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こんにちは!医学生道場です!
新年度が始まったと思えばもう6月になりますね。梅雨の時期です。時が経つのを早く感じます。
まだ6月なのにかなり暑い日が続いていますね🥵
みなさんはいかがお過ごしですか?
暑さに慣れていない時期だと思いますので、体調管理には十分に気を付けて過ごして下さいね😊
さて、本日は、CBTやOSCEが公的化されたことによる、大学の定期試験について話して行きます。
CBTやOSCEはまだ早いと思っている低学年の方も含め、必見の内容となりますので、是非最後までご覧ください!
医療系大学間共用試験実施評価機構(CATO)によって行われてきた、臨床実習前に到達しておくべき知識・技能・態度を評価するためのCBTとOSCEが公的化され、2023年8月に始動しました。
公的化された理由の一つとして、「医療の質を向上させて国民に還元させたいから」というものがあげられます。ある一定の要件を満たせば、医学生の医行為が許容されるという、グレーゾーンの運用がなされている中で、法の下で行えることが示されました。これにより、診療参加型実習を通して、医学生が医行為を行いやすくなりました。「医行為を行う医学生の質を担保しているため、彼らの教育に力を貸して頂けませんか?」と現場の医療者や患者さんにお願いし、信頼を得るための根拠づくりになるともいうことができます。
そもそもCBT・OSCEとはどのようなものかから説明していきます。
CBTとは、コンピューターを用いた知識に関する客観試験(Computer Based Testing)のことで、臨床実習を開始するための十分な知識があるかどうかを判断するために行われています。
蓄積された過去の問題と新作の問題の中からランダムに出題されます。問題数は計320問6ブロックに分けられ、出題されています。そのうち採点対象となるのは240問です。残りの80問は新規に作成された問題で、問題の特性(正答率)などを評価し、適切だと判断されれば、次回以降に出題する問題として蓄積します。
一人ひとり出題される問題の組み合わせは違いますが、公平性を保つために項目応答理論(IRT)という評価方法を採用しています。8月の第3月曜日から翌年の3月31日までが試験期間となっており、臨床実習を直前に控えた4年生に受験させる大学がほとんどですが、中には3年生で受験させる大学も存在します。
OSCE(Objective Structured Clinical Examination)とは、医学・歯学教育において、臨床実習前後の学生評価のための共用試験の中で、臨床技能・態度を評価する客観的臨床能力試験として実施されているものです。
OSCEには臨床現場に足を踏み入れる前に、Pre-CC OSCEと呼ばれる、「基本的な診察や手技が身についているか」や「問診がきちんとできるか」などを確認するための試験と、Post-CC OSCEと呼ばれる臨床実習終了後にその評価をする試験があります。
試験会場には、ステーションと呼ばれる部屋が複数用意されており、受験者は各部屋を巡回して実技試験を受けます。ステーションでは、「頭頸部・腹部・神経・胸部・全身状態とバイタルサイン・基本的臨床手技・救急」の8つの課題が課されています。25年度までには、四肢と脊柱、感染対策を加えた10課題を実施することについて検討されています。
CBT・OSCEについて詳しいことはこちらの記事をご覧ください。
これらのCBT・OSCEが公的化されたことにより、全大学で合格基準が統一されました。
私の大学では、臨床実習を多く行うため、CBTの実施時期が3か月早まり、大きくカリキュラムが変わりました。
他の大学でも3年生に試験を受けさせるなど、カリキュラムを変更している大学が複数あり、学生はそれらに振り回されて大変な思いをしている方も少なくないようです。
現在のCBTや医師国家試験は難化してきていると言われています。以前は、疾患や治療法などを一対一で答えさせるような問題が多かったようです。現在は、定義や治療法など、より専門的な細かい知識が聞かれていたり、今まで出題数の少ない分野から出題されることが多くなりました。実際に、私の大学の教授も難化していると言っており、単純に答えさせるような問題が少なく、疾患が絞り込まれても、より深い病態まで考えないと正解に辿り着けない問題が多くなったとのことです。
CBTや医師国家試験の難化に伴い、定期試験が難しくなっているように感じます。私の大学も含め、他大学でも定期試験が難しくなっており、本試験で不合格となり、再試験になってしまう人数が増えてきました。今まで、再試験になったことが無いような人が再試験に次々となるということが起こっているのです😱
先程も述べましたが、CBTや医師国家試験の難化に伴い、定期試験が難しくなっているようです。
今まで定期試験の勉強法として、過去問を用いることが大事ということをご紹介してきましたが、その勉強法が通用しなくなってきてしまいました💦
以前は、過去問をベースに試験の傾向や情報を集め、最低3年分は完璧にしようという勉強法をおススメしていました。しかし、最近の試験では、過去問で以前出ていたような内容が出題されず、レジュメから出題されたり、新問が多く出題されるようになりました。そのため、過去問をあまりあてにすることができず、過去問ベースの勉強法では試験に合格することが難しくなってきました。
実際に私が受けた後期試験では、今まで見たことが無いような試験問題が多く出題され、非常に難しく、心が折れそうになりましたし、再試験になってしまったと思いました😭
私は、過去問通りに出題されず、本試験で不合格となるのが怖いため、レジュメベースで勉強をしていますが、それでも太刀打ちできないような問題が多かったです。
実際、講義で触れていない問題や、レジュメにも記載されていないものから出題されているものがありました。講義で習っていなくても、医学部コア・カリキュラムに記載されているもの全てが試験範囲になるということも耳にしました。
学校の講義だけでは、定期試験に合格できないこと人が増えてきているため、早めから過去問を用いた勉強にプラスしてイヤーノートやQBを用いて勉強しなければならないと感じました😭
過去問を用いた勉強法についてはこちらの記事をご覧ください。
ここからは主に医学部3. 4年生に向けた内容となりますが、これからCBTを受ける医学部低学年の皆さんも是非ご参考下さい!!
CBTは多くの大学で8-9月頃に行われることが多いと思います。その時期に試験がある大学は夏休みが勉強三昧となり、思いっきり遊ぶこともできないですよね😭
大学によっては、定期試験と被ることがあり、CBTの勉強と定期試験の勉強を同時並行して行わなければならず、大変な思いをしている学生も多くいらっしゃると思います。
私の大学ではカリキュラムが大きく変更されたことにより、CBTが早まり、その分、年2回実施されていた定期試験が1回に凝縮されることになりました。定期試験は単純に科目数が2倍となり、今から焦っています💦
私と同じように不安や焦りを抱いてる医学生に向けて、CBTと定期試験勉強の両立のコツについて伝授したいと思います!
これは言うまでもないですが、試験勉強において、早くから対策するにこしたことはないです。
医学部の定期試験は6-7月に行われることが多いです。1度にまとまって試験がある大学もあれば、こまめに試験がある大学もあります。
CBTの勉強法としては、大きく分けて2種類あります。
今まで習ってきたこと全てが試験範囲となるため、低学年で学んできたものは忘れてしまっていることも多いと思います。
そのようなときには、各科についてや、疾患などについて自分でノートにまとめ直し、QアシやMECなどの映像授業を見て対策したりして、知識をインプットしていく方法です。
QBなどの問題演習を用いて、実際に問題を解きながら、自分の知識が現時点でどのくらいあるのかを確認しながら進めていく方法です。自分がどこを理解していて、どこを理解できていないのかを知ることができます。
多くの方が①→②の順で勉強をしますが、個人的には②からの勉強をおススメします。
確かに、忘れてしまっている知識のままQBを解いても正答率が低く、モチベーションが下がってしまうかもしれません。しかし、②からの勉強を始めた人はQBを仕上げることができず、中途半端で終わってしまっていることが多いです。そのことにより、CBTで不合格となってしまう方がいたり、運よく合格したけれどもギリギリの得点で、動画授業から取り組んだことに対して後悔しているかたが少なくない印象です。全く知識のない分野に関して、動画を視聴してからQBに取り組みたい気持ちは非常によく分かりますが、視聴する動画の量は本当に膨大であるため、かなりの時間を要します。そのため②からの勉強をおススメします。
もちろん、①から勉強を始めるのも良いと思います。しかし、非常に時間が掛かるので、本当に早いうちから勉強を始めると良いです。
実際に私が取り組んでいるやり方をご紹介します。
初めからQBを解きます。解く順番はどの順番でも良いと思います。私は、直近の定期試験の知識がうっすらと残っていたため取り組みやすく、臨床問題から取り組んでいました。1周目問題というものもあるので、1周目はそれだけ取り組んでも良いかもしれません。
1周目なので、細かい知識を一回で覚えようとする必要はありません。問題の正誤に関わらず、各科についてや疾患についての大まかな知識を確認する程度です。回答以外の選択肢もざっと確認する程度で、細かい知識までを深追いしないようにしています。何より、1問あたりに時間をかけすぎては勉強が間に合わなくなる可能性が高くなるため、まずはQBの答えを暗記するような感じで進めています。
QBを解いたら、答えを見ておわりにするのではなく、病態や疾患などの基本的な情報をノートにまとめています。自分で手書きで書いても良いですし、電子版の教科書をコピペしてオリジナルのノートを作っても良いと思います。私は後者で、電子版の病みえを用いて、問題を解くごとに解説として最低限の知識をまとめています。
1-2周目は深追いに注意して最低限の知識を覚えていくのが良いと思います。何週も繰り返し解くことで解ける問題が増え、正答率が上がってくると思います。正答率が上がってきたら、間違えた問題や、正解以外の選択肢について、なぜ間違っているのか確認したり、なぜこの問題を間違えたのか、周辺知識で覚えたほうがよいものはあるかなど、深掘りをしていくのが良いと思います。
①→②を繰り返しながら、③に取り組んでいき、CBT合格に向けて一緒に頑張っていきましょう💪
1週目は正答率が低く、心が折れそうになることもあるかもしれませんが気にしないでください!私もそうですし、ほとんどの人が同じ状況になると思います。また、1-3周目くらいは、QBを1周するのにある程度時間が掛かると思います。何週もしていけば自然と解くスピードも早くなってくると思うので、深追いして、時間をかけすぎないようにすることが大切だと思います!
8-9月にCBTがある大学は、4-5月にQBを最低でも1周しておくことをおススメします。早い人では5月頃から試験勉強を始めています。6-7月には、QBに取り組んでいる時間がないと思います。CBTの模試は7月頃から始まってくるものが多いため、その模試で自分の勉強してきたことが間違っていないか確認したいものです。そのため、5月末ごろには1周し、試験勉強の合間で、最低でももう2周程取り組めると良いと思います。定期試験が近づいてきたら、定期試験の内容をQBで一緒に勉強すると、CBTと定期試験の勉強が両立しやすくなると思いますのでぜひご参考下さい!!
今までと違って、徹夜や前日の勉強では、試験に合格することが難しくなっています。定期試験対策もCBT対策も、いままでよりも早めに勉強を開始しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます!
定期試験に関することから、CBT対策まで話をしてきました。
人によって勉強方法はさまざまだと思うので、あくまでも参考の一つとしていただければ嬉しいです!
先程も述べましたが、早めに試験対策を始めることをおすすめします。
勉強計画やどのように勉強を進めていけばよいかなど、分からないことや不安なことがあれば、LINEを追加して頂き、気軽に医学生道場へご相談ください😊
医学生道場では、生徒1人1人に合わせた、オーダーメードのカリキュラムを作成し、マンツーマンの個別指導を行っている、医学生のための個別指導塾です。
早期からの対策で、定期試験・CBTともに合格しましょう👍
医学生道場スタッフ一同、心より応援しております✊