【著者紹介】
田邊まき 医学部在学
~過去ブログ~
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医学部の試験や実習の情報を実体験を交えてご紹介します!皆さんと医学生あるあるの悩みを共有しながら一緒に解決できたらいいなと思っています。親近感のあるブログになっているかと思いますのでお気軽にご覧下さい♪
目次
はじめに
こんにちは、医学生道場です。
医学部4年生が挑む一大イベント、医学部cbt(Computer-Based Testing)。
知識量の多さ、問題数の多さ、出題範囲の広さに圧倒されてしまう人も多いこの試験。しかし、いよいよ直前期――本番まで1ヶ月、あるいは数週間という時期に入っても「まだ全然間に合っていない」「復習が終わっていない」と焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。直前期の過ごし方次第で、点数はまだまだ伸びます。
この記事では、「医学部cbt直前期に本当にやるべきこと」を5つ厳選し、それぞれの理由と具体的な勉強法を丁寧に解説します。今からでも巻き返せる、効率重視・効果最大化の学習戦略です。
医学部cbtの直前期に関するブログはこちらもご覧ください♪
医学部cbt直前期の勉強法【1】~「頻出・重要分野」に絞った再確認:捨てる勇気を持て~

医学部cbtは「医学全体」を広く問う試験ですが、すべてを完璧に覚えようとするのは非現実的です。直前期こそ、戦略的に「出るところに集中する」べき時期。
■ 優先度が高い科目・分野
- 公衆衛生:法制度、統計、予防接種などは頻出
- 感染症:治療薬、隔離基準、感染経路
- 小児・産婦:症候・発育の年齢、スクリーニング項目
- 総論系:バイタル、救急対応、輸液、酸塩基平衡
これらの分野は確実に出題されるうえに、点を取りやすいものが多く、コスパが抜群です。
■ メジャー科目や基礎科目は?
メジャーや基礎は覚えることが膨大ですよね、、、「出題されやすいところを重点的にやるべき」とはよく聞くけど出題されやすいところってどこなんだろう?そんな疑問がありますよね。
出題されやすいところとは、
「医学教育モデルコアカリキュラム」に載っているところやQBやQAで強調しているところです。
医学教育モデルコアカリキュラムには医学生が身に付けるべき医学の到達目標が記載されています。それぞれ神経、循環器などの項目に分けて、覚えるべき疾患・病態生理・症候・検査・治療法など、重要なポイントが記されています。
モデルコアカリキュラムを確認するのは面倒くさいという人は、予備校の教材で強調しているところを重点的に覚えるようにしてください。
■ どう勉強するか?
- QB(クエスチョン・バンク)やTECOMなどの過去問集で、該当分野だけをまとめて解く
- 1周目で正答できた問題は軽く見直す、間違えた問題は「間違えノート」に即記録
- 解けなかった知識は、翌日もう一度復習して定着
医学部cbtは広く浅く、でも頻出は繰り返し出る。だからこそ、焦点を絞って対策するのが正解です。
医学部cbt直前期の勉強法 【2】~「QBの苦手問題だけを解く」ことで知識を立て直す~

直前期の限られた時間の中で最も効果的な勉強法の一つが、「自分の間違いを徹底的に潰す」ことです。すでにQBなどの問題集をある程度進めている人にとっては、2周目、3周目の使い方が鍵になります。
■ 効率的な復習方法
- 正答率の低かった問題だけをピックアップ(アプリやマーカーで管理)
- 選択肢ごとに「なぜ正しいのか/間違っているのか」を口に出して説明
- なぜ間違えたかを「知識不足」「理解不足」「ケアレスミス」などに分類
- 間違えた項目をノートやカードにまとめ、翌日再確認する
このプロセスで重要なのは、「1回で終わらせないこと」。知識の定着には、間隔をあけた繰り返しが必要です。朝や寝る前にサッと確認できるよう、まとめツールを自分なりにカスタマイズしましょう。
医学部cbt直前期の勉強法 【3】~「実戦形式の演習」で本番を想定したアウトプット力強化~

知識があっても、本番で力を発揮できるとは限りません。直前期に欠かせないのが「本番環境を意識した演習」です。これは、時間感覚・集中力・問題処理能力を養う絶好の機会になります。
■ 具体的な実践方法
- 90〜120分の模試形式演習を最低2日に1回は実施
- 過去問演習ソフトやTECOM/medu4のオンライン模試を活用
- マークミス防止や設問の読み違いへの意識を高める
演習後は、間違えた問題の見直しと原因分析までがセット。
模試の点数よりも、「何を改善すべきか」が大切です。
■ 医学部cbtでの時間配分のポイント
- 1問あたり40〜45秒程度で処理する意識
- 引っかかる問題は一旦飛ばす → 最後に戻る(フラグを立てておく)
- 休憩の取り方や水分補給も事前に決めておく
「当日と同じ状態で解く」練習は、最大の自信と安心感につながります。
医学部cbt直前期の勉強法 【4】 ~「覚えるべき知識」を1枚の紙にまとめる=暗記強化法~

医学部cbtの直前期では、暗記の“最終チェック表”を1枚にまとめることが非常に有効です。これは「最後の3日間に見るべきもの」にもなります。
■ まとめるべき内容
- 苦手な公衆衛生の年号、統計手法
- 感染症の類型・隔離方法・予防接種スケジュール
- 小児の発育段階、予防接種、乳児健診の時期
- 重要な数値(血ガス、Na/K、pH、BMI、HbA1cなど)
A4一枚で見渡せるようにすることで、試験当日も安心できる“お守り”になります。
■ ポイント
- 手書きでもデジタルでもOK
- 繰り返し使う前提で、情報を詰め込みすぎない
- 視覚的に目立つようにカラーや図解を使う
この1枚があるだけで、「直前に何を見ればいいか迷う」状態から解放されます。
医学部cbt直前期の勉強法 【5】 ~「生活習慣・メンタルの最適化」こそ直前期の最重要タスク~

忘れがちですが、直前期に最も大切なのはコンディションの管理です。どれだけ知識があっても、当日体調を崩したり、緊張で思考停止したりすれば、本来の力を発揮できません。
■ 睡眠を最優先せよ
- 勉強時間を削ってまで深夜まで起きるのは逆効果
- 最低でも6.5〜7時間は確保すること
- 起床・就寝時間を固定し、本番と同じリズムに合わせる
■ 食事・水分・運動も地味に大事
- 低血糖にならないよう朝食を習慣化する
- 水分をしっかり取り、カフェインはコントロール
- 軽い運動やストレッチを取り入れて、血流改善+集中力向上
■ 不安や焦りとの向き合い方
- 不安は「今できること」に目を向けてコントロール
- SNSや他人の進捗と自分を比べない
- 「自分だけの進歩日記」や「やったことリスト」で自己肯定感を回復
心と体が整ってこそ、知識は最大限に活きてきます。
【医学部cbt直前期の学習を支える“プラスαの工夫”】
医学部cbt直前期を乗り切るための5つの柱を紹介してきましたが、実際にはそれだけではカバーしきれない細かな悩みや工夫が存在します。ここからは、より多角的な視点で、「直前期を効率よく乗り切るための+αの戦略」についてお伝えします。
■ 学習仲間との“限定的な共有”が、刺激になる

直前期はどうしても孤独になりがちです。ひとりで黙々と復習する時間が長くなる分、不安や焦りをため込みやすいもの。そんなときに効果的なのが、「小規模な学習共有」です。
たとえば、週に1回だけ5〜10分、仲の良い学友と「今週間違えた問題トップ3を共有する」だけでも、自分の盲点に気づけたり、他人の復習法にヒントを得られたりします。
ポイントは「比較しすぎないこと」と「時間を区切ること」。SNSで広くつながるよりも、信頼できる数人とだけでOKです。情報量は少なくていいから、質の高いやり取りを意識しましょう。
■ 知識の“視覚化”で記憶に定着させる

直前期におすすめなのが、「視覚的なまとめツール」の活用です。たとえば:
- 感染症の分類図(第1~3類感染症のアイコン分け)
- 小児の発達過程をイラスト付きで整理
- 酸塩基平衡のフローチャート(代謝性/呼吸性の識別と対応)
図やフローチャートは、短時間でも記憶に残りやすく、「あの図のここに書いてあったな」という形で試験中の思い出しに役立ちます。アナログでもデジタルでも、自分に合った方法で構いません。
手間に感じるかもしれませんが、一度作ってしまえば、以降の復習効率が格段に上がります。まさに「時間の先行投資」と言えるでしょう。
■ 直前1週間は“毎日の過ごし方”をパターン化せよ

試験が近づくにつれ、「今日は何をやろう?」と考える時間すらストレスになります。そんな時期に有効なのが、1週間のテンプレート化です。
たとえば以下のような1日の流れを作っておくと、迷いがなくなり集中しやすくなります。
- 08:00〜10:00:模試 or 苦手分野の総まとめ
- 10:00〜10:15:休憩(軽いストレッチ)
- 10:15〜12:00:過去の間違いノート確認
- 13:00〜15:00:演習問題+復習(1テーマ集中)
- 15:00〜15:30:まとめノート・暗記カード見直し
- 16:00〜17:00:散歩 or 軽い運動(脳のリセット)
- 夜:1日の振り返り+翌日のプラン作成(短時間)
こうした日々の“型”を決めておくと、無駄な決断疲れが減り、心に余裕が生まれます。
■ 本番3日前からは「点数を伸ばす」より「仕上げる」

試験3日前からは、「新しいことを覚える」よりも「覚えたことを維持する」ことにシフトしましょう。つまり、点数をさらに伸ばす努力よりも、これまで積み上げてきた知識をこぼさず持っていくことが最優先です。
- 苦手な知識を確認するチェックリストを使う
- 不安な範囲だけを繰り返す
- まとめノートや暗記カードで“脳の最終調整”
この時期に無理に新しいことに手を出すと、「結局どこも浅くしか見れなかった…」という不安につながりかねません。「今の自分を信じて磨き上げる」ことが、直前3日の鉄則です。
■ 医学部cbt本番前日と当日の心構え
医学部cbt本番前日、直前まで詰め込みすぎると、かえって不安になります。この日は次のように過ごすのがおすすめです。
- 午前中:軽めに頻出項目の再確認(暗記1枚シートが活躍)
- 午後:ゆったり過ごす。目を休める。少し散歩する。
- 夜:お風呂でリラックス → スマホは控えめに
- 就寝:早めに。睡眠の質を最優先。
そして試験当日は、「完璧でなくていい。7〜8割を確実に取れば合格できる」と自分に言い聞かせましょう。
最後に:あなたの努力は、必ず意味がある
医学部cbt直前期は、自分との戦いです。不安と焦りの中で、「自分はまだ大丈夫だ」と信じるのは、簡単なことではありません。でも、これまで何年も積み重ねてきた知識と努力は、必ずあなたの中に蓄積されています。
「やれることはやった」と思える準備をしておけば、試験本番のあなたは必ず強い。
焦りや不安は、頑張っている証拠です。
だからこそ今は、淡々と「自分のやるべきこと」に集中して、一歩ずつ前に進んでください。
大丈夫。今からでも、巻き返せる。
私たちは、あなたの合格を心から応援しています。
まとめ:今からでも、CBT本番には間に合う
医学部cbt直前期にやるべきこと5選、もう一度振り返っておきましょう。
- 頻出分野に絞った復習で、得点源を確実に確保する
- QBの苦手問題だけを再確認し、知識の穴を埋める
- 模試形式で本番の思考回路を養う
- 一枚のチェック表で最後の知識をまとめる
- 生活習慣とメンタルを整え、本番に備える
大切なのは、「今からやることを明確にする」こと。
そして、「完璧じゃなくていい、できることを確実に積み重ねる」ことです。
医学部cbtは、あなたがこれまで学んできた医学の集大成。
直前期こそ、焦らずに自分を信じ、淡々と準備を重ねましょう。
本番のあなたが、「自信を持って問題に向かえるように」――
今日からの一歩が、確実にその未来につながっています。
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