級判定には以下の評価基準があります。
一つ目は、絶対評価という評価基準です。絶対評価は、60点が全ての基準でそれを越えれば合格、越えなければ不合格という形です。医学部の試験のほとんどは60点が基準となっているので、これを超えることができるかどうかが、進級出来るか出来ないかの分かれ目となります。
二つ目は、相対評価という評価基準です。相対評価とは「上位3分の2を進級、下位3分の1を不合格とする」という評価方法です。合格者の人数を60点という基準に合わせて、点数調整でコントロールするという評価方法です。
この絶対評価と相対評価は医学部や科目によって変わってきます。どちらの評価になっても進級試験に合格できるよう、授業にはきちんと出席して出席率を確保し、安心して進級できるようにしましょう。
進級試験の勉強
進級試験の勉強で大切なことは、とにかく過去問を解いてわからない部分を徹底的に潰すことです。なぜ過去問が大切なのかには2つの理由があります。
過去問が大切な理由の一つ目は、他の医学生が過去問を使って進級対策をするからです。進級試験が相対評価だった場合、他の医学生よりも点数をとれていなければなりません。医学生同士、いかに点数をとらなければならないのかという時に、過去問を解いていなければ留年候補にあがってしまい、進級できないということになります。安心して進級するためにも、他の医学生が解ける問題を自分が落とさないよう、過去問を使って徹底的に進級対策を行うことが重要になります。
進級試験に過去問が大切な理由の二つ目は、試験の全体像を把握するためです。何かを学ぶ際には全体像の把握が大切です。自分は何が得意なのか、何が苦手なのか、どんな問題が多いのかなど、試験の全体像を把握しておきましょう。しかし、もし過去問を使わなければ、参考書や教科書を片っ端から読んで覚えなければなりません。しかし、そのようなことをしていると日が暮れてしまいます。なので、全体像を把握するためにも、過去問を解くことが重要になります。
過去問は点数を効率的にとるための有効な手段です。過去問を解けば、自分の理解できていない箇所が明確になり、どこを勉強をすれば良いのか明らかになります。進級までの最短距離は過去問にあると言っても過言ではありません。
ただ、それでも「医師になるために医学部に入ったのだから、進級の為とは言え、過去問を使って試験対策をするのは、なんか邪道な気がする」という意見があると思います。恐らく多くの医学生がそう思ったことがあるでしょうし、当塾で進級対策を行っている生徒さんのほとんどが、同じ意見を持っていました。
そういう時には発想の転換をするのも一つの手です。まずは過去問を使って進級試験に受かるまでの対策をしてしまって、進級できる状態にした後に、進級試験までの余裕のある時間で実力をつけるような勉強をすると。この発想の転換が出来るだけで、進級試験の壁は一つクリアできたようなものです。
「そうか、よし過去問を解いてみるぞ!」と前向きになると、今度は次の壁が見えて参ります。ちなみに、「過去問が手に入らない」「そもそも過去問が無い」「絶対に過去問を使いたくない」と言う場合には、対策に時間がかかりますので、塾や予備校の活用を考えましょう。医学生道場にお問合せ頂けるのでしたら、緑のLINEボタンより友達追加をして、お気軽にお問い合わせくださいませ。親身になってお力添えをさせて頂きます。ご相談フォームやお電話での問い合わせも可能です。お待ちしております。
医学部の進級試験対策に、塾や予備校は有用か
ここで「医学部の進級試験対策に塾や予備校は有用なのか?」という問いに答えておきたいと思います。初めて当塾のホームページにお越し頂いた方に少しだけ前提をお話しておきますと、当塾「医学生道場」は「医学生のためだけの塾(予備校)」で御座います。「へ~、そんな塾(予備校)があったなんて知らなかった」と言われることも多いのですが、当塾は2011年に塾長の橋本が創業し、10年以上医学生の為だけに塾(予備校)を運営して参りました。加えて医学生道場のこだわりは、とにかく個別指導一本であるという事です。塾(予備校)として、収益性は圧倒的に悪くなりますが、その分成果にはつながりやすく、素敵な医師を沢山輩出して、将来沢山の患者さんに笑顔になってほしいという思いから、これらのこだわりがあります。ちょっと珍しい塾(予備校)ですよね。
さて、本題に戻ります。医学部の進級試験対策に、塾や予備校は本当に必要なのでしょうか。答えは「イエスともノーとも言えない」です。少し説明させて頂きます。塾(予備校)はその名の通り「予備」の学「校」です。普段の勉強に加えて、さらに学習したり理解を深めるためにあるのが塾(予備校)なのです。ですので、進級試験対策に塾や予備校が必要なのかと言われれば「必要があったり、目的に有用だと感じるのであれば通うべきである」と考えています。
では、医学部の進級試験対策では、どのような時に塾や予備校が有用になるのでしょうか。これもまた時と場合に依りますが、大きく分けて次の三つがあるかと思います。
①越えられない壁を超える為
②勉強の質を上げる為
③勉強の量を増やすため
まず①ですが、医学部の進級試験対策では「なぜこの科目が落ちてしまったのか、原因が分からない」「勉強不足意外に、決定的な何かが足りない気がするが、それが何か分からない」「これまでの勉強法が通用せず、どうしたらいいか分からない」「自分の勉強法の何が悪いのか分からない」などのご相談が多くあります。この時に、医学生道場の講師(ちなみに講師は全員が現役の医師です!)が指導をすると、弱点を見つけ出し、解決する方法の指導を受ける事が出来ます。自分の弱点を見つけ出して解決出来れば、医学部の進級は当然に約束されたようなものです。こういう場合に、医学部の進級試験対策では塾や予備校が有用であると言えるでしょう。
次に②についてですが、医学部の進級試験対策で「勉強の質」はとても大切です。例えば10の知識を10時間で学ぶのと、10の知識を1時間で学ぶのとでは、医学部6年間を乗り越える時には恐ろしい程の違いになってしまいます。そもそも医学は専門性の高い学問ですので、進級試験では初めて学ぶ専門用語が多く出現します。専門用語をどんどん学ぶ事が出来れば、医学や医療の世界の理解が深まり、どんどん勉強が楽しくなります。しかし専門用語は簡単ではありません。ある生徒さんは「先生、進級試験対策は専門用語を学ぶ事だと思って沢山調べているのですが、専門用語の解説に専門用語が使われていて、なんだか辛くなりました」と言っていました。気持ちは良く分かります。そこで塾や予備校の出番です。塾や予備校では、全ての専門用語を無駄に覚えさせることはしません。講師が(医学生道場では医学教育に精通した医師講師が)大切なポイントにフォーカスして、進級試験突破に必要な専門用語をピンポイントで分かりやすく説明してくれるので、勉強の質を高める事が出来るというわけです。これは医学部という「大学」に通う医学生の為の塾(予備校)だからこそかもしれませんね。
最後に③ですが、塾や予備校に通えば、それだけで医学を学ぶ時間が増えます。これまでの話が嘘のようにシンプルですね。ちなみに医学生道場には8つの校舎があり、全ての教室に自習室が完備しています。「進級試験勉強の為だけではなく、普段の勉強習慣を作るために、自習室を利用する目的のために入塾した」という生徒さんもいるぐらい、医学生道場の自習室は喜ばれています。勉強する仲間が作れたり、辛い時に支えてくれる先生がいるのも、塾や予備校を利用するメリットなのかもしれません。
医学生道場に興味のある方、進級試験の対策で悩みがある方、進級試験対策に関して相談したい方は是非、緑のLINEボタンより友達追加をして、お気軽にお問い合わせくださいませ。親身になってお力添えをさせて頂きます。ご相談フォームやお電話での問い合わせも可能です。お待ちしております。