著者名:松下🌙
所属:関東私立大、経営
資格や経歴:経営学科在学中、アメリカ交換留学、簿記二級📕
過去のブログ:
・【医学生勉強法】有意義な学生生活の為に!現役医師講師と医師を目指す💉
・医学生の為のもふもふ癒しスポット【サモエドカフェ】で試験勉強の不安やストレスをリフレッシュ🐶
・医学生必見!学習効率を向上させるおすすめ【勉強アプリ】7選📱
医学に関する情報を経営学で培った知識で効果的に伝達していく。このことを意識しながら、将来医学を牽引される方に有益な情報をお届けするサポートがしたいと思っております✨
医師に財務の知識が必要な理由
「財務三表」の基礎情報
医療従事者としてPL、BS、CFを読み解き、適切な判断を下すための基盤となる情報
こんにちは🌞医学生道場です🤗
医師になるための道のりでは、知識・技術だけでなく、経済的な自己管理力も問われます💰
奨学金、参考書代、実習交通費、国家試験対策…医学部生活は意外と「お金の流れ」に敏感にならざるを得ません😥
そこで今回は、ビジネスの世界で使われる「財務三表(PL・BS・CF)」を、医学部生活に置き換えて解説していきます!
将来、開業医や勤務医として収入を得るときにも役立つ金銭感覚を、今のうちから育てていきましょう💪
まず、財務三表が何かを簡単にまとめてみました!
当然、後に更に詳しくご説明しますので、ここでは「なるほど💡」程度で目を通して頂みて下さい!
① 損益計算書(PL:Profit and Loss Statement):一定期間の収益と費用をまとめたもの
Ex)アルバイト収入と生活費・参考書代の収支
② 貸借対照表(BS:Balance Sheet):ある時点での資産、負債、純資産の状態を示したもの
Ex)奨学金(負債)と貯金(資産)の構成
③ キャッシュフロー計算書(CF:Cash Flow Statement):一定期間のお金の流れ(現金増減)を示したもの
Ex)毎月の現金収支とキャッシュ不足の危険性
①~③の3つを合わせて財務三表と言い、これらを見ることでその組織(今回は自分自身)の財務状況が理解できます👓
とは言っても、まだ理解し難いですよね💦
以下では損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書をそれぞれ詳しくご説明していきます✍
PLの目的: ある一定期間で、どれだけ収益を上げ、どれだけ費用を使ったか、その結果どれだけ「儲け」が出たか(純利益)を見るための表
※PLの表記の仕方は主に以下の2つがあるので、ご自身で理解しやすい方をご参照ください🤗
<収益> 入ってくるお金のこと💰
Ex)アルバイト代、親からの仕送り等
<費用> 出ていくお金のこと💰
※これは更に固定費(期間によらず金額が一定)と変動費(期間によって変わる金額)の2つに分類される
Ex)家賃(固定費)、食費(変動費)、交通費(変動費)、参考書・教材費(変動費)、娯楽(変動費)・交際費(変動費)等
<純利益> 収益から費用を引いた額。手元に残るお金💰
医学部生活のPL例 (勘定式):
費用 | 金額 | 収益 | 金額 |
家賃 | 25,000 | アルバイト代 | 40,000 |
学費 | 15,000 | 仕送り | 30,000 |
交通費 | 5,000 | ||
参考書・教材費 | 10,000 | ||
娯楽・交際費 | 8,000 | ||
利益 | 7,000 | 純利益 | |
合計 | 70,000 | 合計 | 70,000 |
医学部生活のPL例 (報告式):
収益 | 金額 |
アルバイト代 | 40,000 |
仕送り | 30,000 |
収益合計 | 70,000 |
ーーーーー | |
家賃 | 25,000 |
学費 | 15,000 |
固定費合計 | 40,000 |
交通費 | 5,000 |
参考書・教材費 | 10,000 |
娯楽・交際費 | 8,000 |
変動費合計 | 23,000 |
費用合計 | 63,000 |
ーーーーー | |
純利益 | 7,000 |
📍ポイント:
・PLの表記の仕方が勘定式(上記)の場合は、左側に「費用」「利益」、右側に「収益」を記載
・勘定式の場合は、左側(借方)と右側(貸方)の合計が同じになることを確認
・「利益」がプラスであれば、黒字。マイナスなら赤字
♟️分析後の次の一手
固定費を見直す:家賃や学費といった固定費は、一度決まると簡単には変わりません。もしこの固定費が高いと感じるなら、「家賃がもっと安い学生寮に引っ越す」「携帯のプランを見直す」といった抜本的な見直しが、最も効率的に収支を改善する道となります。
変動費をコントロールする:今月、娯楽・交際費が8,000円だったとします。もし来月、友人との旅行で20,000円かかると分かっていれば、事前に「今月は参考書代を削って5,000円に抑える」といった調整が可能です。
BSの目的: ある特定の時点(たとえば年末や卒業時)で、どれだけの「財産(資産)」を所有し、どれだけの「借金(負債)」を抱えているか、そしてその結果「真の財産(純資産)」がいくらかを見るための表
<資産> 現金や貯金、売却すれば現金に換えられるもの、将来価値を生み出すもの💰
※これは更に流動資産(すぐに現金化出来るもの)と固定資産(長期的的に保有するもの)の2つに分類される
Ex)現金(流動資産)、普通預金(流動資産)、定期預金(流動資産)、高価なパソコン(固定資産)、専門書(固定資産)、医療機器(固定資産)、有価証券(固定資産)
<負債> 将来返済が必要な借金💰
Ex)奨学金、その他クレジットカードの未払い金や、親・友人からの借金など
<純資産> 資産から負債を引いた「真の財産」💰
医学部生活のBS例 (勘定式):
流動資産 | 金額 | 負債 | 金額 |
普通預金 | 120,000 | 奨学金(JASSO第一種) | 1,800,000 |
定期預金 | 300,000 | 奨学金(JASSO第二種) | 2,400,000 |
固定資産 | クレジットカード未払 | 20,000 | |
有価証券(親からの贈与) | 100,000 | 純資産 | ▲3,700,000 |
資産合計 | 520,000 | 負債・純資産合計 | 520,000 |
📍ポイント:
・BSの表記の仕方が勘定式(上記)の場合は、左側に「資産」、右側に「負債」「純資産」を記載
・左側(借方)と右側(貸方)の合計が同じになることを確認
・純資産がマイナス:これは負債が資産を上回っているということ
♟️分析後の次の一手
「債務超過」をポジティブに捉える:このBSを見ると、資産(52万円)より負債(422万円)が圧倒的に大きく、純資産はマイナス370万円です。これは、資産をすべて売っても借金を返しきれない「債務超過」という状態。しかし、これは必ずしも失敗ではありません。医学部という専門的な知識を得るための「未来への投資」の結果です。
負債の種類を把握する:奨学金は、有利子か無利子かで返済負担が大きく変わります。BS上でそれぞれの金額を把握することで、医師になった後の具体的な返済シミュレーション(例:月々の返済額、返済期間)を立てることができます。
CFの目的: 一定期間に、どのようにお金が増えたり減ったりしたか、「現金の流れ」を見るための表。PLが「利益」という概念的な儲けを追うのに対し、CFは「実際に手元に残る現金」に注目する。いくらPLが黒字でも、現金がなければ支払いができない。企業が倒産する典型的なパターンである「黒字倒産」は、このキャッシュフローの不足によって起こる。
<営業活動によるCF> 毎日の生活に関わるお金の流れ💰
Ex)バイト代(収入)から生活費(支出)を引いたもの
<投資活動によるCF> 将来の自分への投資に関わるお金の流れ💰
Ex)高価なPC、国家試験対策の講座費用など
<財務活動によるCF> 借入や返済に関わるお金の流れ💰
Ex)奨学金の受給・返済、親からの借入・返済など
医学部生活のCF例:
月 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 合計CF | 月末現金残高 | |
4月 | +20,000 | 0 | +300,000 | +32,000 | 340,000 | |
5月 | +20,000 | 0 | 0 | +20,000 | 360,000 | |
6月 | +20,000 | -50,000 | 0 | -30,000 | 330,000 | |
7月 | +20,000 | 0 | 0 | +20,000 | 350,000 | |
8月 | +20,000 | -100,000 | 0 | -80,000 | 270,000 |
📍ポイント:
数字の羅列だけでは分かりづらいキャッシュフローの変動も、グラフにすると一目瞭然
PL上で安定して利益が出ていても、現金が足りなくなる危険性がある。CFがマイナスになると、手元の現金が足りなくなり、生活に支障が出る可能性がある
「お金の出入り」を把握することで、将来のキャッシュ不足を事前に防ぐことができる
♟️分析後の次の一手
例えば、毎年2月に国家試験対策で大きな出費があることをCFから把握できます。そうすれば、「2月に15万円の出費があるから、半年前から少しずつ貯金しておこう」という計画を立てることができます。
この習慣は、医師になった後、開業や高額な投資をする際にも欠かせません。「収益は出ているが、手元に現金がない」という事態を避けるために、CFの視点を今から養っておきましょう。
ここまで、医学部生活を例に財務三表の基礎を解説してきました。しかし、この知識が本当に役立つのは、皆さんが医師として働き始めてからです📒
研修医を終え、勤務医として働き始めると、収入は一気に増えます💰しかし、収入が増えるということは、「税金」や「社会保険料」という費用も飛躍的に増えるということです💦
将来、クリニックの開業を考えているなら、財務三表の知識は必須です。もはや皆さんの財布の管理ではなく、クリニックという「会社」の財務管理が求められます✍
開業医として成功するためには、医学的な知識だけでなく、「儲け(PL)」「財産状況(BS)」「現金の流れ(CF)」を常に把握し、適切な経営判断を下す能力が不可欠です🔎
医師は高収入と言われがちですが、支出も多く、税金や保険料の負担も大きい職業です。だからこそ、学生のうちから「数字に強い医師」になる準備をしておきましょう🔥
「医学生道場」は、未来を担う医学生の皆様に、最適な学びの場を提供しています。
医学生道場とは、医学生向けの個別指導塾で、医学部の進級試験、CBT試験、OSCE対策、卒業試験、医師国家試験対策などを専門にサポートしています。医学教育に精通した医師が講師となり、マンツーマンの指導を行うのが特徴です!
医学生の皆さんは、日々の勉強や実習で忙しいことでしょう。しかし、将来にわたってお金に困らない「金銭感覚」を養うことは、医師として、そして一人の大人として非常に重要です❗
今回ご紹介したPL、BS、CFは、決して難しい会計知識ではありません。
この3つの視点を持つだけで、漠然としたお金への不安が解消され、より賢明な金銭管理ができるようになります✨ぜひ、今日からあなた自身の「財務三表」を作成してみてください🔥
Q1.実習や勉強が忙しくて、お金の管理まで手が回りません。どうすればいいですか?
A1. 完璧を目指す必要はありません。まずは、月に一度、収支をざっくりと書き出すことから始めましょう。スマートフォンの家計簿アプリを使えば、レシートを写真に撮るだけで自動的に記録してくれるものもあります。たった5分でも、自分の「お金の流れ」に意識を向けるだけで、金銭感覚は確実に磨かれます。
Q2. バイト代で貯金するのと、投資に回すのはどちらが良いですか?
A4. 若いうちは、まずは「貯金」を優先することをお勧めします。万が一の出費に備える「生活防衛資金」として、最低でも数カ月分の生活費を貯めておくと安心です。それができたら、次に少額からでも「つみたてNISA」などを活用して資産形成を始めるのが良いでしょう。若いうちから時間を味方につけることが重要です。
Q3. 医師になったら、どんなことに注意してお金を管理すべきですか?
A3. 医師は高収入な反面、税金や社会保険料の負担が非常に大きいです。これを正しく理解し、節税対策や資産形成に早期に取り組むことが大切です。また、勤務医として働くか、開業医として独立するかで、金銭管理の方法は大きく変わります。勤務医であれば「個人の資産形成」、開業医であれば「クリニックという会社の経営」という視点が求められます。