著者:おぎの(関西の心理学部在学)
- [過去の著した主なブログ]
- ・【医学生道場】忙しくてもアルバイトはできる?~大学生のアルバイト事情~【医学生】【大学生】
- ・【医学部 留年 鬱】心が限界を迎えたときに知ってほしいこと~辛い気持ちを少しでも楽にする方法~
- ・【医学生道場】【医学生のご家族の方へ】医学部OSCE公的化されて何が変わった?~OSCEを詳しくご紹介~
医学部について学ぶうちに解剖学などの暗記の大変さやスケジュール管理の難しさを知ることができました。それをもとにOSCEなどの医学生に役立つブログやアルバイト事情、冬の勉強法などの大学生に役立つブログを書いています!

💡このブログで分かること💡
- 1.「何もしない時間」が脳科学的に学力向上につながる理由
- 2.医学生が陥りやすい“休めない心理”とその対処法
- 3.今日からできる休み方・避けるべきNG行動まで、実践的な休息術
目次
はじめに:「休んでいると不安になる」あなたへ

医学部生活は、いつも“全力疾走”のようなものです。
定期試験、実習、レポート、部活、アルバイト……気づけばスケジュールは常にパンパン。
そんな毎日の中で、ふと空白の時間ができると、こんなふうに感じていませんか?
- ・「休んだら置いていかれる気がする」
- ・「何もしないと自分がダメになったみたいで怖い」
- ・「勉強しなきゃと思うのに、体が動かない」
実はこの悩み、医学生の多くに共通しています。
真面目で、責任感が強いからこそ“休むのが怖い”んです。
でも、この記事で断言します。
医学生こそ、“何もしない時間”を意識的に作るべきです。
それが、あなたの成績も健康も支えてくれます。
結論:“休む勇気”は学力向上に直結する

「休む=怠け」ではありません。
実際には、
- ・集中力の回復
- ・記憶の定着
- ・メンタルの安定
- ・判断力・発想力の向上
こうしたメリットが、“何もしない時間”に起きています。
つまり“休む勇気”を持てる人ほど、結果的に良い成績を取りやすい。
休みを取ることは、医学生にとって“戦略”なんです。
“何もしない時間”の効用

ここでは、医学生こそ理解しておくべきメリットを3つ紹介します。
1.脳の整理が進み、理解が深まる
人は休んでいるとき、脳が完全に止まるわけではありません。
むしろ、記憶の整理・アイデア生成・理解の統合が最も進むのは「ぼーっとしている時間」。
この働きを担うのが デフォルト・モード・ネットワーク(DMN) です。
DMNは、問題演習中や暗記中には起こりにくく、
散歩中・湯船につかっている時・寝る前などの“ゆるい時間”に強く働きます。
だから、勉強を詰め込み続けるより、適度な休みを挟む方が記憶定着率は上がる のです。
2. メンタルの負荷が軽くなる
医学生は、責任感の強さ・完璧主義・比較不安を抱えやすい傾向にあります。
休むと「怠けている気がする」「周りはもっと頑張っているのに」と感じてしまう人も多い。
しかし、心にも“電池残量”があります。
休みなしで進み続けると、集中力が落ち、イライラや不安が増え、自己効力感も下がります。
その逆で、短い休憩を挟むだけで心の負荷はスッと軽くなるのが特徴です。
3. 発想力が戻る
実習や試験勉強が続くと、視野が狭くなりがち。
何もしない時間は、脳に“ゆとり”が生まれ、アイデアやひらめきが生まれやすくなります。
- ・レポートの切り口が思いつく
- ・症例の理解が深まる
- ・人間関係の悩みに解決策が浮かぶ
こうした創造的な思考は、追い込まれているときはなかなか出てきません。
「サボり」と「回復のための休み」は全く違う

医学生が休めない原因のひとつが、“罪悪感”です。
ですが、その気持ちの正体はほとんどの場合
「責任感の高さ」 です。
そして、サボりと休息は目的が違います。
● サボり
・勉強から逃げたい
・後で後悔する
・疲れは取れない
● 回復としての休み
・脳を整える
・集中力が戻る
・次の行動がスムーズになる
“意識的に休む”は計画的行動。
むしろ、医学部のような超長期戦では欠かせない戦略です。
医学生向け:今日からできる“何もしない時間”の作り方

①【1〜5分】超ミニ休憩
- ・目を閉じる
- ・深呼吸する
- ・窓の外を見る
- ・カフェでただ座る
→「休むの怖い」タイプでも挑戦しやすい。
②【30分】意識的な“空白ブロック”
スケジュール帳に
「休む」と書く。
これだけで心理的に休みやすくなります。
・試験前でもOK
・夕方の“のんびりタイム”を作るのもおすすめ
③【半日】ノープランデー
週1でなくていい。月1でも効果あり。
- ・散歩する
- ・思いつきでカフェに入る
- ・ゴロゴロしながら音楽を聴く
あえて“何も決めない日”を作ることで、メンタルがリセットされます。
休むときに避けた方が良い行動

“何もしない時間”をより効果的にするためには、休むときの環境や行動も大切です。
実は、休んでいるつもりでも脳がしっかり休めていないケースが多くあります。
ここでは、医学生がやりがちな「休息の質を下げてしまうNG行動」を紹介します。
❌ 1. 休憩中にSNSを見る
Instagram、TikTok、X(Twitter)のタイムラインは刺激が強すぎて、
脳は休んでいるどころか“情報処理でフル稼働”しています。
・医学生垢を見て焦る
・他の人の勉強量と比べてしまう
・動画が止まらなくなる
──これでは休憩したつもりで、逆に疲労が積み重なります。
→ 解決策:スマホを手の届かない場所に置く。
5分だけの休憩でも脳が回復しやすくなります。
❌ 2. 勉強机の前で休もうとする
机は“緊張モードのスイッチ”が入ってしまう場所です。
そこで休もうとしても、脳がリラックスモードに入りにくい。
・眠れない
・全然回復した感じがない
・休んでいるのにソワソワする
という状態になりがちです。
→ 解決策:休む場所は机から離れる。
ベッド・ソファ・廊下のイス・カフェなど物理的に場所を変えると効果大。
❌ 3. 罪悪感を抱えたまま休む
「休んでいていいのかな…?」
「みんな頑張ってるのに自分だけ…」
こう思いながら休むと、脳は緊張し続けてしまうため休息効果が激減します。
罪悪感は集中力もメンタルも削る“休息の天敵”。
→ 解決策:休む前に「ここまでやったからOK」と自分に許可を出す。
それだけで休憩の質が上がり、脳がしっかり回復します。
❌ 4. 気づいたらスマホでショッピング・動画巡回
「5分だけ…」が一番危険。
脳は一瞬で dopamine(ドーパミン)を求めるモードになり、
気づけば20〜30分が溶けている…というのはよくある話です。
これは“本当の休息”ではなく、ただの刺激依存。
→ 解決策:5分休むと決めたら、タイマーをつける。
デジタルから離れた短い休憩が一番回復します。
❌ 5. 休憩時間に「次何を勉強するか」をずっと考える
これも医学生あるある。
休んでるのに、頭の中では“タスク整理”が始まってしまう。
・スケジュール
・試験範囲
・やらなきゃいけないこと
これらを考えてしまうと脳はリラックスできません。
→ 解決策:休む前にToDoを書き出す。
頭からタスクを外に出せば、休憩中は思考が止まりやすくなる。
❌ 6. 休まず頑張って「疲れ切ってから」休む
よくある「限界までやってから休む」は逆効果で、
脳の疲労が回復するまでに時間がかかります。
医学生の学習は“長距離走”。
バッテリー0%まで使い切る癖は、メンタルにも体力にも負担が大きい。
→ 解決策:疲れる前に小休憩を挟む方が、合計の学習効率が高くなる。
休むのが苦手なあなたへ(心理学的アドバイス)
● 休んだ後に「何をするか」だけ決めておく
→ 完璧主義タイプは安心感が増え、休みやすくなる。
● 他人の勉強量と比べない
→ 医学生はバックグラウンドも得意分野も違う。
“同じペース”である必要はない。
● 「休むのも訓練」
→ 習慣化すれば、自然とメリハリがつく。
まとめ:休む勇気が、あなたを強くする
- ・“何もしない時間”は怠けではない
- ・むしろ脳科学的にも心理学的にも必要
- ・医学生こそ意識的に休んだ方が学習効率が上がる
- ・まずは1〜5分の「ミニ休息」からでOK
医学部生活は長い長い旅路です。
全力で走り続けるだけでは、必ずどこかで限界がきます。
ときには立ち止まって、何もしない時間に身を委ねてみてください。
その余白が、あなたの勉強も心も体も、確実に支えてくれます。
以下のブログでは休学は失敗ではないことを解説しています。ぜひご覧ください!
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🧠よくある質問(FAQ)
Q1. 休むと本当に成績が落ちませんか?
A. 落ちません。むしろ休んだほうが集中力・記憶力・理解度が回復し、効率が上がります。医学部は長期戦なので「短く休んで長く走る」のが正解です。
Q2. 休むと罪悪感が出てしまいます。どうすればいいですか?
A. 罪悪感は「責任感が強い」ことの裏返しです。休む前に「ここまでやったから休んでOK」と“自分に許可”を出すだけで罪悪感がかなり軽減します。
Q3. どれくらいの頻度で“何もしない時間”をつくればいいですか?
A. 最初は 1〜5分のミニ休憩からで十分。その後、余裕が出てきたら30分の“空白ブロック”や月1のノープランデーを取り入れていくのが効果的です。